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Subjects(長編演劇台本)

去年、うちの学校の演劇部で使った台本です。人数の多い部活で、登場人物も多いので他校の部活で使うのは少し厳しいかもしれません。あと、文化祭用なので多少俗っぽいです。副教科メンバーを無くしても成り立つと思います。もし、ご使用いただける場合はコメントください。

議長(有瀬花菜) 元人間。このお話の主役。
那賀せりあ おバカギャル。突然教科の国に呼び出されてしまったかわいそうな子。
国語 おしとやかなゴリラ。つよい、ただそれだけ。
数学 合理的人間。私服が壊滅的にダサい。
理科 小さくてかわいい。実は実験の天才。
社会 いい奴だけどいじられ役。地味なのでよく存在を忘れられる。
英語 ウェイ系のパリピ。英語、とても、上手。
技術 ネガティブの皮を被ったツンデレ。大分ヤバめ。
家庭科 みんなのお母さん的存在。料理上手で、最近刺繍にもはまっている。
体育 身体能力が高い。背は高め。ダンスが上手。
音楽 すぐ歌い出す。歌うま。
美術 不思議ちゃん。理科と同じくらい小さいし、かわいい。
道徳 ちょっとめんどくさいけど、頼れる人。副教科って呼ばれると怒る。
書写 いい子。副教科のリーダー的存在で、僕っ娘。
保健 良くも悪くも普通。もはや地味すぎてそれが話題にもならない。
有瀬千代 有瀬の母。ヒステリック。
有瀬遊 有瀬の妹。とても賢いので、賢くないお姉ちゃんは嫌い。
有瀬のクラスメイト's(五人) 有瀬をいじめている。自覚はないし、正しいと思っている。
有瀬の先生 成績を上げる事が一番大事。生徒のフルネームなどきっと覚えていない。
ピーマン 野菜の国の人1。普通に苦い。
なす 野菜の国の人2。なんか知らんが子どもに嫌われがち。
ゴーヤ 野菜の国の人3。壊滅的に苦い。

議長を中心に机を囲み、主教科立っている。裁判長、ガベルを二回鳴らす。
議「それでは第二百回教科会議を始めます。今日の議題は相も変わらずなぜ人間達は勉強が嫌いなのか、です‼」
数「今日は人の子を呼び、意見を聞くのだろう?実に合理的だ。」
社「そうでしょうか?我々が嫌われていることを再確認させられ落ち込むだけでは?」
議「まあまあ、百聞は一見にしかず。それじゃ、ゲストの登場ですよ!」
薄暗くなる。
光がつくと一人の女の子が立っている。
女「え、なにここ!?さっきまで教室にいたんだけど!ってうわっ!あんたら誰?ヨーカイ、じゃねーや、えっと..ユーカイ?」
国「失礼ですね!..というか、議長。......あなた、ここに連れてくる前にこの子に説明しなかったのですか?」
怒ってる感じで。
議「えっと....すみませんでした!」
国「はぁ.....。」
数「合理的じゃないな。」
議「ご、ごめんって!今から説明するから!」
国「今度また同じ事をしたら許しませんよ。」
理「国語、こわ~!」
国「なんか言いました?」(怖く。)
英「Stop stop stop!ケンカよくないネ!みんな、ナカヨク~。これダイジよ~!」
社「英語さん、日本語ぺらぺらなくせに、エセ外国人みたいなしゃべり方止めてくださいよ...。」
英「あはは~。ウチ一回やってみたかったねん!」
社「エセ関西弁もです。」
英「ちっ。」
社「ケンカ売ってるんですか?」
副教科急に顔を出す。
家「まあまあまあ。一旦落ち着いて。甘い物でも食べる?」
保「家庭科さんのクッキーおいしいですよ!」
主+議「いたの!?」
副『最初からいました。』
書「影は薄いですけど、一応僕達も教科ですから。」
理「それはごめんね~!」
道「書写!一応、じゃなくて私達もれっきとした教科でしょ!そもそも副教科って呼び方がよくないのよ!」
技「はは、所詮何いったって僕らは副教科。主教科の方々には遠く及びませんよ...。」
