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多様化する新しい働き方と暮らし方

多様化する新しい働き方や暮らし方に適応しているからか、最近の私は「今っぽいよね!」と周囲から言われることがあります。
転職、複業、新築ではなくリノベ暮らしという要素がそうさせているのかもしれません。

・社会人歴9年目で転職を繰り返して3社目。
・複業家(パラレルワーカー)として建築写真を撮影。
・住まいは築48年の木造住宅をリノベーションして住んでいる。

なぜ今っぽい働き方、暮らし方になったのか、その価値観をどう築いてきたのかご紹介します。

1.今っぽさってなに

今っぽいという印象はどのような点から思い描いているのか考えてみると、過去の常識からの逸脱だと思います。

・終身雇用で定年まで働くことが美徳とされてきた
 →9年で3社目と転職を繰り返している
・仕事は1つまで
 →本業と複業の2つの仕事をしている
・地方都市で住むと言えば新築一戸建て
 →築48年の中古住宅を買ってリノベーションして住んでいる

このように今までは常識とされてきた価値観に対して、わかりやすく逆行した選択をしています。
そのため過去の価値観のど真ん中を生きてきた親世代からは、否定的な意見を投げかけられることもあります。
しかし時代の変化に対して、自分なりに捉えて、理解し、行動の選択をしなければなりません。
私はその変化に対して敏感かつ行動力があるタイプなんだと思います。

2.終身雇用が当たり前ではなくなる

東証一部上場企業が業績悪化で早期退職を募っています。
リーマンショック程の衝撃はありませんが、6年ぶりに1万人を超える早期退職者数となっています。
これが示す意味は、日本で美徳とされてきた終身雇用に対して、企業側が白旗をあげているのです。

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また社内出世が難しいのも日本企業の特徴です。
一部ベンチャーや外資系を除いて、日本企業は年功序列色が強く、能力の低いが役職も給料も高い上司がいるのが現状です。
そのためキャリアアップや年収アップのために、転職が有効な手段となっています。
軸ずらし転職で有名なmotoさんのようなジョブホッパーが、SNSを中心に話題になるのもこのような背景があるからだと考えられます。
私も、設計事務所から住宅会社を経て、現在webマーケティング会社に転職をし、年収を上げたり待遇を改善してきました。

3.副業による複数の職能が時代を開く

2019年の4月には、働き方改革関連法の法改正により国を挙げて副業・兼業を容認していく流れに移行しました。
1社だけから給与を得るのではなく、収入源を複数持つ流れに変わっています。
副業となると収入の話になりがちですが、複数の仕事をすることで複数の職能を持つことができるのが、副業解禁の本来の意味だと私は捉えています。
なぜなら職能の掛け合わせで、新しい価値を生むことができるからです。
1社目は設計事務所、2社目は住宅会社、その時に写真を撮り始めて設計と広報業務を兼任していました。
設計と写真により生み出した広報という能力により、現在3社目のwebマーケティング会社にヘッドハンティングされました。
掛け合わせた能力が、私の人材価値を高めてくれました。
ここに複業の価値があります。

4.再利用や再評価がかっこいい暮らし方へ

暮らしに関しても地方都市は土地の取得がしやすく、新築一戸建てがスタンダードです。
しかしあえて私は中古住宅を購入し、リノベーションして暮らしています。
夫婦での暮らしに関する要望を整理した結果、最適な選択肢がリノベーションだったため、スタンダードではない選択をしました。
年々増える空き家で、日本の不動産評価ルール上、築25年以上の建物が安く手に入るため、要望によってはリノベーション有利ということもあります。

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当然、劣化状況でリノベーションの工事費が変わるので、築年数の割に劣化が少ない物件の目利き能力は必要です。
幸い私自身が一級建築士として目利き能力を持ち合わせていたので、スムーズにことが進みました。
またせっかくのリノベーションなので、元々の雰囲気を活かしながらデザインしていきました。
どんな住まいかは、リノベーション体験談のマガジンでご覧ください。

リノベーション体験談|鶴見哲也/一級建築士×写真家/複業家・パラレルワーカー|note一級建築士である自分が経験した自邸リノベーション について書いています。note.mu

この暮らしが評価され、リノベーション協議会という組織から講演依頼を受けたり、年明け発売の全国販売のリフォーム雑誌に掲載される取材を受けたり変化が起きています。
リノベーションという暮らし方の選択により、私に向けられる目も変化したのは面白い出来事だと思っています。

5.みんな違って、だからいい

このように時代は移り変わり、価値観も変化しています。
その変化に対して反応し、働き方も暮らし方も変えているから今っぽいという印象を抱かせるのだと思います。
ここで大切なのは自身が変わること自体ではなく、社会の変化をどう捉え、どう考え、どう反応するかということです。
自身が変化することは選択肢です。
情報過多の時代だからこそ、情報の取捨選択力、思考力、行動力が大切になるはずです。
それぞれ違った反応をするかもしれません。
その多様性こそが今っぽい社会だと思うので、それでいいと思います。
社会の変化に対して無関心にならず、自分ごととして考えていきましょう。

建築と写真で素敵な生活のサポートをしたい