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リノベーション体験談

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一級建築士である自分が経験した自邸リノベーション について書いています。
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2019年4月の記事一覧

現場見学会とDIYワークショップを取り入れた理由

このnoteでは一級建築士で住宅の設計をしている私が、中古住宅を購入してリノベーションした体験談を書いています。 プロだからこその選択、決断、それらの理由についてなるべく詳しく書いて、これから住まいを手に入れようって方に新築以外にも快適な住まいを手にする方法があることを知ってもらうことを目的としています。 1.リノベの工事過程はわからない今回の工事で現場見学会とDIYワークショップを合わせて6回行い、100組近い方に見ていただきました。 2018/9/9:解体後現場見学会

床の間をあるものにリメイクした話

このnoteでは一級建築士で住宅の設計をしている私が、中古住宅を購入してリノベーションした体験談を書いています。 プロだからこその選択、決断、それらの理由についてなるべく詳しく書いて、これから住まいを手に入れようって方に新築以外にも快適な住まいを手にする方法があることを知ってもらうことを目的としています。 1.今までのおさらいこれまでを簡単に振り返ってみると、まずは一級建築士の私がなぜ新築住宅ではなく中古住宅を購入してリノベーションをしたかについて書きました。 答えは簡単

耐震補強と断熱補強のこと

前回は設計で意識した思考の仕方について書きました。 新築とリノベでは設計の思考の仕方が異なっていて、今回の住まいは「実家感」というコンセプトを活かすために、散歩のように場当たり的に物事を柔軟に決めていく設計手法をとりました。 家を建てる時に気になることとして、耐震性能と断熱性能がある。 特にリノベーションとなると、地震に耐えれるのか? 古い家って寒いけど、断熱性能とかって大丈夫なのか? 新築だったらどこの住宅会社も耐震等級だったり、ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)だった