音「そんなネガティブなこと言わずに!楽しく行きましょ、歌います?(好きな歌)~♪」
体「いいね!私は踊ろっかな!」
ここ二人はなんかずっと歌って踊ってくれててもアリ。
美「じゃ、私が二人の絵を描きます~!」
女「ちょい待ってよ!マジ意味分かんない!てか、勝手に連れてきていつまでほっとくのよ!ほんと説明してって言うか、まずあんた達誰?なんか変な格好してたり変なしゃべり方しててほんと草。」
国「なんなのですか、その変な日本語は!美しくない!」
理「まあまあ、落ち着いてよ~、ね?ほら、議長!説明!説明を!」
議「は、はい!えっとここは私達、教科の国なんだ。」
女「はぁ?キョウカ?」
理「君がいつも学んでる国語、数学、理科、社会、英語などは私達のことなんだ~!」
道「また私達のこと省略しましたね!!」
女「やっぱあんたら頭おかしい系の人達?うける笑。」
数「言われたことをすぐ受け入れられないのは合理的じゃないな。」
英「まず質問。勉強は好き~?」
女「はぁ?べんきょーとかマジ勘弁っていうかほんと無理。何の役に立つのか説明してって感じ。」
数「まわりに勉強好きな子とかいるか?」
女「いるわけねーじゃん!県No.1のバカ校だよ?授業の受け方もわかんないっつーの。てか、ここであんたらの質問に答えてればいいってことなの?」
英「なんだ、ものわかりいいじゃん!」
女「モノワカリ...?ま、まあね!じゃあ、今日は学校で授業受けなくてもいいって事だ!」
保「まあそうなりますね。」
女「っしゃ!それはマジ天才!嬉ぴっぴ~!」
美「えっと....どういう意味?」
体「やった。それはすごくすばらしいです。私はとても嬉しいです。みたいな?」
技「ギャルこわ....」
議「ん~やっぱり今の子たちは勉強が嫌いなんだね。」
女「もち!」
国「つれて参る人の子選びを間違えたのではないですか?こんな言葉遣いが悪い子の意見など信じられません。」
ここらからシリアス感。
議「いや、きっとしゃべり方は違うにしろどんな子呼んだって意見はこんなもんだよ。勉強が嫌いとか、学校に行きたくないとかさ。」
数「それに私達は何度も見てきたじゃないか。私達を嫌いと言う人の子たちを。」
国「..................だけどっ!それと同じくらい学ぶことで喜びを得ている子達だってたくさん見てきたじゃないですか!」
横にある壁を思いっきり殴る。→穴が開く。orへこむ。or壊れる。
国「あ、ごめんなさい、つい。」
悪いと思ってない感じ。
全ー国「こわ.............」
女「......人間ぢゃねー」
英「だからそう言ってるじゃん?まあこんなことできるのは国語だけだけどね......はは.....。」
女「いやまあそうなんだけどさぁ。いつも、身近にあるキョーカがこんな人間みたいにしゃべってるとか意味分かんなくない?」
理「まあ一理あるよね~。」
技「あの~、話し合いが終わるまで俺ら引っ込んでていいっすかね?どうせいたって主教科様たちに俺ら副教科が意見するとかマジありえないですし...」
自嘲気味に。
社「そんなこと言わずに一緒に話し合いましょうよ、同じ教科なんですし!」
技「はぁ!?それ本気で言ってるんですか??俺らみたいな所詮技能メインの副教科たちと先人達の努力の結晶もはや神の主教科様たちを一緒にしないでもらっていいですか??地雷なんですが?」
主教科ぽかんとしている。副教科どことなくにやにやしながらひそひそしている。技術自分のしてしまったことに気づく。
技「................あっ!いや、えっと今のは違っ...」ここにかぶせて。
家「ごめんなさいね~この子ったらいつもは悪態ばっかついてるけど、私達の前ではずっと皆さんのすごさとか語ってるんですよ。」
書「オタクですからね。」
