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LAPRASのオフィス退去をめぐる一連のメディア露出と、そればっかりやってちゃいけないということ。

先日公開したこちらのnoteは、ありがたいことに大きな反響を起こして、その後LAPRASはオフィス退去というトピックでいくつかのメディアに掲載されました。


 今回のnoteでは、社内向けの情報共有の意味も込めて、メディア露出の流れや経緯、そしてLAPRASのPRとしてはここにかまけていてはいけないということをまとめて記します。

■始まりはITmediaビジネスオンラインの記事

一連のメディア露出の始まりはITmediaビジネスオンラインの記事でした。

この記事は、Twitterで1224シェア(2020年6月30日現在)されており、多くの方に読まれたようです。そもそも記事が公開された5月25日は、国内で最後まで残っていた東京など首都圏の1都3県と北海道の緊急事態宣言が解除された日であり、リモートワーク継続か出社体制に戻るか人々の関心が集まっていました。
そのタイミングでの記事公開は、多くのビジネスマンの関心を集めました。ちょうどこの日に合わせて公開した記者の方には、(彼らからしたら当然かも知れませんが)世の中の動きを読む力は流石だなと感嘆しました。

ちなみにこの記事企画は実はLAPRASからの提案でした。
もちろん日常的にコンタクトをとっているので、そのついでに軽く提案した程度で、それを料理したのは記者の手腕です。

ストレートニュースのようにLAPRASの事例だけを紹介しても、世の中のムーブメントとしては記事にできないため、実際にオフィス退去を実施・検討している企業の方がいないかリサーチをかけ(※)、その中の1社とLAPRASが代表的な事例として記事に取り上げていただきました。
※広報・PRのコミュニティ内で相談させていただきました。こういう時にコミュニティは本当に役に立つ。感謝!

■note記事は、詳細や想いを補完するため

ITmediaビジネスオンラインの記事が掲載された同日に、冒頭で紹介したnoteを公開しました。note記事の目的は、ITmediaビジネスオンラインの記事を読んで興味を持った人が、その後に記事に書かれていない詳細や想いを補完するためでした。

メディアの記事内ではどうしてもすべての情報を書ききることはできず、また確かではない想いのようなコメントは掲載されません。
一方で、メディアの記事で興味を持った人はより詳細を、想いを、場合によっては情報の真偽を知りたくなります。ここで、補完するような詳細情報がないと、憶測が飛び交います。
特に今回は「オフィス退去」という一見するとネガティブにも捉えられかねないトピックですので、背景、特に意思決定の理由については説得力のある情報を公開することが必要でした。

アンケート1

偉そうにいうほど説得力がある情報ではないのですが、アンケートなど(一応)定量の情報も公開することで、読んだ人にはオフィス退去が会社として合理的な判断だと認識していただけたようです。

多くの企業が行っているように、LAPRASでは新機能のプレスリリースなどに併せてオウンドメディアで記事を公開しています。これも前述の理由とほぼ同じ理由で行っています。
ちょっと話がそれましたが、要は「記事やプレスリリースで伝えきれないことをオウンドメディアで伝えることは大事だね」ということです。

■日経クロステックでも記事に

こちらは有料記事なので読んだ人の数は他の記事に比べると少ないかもで知れませんが、リモートワーク移行による業務への影響にフォーカスして取り上げていただきました。
詳しくは聞いていませんが(もしくは忘れた…)ITmediaビジネスオンラインの記事とnoteを読んでお声がけいただいたようでした。

<小話>メディア露出のスパイラル
広報・PRあるあるなのですが、1つの記事の影響で他のメディアが興味を持ち掲載が繋がっていくということが多々あります。記事掲載やメディア露出のスパイラルなどと言われることもあります。(前職ではそんな造語を作っていました)

Web記事 → Web記事、Web記事 → 新聞・雑誌記事というケースが多く見られる一方で、テレビ露出に関しては信憑性が求められるからか「新聞・雑誌記事を見て」とお声がけいただくことが多いです。
最近はどうなのかはわからないですが、昔のテレビは上記のような傾向が強く、信頼できる取材対象を選ぶために、Webよりも情報の信頼性が高い(と判断している)新聞・雑誌で露出している企業は裏取りの手間が少ないので積極的に声掛けしていると聞きました。
※全部誰かに聞いた話と経験則ですみません。

ここでも話がそれましたが、要は「その露出単体では影響が少なくても他のメディアでの露出に繋がるかも知れないから1つ1つを大事にしよう」ということです。

■yahoo!ニューストップにも

その後、日経クロステックの記事と同じようにご連絡をいただきyahoo!ニュース 特集にも掲載されました。
特集は、転載がほとんどのyahoo!ニュースにおいてyahoo!が独自取材・編集している面白いコーナーです。オリジナルコンテンツとして注力しているようなので、おそらく特集はトップにも掲載される可能性が高いと思われます。LAPRASが取り上げられた記事もトップ(トピックスとも)に掲載され、当日のアクセスランキングではしばらく2位をキープしていました。
コメントも957件(2020年6月30日現在)あり、上位のコメントへは約8,000のリアクションがあるくらいなのでPVも相当多かったようです。

そもそもyahoo!ニュースは月間150億PVあるのでそのトップに掲載されるニュースのPVも他メディアと比べ物にならないほど多いです。
トップに掲載されるとそこからサービスサイトへの爆発的な流入がある、そしてトラフィック増加に耐えきれずサーバが落ちるため、その影響力から「yahoo!砲」と言われることもあります。
有名企業でもサービスサイトがダウンするくらいなので、もしもyahoo!トップに掲載される可能性がある場合は事前に社内のサーバ増強などの対応が必要です。

掲載時に心がけたこと
yahoo!ニュース 特集の影響力が大きいことは知っていたので、確実に掲載に繋げるために取材対応は代表の島田をアサインしました。写真撮影も、島田に帯同してもらい島田を含めた複数カットをおさえていただきました。

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誰もいないオフィスで背後から撮影される島田の様子

結果的にオフィス退去をする他の企業は記事に登場しなかったのですが、もし登場してもLAPRASの写真、島田の写真がメインで使われ、冒頭でLAPRASが取り上げられるように心がけていました。

■オフィス退去は僕らの勝負どころではない

複数のメディアに取り上げていただいたことをきっかけに新たな出会いや社外とのコミュニケーションが生まれたため、メディアの方々には本当に感謝しています。

しかし一方で、LAPRASにとって、LAPRASのPRにとっての勝負どころはオフィス退去やリモートワークではありません。
スターアップ企業としてチャレンジングな中長期の経営目標をクリアするために必要なのは事業の成長です。そのためには事業成長に寄与するPRが必要です。

今回、複数のメディアに掲載いただいた結果、事業成長への短期の影響はほぼゼロ。中長期でもほぼゼロと認識しています。
もちろん、多種多様なステークホルダーとの関係構築のためには様々な切り口でのコミュニケーションが必要ですが、それもLAPRASの事業成長があってのものです。

というわけで、今後LAPRAS SCOUTLAPRASがどう進化していくのか、どんな価値を提供しているのか、それをみなさんにどう見せられるかというところに注力していこうと考えています。

6月中にnoteを1記事公開するという必達目標を進めているうちに、だんだん雑学とポエムの記事になってしまいました。(執筆現在は6月30日23:58です)
それでも、読んでいただいたみなさんにほんの些細な気づきでも受け取っていただけたら幸いです。

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