帰納的推理に注意

こんばんは!毎日投稿118日目になりました。今日も頑張っていきましょう!

帰納的推理とは

   先日、東京の新規感染者数が5000人を超えた辺りの時にTwitterでこんなツイートを見つけました。
 
   「これまでの第5波までを見れば、今回もそろそろ増加が鈍化してくるのは明らか。今回のピークはせいぜい6500人くらいだろう。メディアはいちいち騒ぎ立てるな。…」
 
   しかし、実際には鈍化するどころか勢いを増し、それがツイートされた翌日には6000人を超え、翌々日にはピークと言われた6500人を優に超えていきました。今日(1/27)に至っては東京の新規感染者数は16000人以上だそうですし、増加幅に鈍化はほとんど見られません。

   帰納的推理とは、いくつかの事例を見て共通点を探し、法則を見つけ出そうとすることです。
 
   人は、よくこの帰納的推理がしたくなってしまう傾向があります。人は誰しも(もちろん僕も含めて)「この人は賢い」と思われたいものです。
 
   僕が見たツイートをした人も、おそらく専門家ではない一般人だと思いますが、第5波までのやや規則的に見えるグラフから帰納的推理によって法則を見つけ出し、それを今回にも当てはめようとしました。
 
   たった5回の事例から法則など見つけ出せたら、この世に専門家など必要なくなると思いますが。

帰納的推理に気をつけよう

   皆さんの身の回りにも帰納的推理をしている人は多いと思いますし、もしかしたら皆さん自身がしてしまっているかもしれません。帰納的推理は往々にして失敗を招きます。
 
   極端に言えば、「10回道路に急に飛び出しても事故が起きなかったから、何回やっても平気だ」と強気になっているのと同じです。最初の10回が無事だったからと言って、次の10回が無事だという保証はどこにもありません。
 
  是非、身の回りの帰納的推理にはお気をつけ下さい。

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