周りの副教科うなずく。
道「この前なんか、急に夜電話かかってきて二時間くらいずっとその話につきあわされたわ。」
体「それいったら、教科会議あった日なんて一日中『尊い........無理......』しか言わないからな!」
音「前、理科さんに実験で作ったカルメ焼きもらったとき防腐剤いれてコーティングして神棚に飾ってたわよ。」
美「それ、今もあるよ.....。あれ、カルメ焼きだったんだ....。」
保「さすがに引きますね.......。」
フリーズしてたものの正気を取り戻した技術、周りの奴らがヤバいこと暴露してることに気づく。
技「ちょっっっっと!何言ってんの!黙れ黙れ黙れ!」
主教科の方に向き直って。
技「違いますからね!あれはあいつらのつまらない冗談で、別にあんたらのことなんて俺はどうとも思ってないですからね!」
副『すがすがしいほどのツンデレだ.......』
技「うっっさい!」
技術そのまま副教科を外に連れて行く。
書「じゃ、じゃあ僕達は外で待ってますから話がまとまったら呼んでくださいね!」
議「は、はーい....。」

国「驚きましたね.........。」
社「ええ、てっきり嫌われてるものかと。」
数「全く知らなかった...。」
英「あれが噂のつんでれってやつか~。」
理「カルメ焼き....食べてよ..........」
議「ま、まあせっかく気を遣って出て行ってくれたんだし本題に入ろうか。」
女「ほんとだよ!!勝手に呼び出しといていつまでほっとくんだっつーの!マジぴえんだったわ🥺」
国「はい?ぴえんってなんですか??」
女「え、なんか辛い、みたいな?」
国「意味が分からない....」
数「話を戻すが、やっぱり勉強は嫌いか。」
女「当たり前だし。」
社「ん~、なぜでしょうか?」
数「いやそれは勉強が嫌いだから、ってあれ?振り出しに戻ってるな。」
理「そういえば、私達人の子達が勉強を嫌いなことは知ってたけど、原因は知らなかったね.....。」
英「ほんとやな。みんななんでウチらのこと嫌いなんやろ。」
社「京都弁。」
英「ちっ。」
数「今まで二百回ここにいる全員がそれを知らずに議論してたことになるな...。」
女「はぁ!?そんなことある?私が言えたことじゃないけど、あんたら結構バカ?」
英「失礼ですね!」
社「全然似てない国語さんの真似止めてください。」
英「ちっ。」国「えっ。」同時に
女「いつもどうやってギロン?してたの?」
議「いつもは........」
理「えっと...........」
数「私達を嫌いという人の子達への不満を言いまくってたな!」
良い笑顔な数学。
女「それ議論じゃねーじゃん!ていうか、あんたら解決する気ある?」
英「いやそれはあるけど......」
理「人の子達の考えることなんてわかんないよ~。」
国「元々勉強する気もないくせにそんなこと言ってるんでしょう。きちんと私達を好きで頑張ってる子達に失礼だと思わないのでしょうかね。」
議「そんなことない。」
議長ぼそっとつぶやく。
理「あれ、今議長なんか言った~?」
議「い、いや別に何も!」
社「そういえば、この前の議題皆さん覚えてます?」
数「あぁ、あの『人の子は文系、理系どっちが人気があるか』ってやつか。」
国「文系です!」理「理系だもん!」同時に
主教科全員でケンカ。
議「もー、この議題はケンカになるからやめようって言ったじゃん!あ、君は?どっちが好き?」
女の子に向かって。
女「え、ブンケー?リケー?何それ???なんか良く聞くけど、流行ってんの?ドラマかなんか?」
全ー女「え?」
英「マジか...」
数「理系は私と理科。」
社「文系は僕と英語さんと国語さんです。」
理「ようするに~勉強のジャンルだよ。」
女「へー。」興味なさそうに。
英「つまりまだ決めていないどちら側でもない存在ってこと?」
