先週11/4（Thu）はDiwaliというヒンドゥー教のお祭り（新年祭）だった。日本の正月のようなイメージで、インドで一番大きな祭典（イベント）と言っても過言ではない。水曜日までが出社で、スタッフは一応オフィスに来るけど、もうビックリするくらい皆仕事なんてやる気が無い。午前中にはお坊さんを呼んでPoojaという祈祷を行い、午後はレクリエーション。去年はコロナ帰国中なので参加せず。一昨年はレク前に「何か歌ってくれ」という無茶振りをされ、スタッフがダンスやスピーチ等の出し物をしている中、『Let it b○』か『We are the worl○』か『Love Phanto○』で迷った挙句、日本の国歌を歌った。スタッフに見守られながら、手を後ろに組みYouTubeの音源に合わせ一人国歌を歌う。え、これ何？何の時間？と思いつつ歌い終わったら、中の上くらいのややウケ。罰ゲームかな？シュールすぎる。そっから皆で踊ったりして、全体で見ればすごい楽しかったけどね。

今年は事前に課題（？）として出されていた絵のコンテストをして、ビンゴみたいなのをやって、スタッフ一人ひとりにギフトを手渡して、最後に全員で集合写真。あとどれくらいインドにいて何回このDiwaliを迎えるだろう。

そんなDiwali期は4連休だったので、ラジャスタン州の州都ジャイプルに行ってきた。片道4.5hの日帰り旅行。ジャイプルはインド人のみならず駐在員にも人気の観光スポット。ジャイ＝創設者のジャイ・シング2世から、プル＝「城壁に囲まれた町」という意味がある。イギリス王子がこの都市を訪問した際、歓迎の意味を込めて王子が好きなピンク色に塗って歓迎したことから別名「ピンクシティ」とも呼ばれている。スポーツも盛んで、世界最高峰のプロクリケットリーグであるIPL（Indian Premium League）のラージャスターン・ロイヤルズが本拠地を置いている。

いざ当日。0630に出発し先ずはアンベール城へ向かう。アンベール城は2013年に世界遺産登録された「ラジャスタンの丘陵城砦群」の1つで、16世紀初頭にマハラジャ・サワーイ・マン・スィンにより建設が始まり、その後増改築を経て17世紀のジャン・スィン1世の時代にほぼ現在の姿になった歴史ある城砦。ムガール帝国のイスラム様式とラジャスタンの伝統様式が融合した独自建築に当時の栄華が偲ばれる。11月に入ったけどまだまだ暑く、砦を登って浴びる風が気持ち良い。

車から見た外観

入り口付近の露店

「世界で最も美しい門」と言われるガネーシャ門

中の様子

時刻はお昼前。アンベール城を後にし、次は湖に浮かぶ宮殿ジャルマハルへ。ここは遠目から見るだけの予定としていたので、次目的地への道中にあるマーケットで降りそこを歩きながら見ることにした。

マーケットは靴や装飾品が多く食べ物の屋台は殆ど無かった。あと魚の餌。一皿10ルピー（約15円）で、普段よく口にするチャパティ（全粒粉、塩、水で作るパン）と同じ材料だと言っていた。マーケットは湖沿いにあり魚の群れが目視できたので、一皿買って投げてみた。"バシャバシャっ！！"的な感じで群がってくるかと思ったら、縁で行儀よく（？）静かに並んでいて「我只汝の餌を待つ者也」的な余裕ぶった態度で食べていたので「こいつら全然可愛げねーな」と思い、持っていた餌を全部放り投げた。

後、体重計を置いている店があった。体組成計ではなく、乗ったら針が数字を示すだけのシンプルな体重計。「え・・いやいや、流石に。。」と思い聞いてみたが、見たままの通り「体重測定」を商品として置いていた。料金は10ルピー（約15円）とのこと。うーん、インドも商売も奥が深い。モティマハルは遠目から少し見ただけだけど綺麗だった。

モティマハルとマーケット。

マーケットを後にし、最終目的地である「ピンクシティ」にあるシティパレス、ハワーマハル、ジャンタルマンタルへ向かう。到着後、まずはラッシー休憩。

シティパレスは旧藩王の宮殿で、現在も一部が王族の住居となっているが、多くの建物が博物館として公開されている。ハワーマハル、ジャンタルマンタルは同王宮内にあったが、現在はそれぞれ個別の施設として運営されている為、入場時はそれぞれで入場料の支払いが必要。

シティパレス（宮殿。撮影禁止の王族が集う間があったが、そこの荘厳な雰囲気が凄く良かった）

ハワーマハル（宮殿史跡。この建物の小窓から宮廷の女性が街の様子や祭りを見て楽しんでいたらしい）

ジャンタルマンタル（天文台史跡。2010年に世界遺産登録）

一通り見て周り終わったのが1700頃。片道4.5hかかるし大分満喫したので帰路につく。あっという間に暗くなり後部座席でウトウトしているとまさかの大渋滞。農業新法に対しての抗議デモ中であり道中にバリケードを張っていた。デモは自由だけど、こういう風に関係無い人にその影響を強いるのは如何なものか。結局1h遅れ5.5hをかけて2300頃帰宅。ふぅ。

楽しかったな。インドはどこに行っても活気というかエネルギーがあるわ。次行きたい所も決めてるから、行ったらまた書くよ。

End.