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産科医療保障制度

産科医療保障制度って知っていますか?


女性の方は産院等で聞いたことがあるかもしれませんが、男性は知らない方が多いかと思います。

私もこの制度を知ったのも息子が産まれて半年ほど経った時にインターネットで調べて知ったくらいです。
知った直後に妻に「こんな制度あるよ!」と言ったら「知ってるよ。」と軽くあしらわれました、


知ってるなら息子の状態をみて相談してくれても良かったのに‥大事なことだぞ‥‥と

もちろん妻も考えていて、当時は月齢的にも早すぎたのと、満5歳の誕生日まで申請期限があるのでそんなに急ぐ必要がない。
この制度をちゃんと理解した上で適正時期に申請しなきゃと。

確かにその通りだなと。
私の場合、興味を持ったものが目の前にきたら後先深く考えずに突っ走ってしまう性格なので抑止の意味で言わなかったそうです。
頭が上がりませんでした。

去年の今の時期にそんなやりとりをしました。

可愛いおてて



産科医療保障制度について簡単に説明したいと思います。

この制度は、3つの条件に全て合致した場合のみ申請することができて、関係各所の協力によって、最終的に分娩機関から合計3000万円が補償されるというものです

一度に支払われるのではなく子どもが19歳になるまで毎年1回、分割で支払われます。

金額について
認定されると一時金として600万円が支払われます。
それから毎年分割金として120万円が支払われます。
一時金支払い時に子どもの年齢×120万円が支払われます。

例①
子どもが0歳の時に認定された場合
600万円+120万円=720万円 (一時金)

120万円×19年=2280万円 (分割金)

合計3000万円

例②
子どもが3歳の時に申請し認定された場合
600万円+(120万円×4年)=1080万円 (一時金)

120万円×16年=1920万円 (分割金)

合計3000万円 となります。

このように、認定された時の年齢によって一時金の金額は変わりますが最終的には金額は同じです。

分割金は医師に診断書を記入してもらい毎年申請しなければなりませんが、一度認定されたら滅多な事が起きない限り19歳になるまで補償されます。


大金ではありますが、これからどれだけお金がかかるのかわからないので、子どものための費用として補償される制度になります。

産科医療保障制度について

公益財団法人 日本医療機能評価機構HP



産科医療保障制度は家族にとって非常に助かる制度ですが、ふと嫌な捉え方をしてしまいました。
この制度は産科医を守る制度なのではと。
どうしてうちの子が。分娩前の異常を見抜けなかったのか。
待望の我が子が辛い思いをした家族・将来を不安視した家族にとっては、気持ちが高ぶって産科医に対し配慮のない言葉を投げつけてしまう場合もあると思います。

訴える家族に対し、3000万円で手を打ってもらおうとして始まった制度ではないかと思ってしまいました。

もし医療従事者の方が見て頂いていて気分を害してしまったら申し訳ありません。

今はそんな事思っていなくて、懸命に対応してくれた産科医、親身に対応してくれる医師には感謝しかありません。


我が家の産科医療保障制度の進歩状況について

昨年の10月に書類の請求を行い、4週ほどでかなり分厚い封筒が届きました。

中身は子どもと妻の分娩時から退院までの全ての記録が記してありました。
子どもに関しては500ページ?程の両面印刷された書類とCD‐ROMが同封されていました。
妻のは子どもの4分の1程でした。
内容は対応してくれた医師看護師全員の意見や処置・投薬の記録などが記載されていました。

このデータを担当医に見てもらい、専用診断書の記入をお願いしているところです。


申請から認定、一時金請求まで複数のステップを踏まないといけないのでかなり長期戦になりますが焦らず進めていこうと思います。


読んでいただきありがとうございました。

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