議「いや多分この子が興味ないだけかな...。」
数「じゃあ、こいつに決めてもらおうじゃないか。」
主「は?」
数「だからさっきの議題だよ。こいつは私達が唯一、直接意見を聞ける人の子だろう?」
理「あぁ!それはいいね!じゃあ、お互いプレゼンしあって選んでもらおう!」
英「いい案だけど、この子にプレゼンは難しいんじゃない?」
議「そんなこともあろうかと!お題箱を作ってきたよ!」
女「ノリが男子高校生...。」
議「それでは始めます!第一回理系vs文系バトル~!」
全員無言。
議「そこはイェーイでしょ!」
全ー議「いぇ、いぇーい。」
議「よろしい。」
議「今回のお題は~、愛の告白!おっとこれは理系が不利か~?どう思います?」
女「どう思うもなにも、展開が早すぎてついて行けない....」
数「ちょっと待ってくれ!」
女「そうだよね!さすがについていけないよね!」
数「理系の方が人数が少ないのおかしくないか?」
女「そこ???気になるのそこ?」
議「確かに、助っ人が必要だね。一人副教科から選んでいいよ。」
理系二人こそこそ相談。
理・数「技術で!」
女「よりによって....かわいそ...」
理系二人顔を見合わせて。
理・数「せーの、技術ーーー!」
大分間。
技「な、なんですか..。いきなり...。ていうか、本当に今呼ばれたの俺?美術の聞き間違えじゃ..。い、いや別に呼ばれたのが嬉しすぎて現実かどうか疑ってるわけじゃないんですからね!」
議「そっか、嬉しいか~!」
技「嬉しくなんか無いですよ!」
議「まぁ人数もそろったことだし始めようか!では、先攻はどちらかな?」
国「こちらが行きましょう。国語と言えば、あの告白。完璧に決めて見せましょう!」
議「おっと、自信満々だね!これは楽しくなってきた!ねぇ?」
女「もう好きにしたらいいんじゃない?」
議「それでは、国語さん!シチュエーションの指定をお願いします!」
国「そうですね...。満月のきれいな夜、でしょうか....。」
この時点で技術はものすごいダメージ。
議「これはわかりやすい!いやー、ベタすぎて逆に楽しみだね!それでは国語さんどうぞ!」
国「いや.....あの.........えっとですね...........うん....その..........」
国「月が.....きれい、ですね.......。」めっちゃ小さめの可愛い声で。
女「なんて???」
国「月がきれいですねと言ったんですよ!」
議「声が小さすぎだし、ぶりっ子しすぎ。36点。」
女「いや、うん。それもそうなんだけど、どういう意味?」
国「あなたはそんなことも知らないのですか。まったく...。月が綺麗ですねは「愛しています」の意味を指すんです。これは、夏目漱石に由来するといわれています。夏目漱石が英語教師をしていたころ、教え子が「I love you.」を「我、君を愛す」と直訳したところ、「日本人はそんなことは言いません。月が綺麗ですね、とでも訳しておきなさい」と指摘したそうです。どうです?ロマンチックでしょう?それに声が小さかったのは、日本の女性は恥じらいを持つべきだからです!それを分かっていただけないとは誠に遺憾です。」
女「意味分かんねぇ...。28点」
国語おこ。技術、もだえている。
議「じゃあ、私と君の点数の平均で32点だね。」
女「あ、そういう方式なんだ。」
議「じゃあ次は~」
数「私が行こう。文系の方が口が達者と思われるのはしゃくだからな。」
議「いいね!気になるよ、数学さんの告白!」
女「ねぇ、キャラ違わない?」
議「君もね!じゃあ、数学さんシチュエーションは?」
数「3月14日だ。」
女「ホワイトデー?女なのに?」
議「じゃあ、数学さんどうぞ!」
数「好きだ、以上。」
議「は?簡潔すぎて、情緒がない。萌えない。」
