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コピーの何がイヤかと言うと

別にイヤな事でもないんですが、コピーでライブする度にいちいち思う事があって。

コピーでもカバーでも呼び方はどうでもいいです。
結局人の曲なんで。

で、イヤな事と言えば、所詮本人のようにはなれへんよな、が良く分かる。

16日にマイケルシェンカーやったんやけど、別にコピーもせず好きなように弾いた訳です。いつものように。

例えばUFOのRock Bottom。
シェンカーが弾いて神憑らせてしまって世界中をひれ伏せさせたわけですが
それをなぞったとしたら単なる真似なんです。


それを好きなように俺は弾くんですが、そうするとマイケルシェンカーにはなられへんよなぁ、、が分かるやないですか?

どういう事かと言うと、曲自体は同じなんです。同じ曲を俺のインプットで弾くんですが、それが同じように世界をひれ伏させるようなプレイなのか?と考えたら答えは
「NO」なんです。
条件は同じなんです。
曲が一緒やから。

時代が同じで俺がシェンカーの替わりにUFOに居ったとしてもマイケルシェンカーにはなられへんと思う。

それが分かるのがめんどくさいw

そんなもん、それが出来てるギタリストはほぼ居ないと思うし、出来るだろう、と想像させるようなギタリストを思いつかんのやけど、考える事自体間違ってるしそういう事に当てはめる事でも無いんやけど、俺はやっぱり考えてしまう。

マルムスティーンを誰がコピーしても、時代背景や環境が整ってたとしても多分誰も無理。

だって相手がイングヴェイ J マルムスティーンだから。

マルムスティーンがアルカトラスで弾いてたLost In Hollywoodなんかは
「リッチーよりかっこええやんけ!」とか思ってしまうんやけど、そこまで思わすのは稀やと思う。

だって相手がリッチーブラックモアやから。

となると、マルムスティーンがもう少し早く生まれててRAINBOWに入ってたらとんでもない事になってた!
って俺は思う。

そこまで思わすギタリストってほぼ居ない。


同じようにシェンカーの後任のギタリストもシェンカーを超えれなかった。
という認識がごく一般的。
其々に良いプレイ、は勿論あるんやけど、それを言うてるんではないので。

越えるってそもそもなんやねん?かも知れんけど
そんなもん自分で考えたらええ。

UFOやMSGをコピーする機会が色々あるのでそれで考えて、の話で。
結局いつも最終的に思うのは「シェンカー以下のプレイ」ってのが現実で、
そこに自分の置かれた立場、環境、状況、時代背景とか色々な条件があって判断、評価されるんでそれでええんやけど、やっぱりコピーってのはそういう物やと思う。

趣味でやるコピバンはそこまで考えんでもいいと思う。楽しめばいい。


大事なのは
当時こんな感じやったやろな、、
と思わせてしまうとか
演者その者に本物感があるかどうか?
やと思う。

それをコピーというわかり易い台本の上で自分を表現するのがコピー。

つまり聴き手の感性、感受性が高く無いとそういうのは伝わらないってのはホンマ。
感性の鋭い人って音の並びは完コピしてても「歌心が全く無いから聴くのが地獄」とか言うから。
それ、正解やから。正しい。

そういう人達に届ける、そういう人達の前で演奏する事が大事で、コピーをやったから何かが拡がるってのは無い。

俺はそれをやってきたから。そういう目的(コピーを通じて自分のサウンドを認識させる事)を公言してやってきたから。
結果見てから目的はこうでした、と言うとか都合よくやっていない。
俺はやったから言える。
環境、リスナーが良くないとコピーも意味ない。

そういう環境作り、リスナーを獲得するという所からやっていかないと
単なるコピバン祭になって終了。

なのでコピーで人前で演奏することですら自分の音楽活動の一環として挑まないとあかんのです。

趣味ならやるだけでいいし楽しかったらそれでいい。

ただ自分の看板背負ってやるなら話は違う。

趣味なのか自分のサウンドを世に問い続けているのか?
音楽家として看板背負って生きているかどうか?

オリジナルやってても「趣味でコピーもたまにはいいよね!」なら趣味で無いサウンドはどうなの?が無いと単なる普通のコピーの人と同じ。
結局オリジナルも趣味。
それが一番いいと思う。
カッコ付けたりマウントしたり偉そうな事も一切言えなくなるけど。

そういうのが「単なる所詮コピー」にも表れると思う。

サウンドって気持ち、技術の緩さだけは嘘をつかずに表現する。
それ位にサウンドって残酷。
毎日辞めたくなる。

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