数「まぁ、説明を聞いてくれ。あのな、3月14日つまり3.14は円周率だ。円周率ってのは無理数で永遠に終わらない。”縁が終わらない”、”いつまでも続く”という意味を込めて、シチュエーションを設定し3月14日の円周率の日に私は好きだと言ったんだ。どうだ?合理的でロマンチックだろう?」
議「わからなくはないけど、私がゆとり世代で円周率は3で計算してたので40点。」
女「説明を聞いてもよく分からなかったので、25点。ていうか、ゆとり世代?この世界にもあるの?それって」
(かぶせて)議「ん~?なんて?聞き間違えじゃないかな!」
議「てことで数学さんは32.5点。」
数「国語に勝った!」
国「たったの0.5点でしょう!」
議「次、どっち行きます?英語さん?社会さん?」
英「私自信あるので最後がいい!」
社「じゃ、僕が先行きます。」
議「シュチュエーションは?」
社「(思いつかなかったので、要相談)」
議「いやな予感がします!では、社会さんどうぞ!」
社「(思いつかなかったので、要相談)」
全ー社「うわぁ......。」
議「モテない男の発想って感じで気持ち悪い。12点。」
女「同感。10点。」
議「社会さん、11点。」
社「そんなぁ......」
議「じゃ、次理科さんで!シンプルに楽しみです。」
女「分かる。」
理「OK!任せといて!シチュエーションはリンゴの木の下とか、かな。」
技「え、俺最後ですか?そんな....。」
議「では、どうぞ!」
理「リンゴが木から落ちてニュートンが万有引力を発見したように、私も君に恋に落ちて君への万有引力を発見してしまったよ。」かっこつけて。
理「えへへ。こんなのキャラじゃないから照れるね。」
議「ギャップが可愛すぎて技術が倒れてしまったので、52点。」
女「可愛かったけど、あんまり意味が分からなかったので46点。」
理「ニュートンはね、地上において物体が地球に引き寄せられるだけじゃなく、この宇宙においてはどこでも全ての物体は互いに 引き寄せる作用、引力、重力を及ぼしあっているっていう考え方、概念、法則を見つけたんだ。それを見つけたきっかけが木からリンゴが落ちたことなんだよ。」
女「難しいな......。」
議「つまり48点だね!」
英「じゃ、次は私ね!」
社「よくあれ見た後で自信満々でいけますね。」
英「自信あるって言ってんじゃん!」
議「シュチュエーションは?」
英「別に決めなくてもいいけど、強いて言うなら...放課後の教室とか少女漫画にありがちな感じ?」
議「英語での告白....聞き取れるかな..まあ、どうぞ!」
英「I didn't choose you.My heart did.」
議「見事に何も聞き取れなかった....英語苦手だ....」
女「は?どういう意味?」
英「私があなたを選んだんじゃない。私の心が選んだんだ。って意味。」
女「よくわかんないけど、かっけぇ!61点!」
議「ロマンチックだね!54点!てことは、55.5点だね。じゃ、最後とばっちりで悪いけど技術さん!」
(かぶせて)技「僕がっ!皆さんに出会ったのは数百年前で、皆さんにはすっごくよくしてもらいました。いろんなことを教えてもらった!皆さんがかっこよくて憧れで、それは今でも変わりません。尊敬してます!大好きです!これからも推させてください!」
理「つまんなーい。」
技「えっ。」
数「合理的じゃないな。」
技「うっ。」
国「ちょっと何言ってるか分かりませんでした。」
技「そんなっ。」
英「Be quiet,please!」
技「OMG!」
社「13点。」
技「う、うううう...。」
議「話が見えてこなかったし、シュチュエーションの指定もしてくれなかった!しかも皆さんって不特定多数じゃない?ルール違反だよ!ー30点。」
女「えー、あんたら今のわかんなかったの??鈍すぎっしょ.....。かわいそうに.....。私はよかったと思うよ。70点。」
技「うるさい!あんたなんかに同情されても売れしくねーんだよ!このっ!泥棒猫~!」
泣きながら去る。
女「えー.........」
議「結局技術は41点?じゃあ、文系が98.5。理系が...98.5だね。」
主「えーーーー!」
理「もー!なんだったの、さっきの!」
数「合理的じゃなかったんだ、告白対決なんて...。」
英「しょんぼり...。」
国「無駄足でしたね...。」
社「まぁ、楽しかったですけど。」
なんか、お互い感想言い合う。女思い出したようにみんなを見渡す。
女「あ!そういやさ、あんたたちの誰がどの教科かいまいちわかんないんだよね。」
全ー女「うそでしょ!?」
議「さっきのでだいたい分かるよね?」
女「みんなの言ってたこと難しくてわかんなかったんだもん。覚えてた気もするけど、忘れちゃったし。」
理「さすがだ.....。」
英「はぁ....。もー思い出してよ!ちょっとは覚えてるでしょ!」
女「えー、うーんと。着物着てて(要相談)ややこしいしゃべり方してるあんたが国語でしょ。」
国「ややこしいとは何ですか!私のしゃべり方は日本人のお手本となる完璧で美しい物ですよ!」
女「はいはい、カンペキウツクシイ。」
めんどくさそうに。
国「はいは一回!」
女「で、黒のTシャツにジーンズで合理的合理的うるさいあんたが数学。」
数「スティーブジョブズさんリスペクトだ。実に合理的で素晴らしいだろう?」
女「ダッッッッッッッッサ!!てか微妙に違うし!ないわーー。」
数学しょんぼり
女「で、小さくて可愛いこの子が理科?」
理「小さくなんかない!!!!今から伸びるの~!!!」(伸びない。)
女「かわいいな..........。」
理科怒ってることがわかる可愛いポーズ。(かわいい。)
女「で、テンション高くて陽キャっぽいあんたが英語?英語しゃべってないけど。」
英「(なんかすごい英語)」
女「すみませんでした。」
英語どやぁぁぁぁ,゚.:。+゚
女「こんだけ?」
社「っておい!!俺のこと忘れてませんか???」
女「ん?」
社「俺!主教科には欠かせないでしょ???」
女「あっっ!OK、OK!欠かせないやつね!...............あんたが体育!」
社「ちげーよ!!!」
女「え?主教科って国数英理体でしょ?」
主ー社うなずく。
社「ちっっがうよ!!!もっと大切なのあるよね!!ほら、なんかさ!!世界のこととか!昔のこととか!もうこれほぼ言ってるよね???」
全ー社、困惑。
社「なっっっんでわっかんないのかな~!!大切だよね??ほらさ、法律とかさ!!知っとかなきゃじゃん!!」
数「お前今日大分情緒不安定だな。大丈夫か?」
社「あんたらのせいなんだよな~!!こんだけずっと一緒にいて把握してないの!?サイコパスかよ!!!みんなのアイドル社会です!!!!(やけくそで決めポーズ。)」
口々に「アイドル......」「アイドルって..」とか「社会..?」「いたね、そんなやつ。」みたいな。
社「みんなそうやって俺を地味扱いする!!!」
全ー社「だって地味だし。」
社会落ち込む。
議「ま、まあまあ。ちょっとした冗談だって!ねぇ、みんな!」
女「う、うん....。え、えっとじゃあ地味で目立たないあんたが..................しゃ、社会?」
社「もうどうとでもいえよ!」
女「それで........。あんたは誰?主教科って五人だよね?もしや、あんたが体育?」
議「ちがうよ~!私は......」
英「こん子はうち達ばまとめる議長ばい!」
社「博多弁。」
英「ちっ。」
女「議長?ここは教科の世界なんでしょ?議長なんて教科無いっしょ。」
理「あれ~?ほんとだ。」
数「そういや、いつからいたんだっけな、議長って。」
国「えっと..........気づいたらいましたよね.....。今まで考えたこともありませんでした。」
議長、下を向いている。
女「あんた....誰なの?」
議「やっぱり君を選んだのは間違いだったかな。バカだと思ってたんだけどな~。」
女「失礼だな!!ほんとだけど...。」
議「私の存在に感づくなんてね..........。」
中二病っぽく。
女「中二病かよ..。てか、ほんとあんた誰なの?」

議「私さー、元々人間なんだよね。君と同じ世界の、普通の女子高生だったんだよ。」
女「じゃ、なんでここに......。」
議「高2の時かな、通学中ボーッと歩いてたらさ急にトラックが突っ込んできて。あっけなく死んじゃった...。でも、いざ死んでみたら神様?みたいな人がさ、話しかけてきたの。お前を殺すつもりじゃなかった、元々死ぬ運命だった子と間違えたって。それで、もう死んでるから元の世界には戻せないけど、今の記憶を持ったまま違う世界に転生させてやることはできるぞって。笑っちゃうよね。ラノベみたいでしょ?そしたらさ、教科の国なんてもの見つけちゃってさ、行きたくなっちゃったんだよね。」
数「なぜだ?」
議「うーん、たぶん私さ、復讐したかったんだよね。」
全ー議「復讐???」
急に軽快な音楽流れ出す。主教科ノリノリ。
英「1に勉強」♪
国「2に勉強」♪
理・社「3,4に予習」♪
数「5に復習」♪
主「の復習?」
議「そんなわけなくない??シリアスぶっ壊すの大好きだね?みんな!!!」
女「何その地獄みたいな歌??」
理「教科の国の国家だよ。」
女「引くわー。」
議「シリアスですが???私今から結構重い話しようとしてたよ???話聞こうか、みんな?」
全ー議「はーい!」
議「はぁ.......。復讐ってやり返す方ね。恨みはらす方。」
数「あぁ...。でも、なんでここで?」
場面転換がしたいんですが、暗転ができないので案出してください。薄暗くするのは無理でしょうか...?
主+女は出て行く。代わりに先生+生徒達入ってくる。
先「えー、今日はこの前の小テストを返す。いつも通り合計点の低いチームは放課後に校舎の清掃だ。」
全生『えー!』
生1「でも、また有瀬のいるチームでしょ?」
生2「あいつと同じチームじゃなくてよかったわ~。」
生3「ほんと!うちのクラスのお荷物だよねー。」
先「今回の最下位は...」
有瀬少し震えている。何かを祈っているようなポーズ。
先「一班!有瀬~お前は本当にダメだな。ちゃんと勉強したのか?こんなテストで81点とは、チームのみんながかわいそうだな。」
生4「ちょっと!またあんたのせいで最下位じゃん!」
生5「そうだよ!これで何回目だと思ってんの?」
生4「あんたに付き合わされる私達の身にもなってよ!」
生5「ほんと最悪!謝ってよ!」
生1「あーやまれ!あーやまれ!」
手を叩きながら。
全生『あーやまれ!あーやまれ!』
先生は止めない。むしろ、少し笑っている。
有「ごめん.....なさい。」小さな声で。
生2「聞こえなーい!」
有「ごめんなさい。」少し大きな声で。
生3「えー?なんて?」
有「ごめんなさい!」大きな、泣きそうな声で。そのまま泣き崩れる。
また、薄暗くなる。先生+生徒達は退場。母・妹入ってくる。
母「かな、あなたのことでまた学校から電話がかかってきたのよ。あなたのせいでクラスの平均点が落ちてるって。私はもう情けなくて、情けなくて!何でこんな風になっちゃったのかしら。本当に腹が立つ!」
妹「まあお母さん、そのくらいにしてあげなよ。お母さんには私がいるじゃん。」
母「それもそうね。あなたがいてよかったわ。なんで姉妹でこうも違うのかしら。」
母はでていく。ため息をつきながら。
妹「ちょっと!もっとちゃんとやってよね!私もあんたみたいなお姉ちゃん恥ずかしいんだから!少しは私を見習ってよ。」
妹出て行く。また、薄暗く。薄暗いまま、有瀬の声が聞こえる。できれば有瀬にスポットライト。
有「あの頃は本当に辛かった。県№1の難関校に入って、すっごく周りにもてはやされて、お母さんにも自慢の子だっていわれて、....................でも、実際高校に入ったら全然ついて行けなくて、先生にもクラスメイトにもけなされて、妹は私なんかよりよっぽど賢いし、お母さんは私を見放して....辛い、悔しい、苦しい。つらい、悔しい、苦しい。私だって一生懸命やってるの!誰か..........誰か.........」

有「助けて!」最後のごめんなさいより大きな声で。
照明つく。
有「本当に勉強が嫌いだった。それで死んだら教科の国?私をずっと苦しめてたものたちが人間みたいに、のうのうと生きてるなんて。私は........死んでるのに.........。」
女「復讐、できた?」

有「できないよ。だってみんな、いい人なんだもん。私のこと家族みたいにお菓子くれたり、一緒にテレビ見たり.............。すっごく.....楽しくて。勉強も好きになった...。色々教えてくれたし。」
女「.....だってあんたを苦しめてたのは、勉強じゃなくて先生とか、お母さんとか、クラスメイトとかの周りの人でしょ?」
有「分かってたよ、そんなこと!でも...」
理「(かぶせて)あのね!家族みたい、じゃなくて『家族』だよ。」
みんなうなずく。
有「ありがとう....ありがとう....。」
泣きながら。
女「......一件落着、って感じ?」
国「ちゃんとした言葉も知ってるじゃないですか。」微笑んで。
女「へへ、まあねー。エモいもの見せてもらったし、案外ここ来てよかったかも。でも、そろそろ帰りたいかな~的な?」
国「エモい?」
英「エモーショナル、かな?」
議「あ、ほんとだ。随分長いこと引き留めちゃったね。ごめんごめん。今、帰してあげるね。」
女「っしゃ!...私も帰ったら勉強するかー。」
主+議『え!?』
社「どうしたんですか?」
理「大丈夫?」
数「頭でも打ったか?」
女「ひどいな!」
英「いやだって、勉強嫌いなんでしょ?」
女「いやまあそうだったんだけどさ、あんたら見てたら勉強してみんのもありかなーって。そんでさ、(議長を指さす。)あんたのタタキとってあげる!」
副教科みんなでてくる。
副『かたきね!』
全ー副『うわぁぁぁぁ!!』
技「べ、別に主教科の皆様方のご活躍を期待して、ずっと隠れて見てたわけじゃないですからね!」
体「はいはい、ツンデレツンデレ。」
技「うっっさい!」
家「でも、議長ひどいじゃない。ずっと黙ってたなんて。」
書「そうですよ!何で言ってくれなかったんですか、私達がいるのに。」
道「でも、私達もずっと気づけなくてごめんね。」
保「これからはもっといろんなこと話してくださいね!」
美「そうだよ~!だってこれからも私達ずっと一緒なんだから!」
音「家族だからね!」
議「みんなも...ありがとう!!あなたもありがとう、突然呼び出しちゃったのに。」
女「全然OK!ていうか、あんたの本当の名前私聞いてないんだけど。私は那賀せりあ。」
議「私は、有瀬かな。」
女「え!すごい偶然じゃん!ウチらの名前ひっくり返したらお互いの名前になるんだね!」
議「ほんとだ...。じゃあ、君を私がここに呼んだのも運命だったのかもね。元の世界に戻っても楽しく、後悔しないように生きて。」
女「了解!みんな、バイバイ!」
口々に「頑張ってね」とか「バイバーイ」と叫ぶ。薄暗く。
女「やっと帰ってこれたー!ってあれ?ここどこ!?」
ピーマン「突然呼び出してごめんなさいね。」
なす「ここは野菜の国だよ!」
ゴーヤ「急で悪いんだけど、君野菜って好き?」
女「誰か日本に帰らせてーーー!」
幕閉じる。
終わり

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