見出し画像

note寄席~シブラク出張所~に行ってきました

少し前ですが、11/5にこのnoteを運営しているピースオブケイク社で開催されたnote寄席に行ってきました。渋谷らくご(シブラク)の初の出張開催とのこと。キュレーターをサンキュータツオさんが務め、出演は、立川談志師匠の最後の弟子・立川談吉さん、浪曲師の玉川太福さん、トリを真打の古今亭志ん五師匠。通常の寄席では行われない落語の楽しみ方や解説もあり、初めての落語でも楽しめる内容に。

私は昔、通勤のときに毎日podcastで落語を聞いていて、結構ハマって、その流れで何度かひとりで寄席に行ったりもしてたけど、暫く遠ざかっていてすごく新鮮な気持ちで楽しめました。

今回の演目は、立川談吉さんが「牛ほめ」、玉川太福さんが「銭湯激戦区 地べたの二人~湯船の二人~」、古今亭志ん五師匠が「紺屋高尾」でした。

複数人で行う落語の場合、トップバッターがその日の流れを作る感じはあり、まず落語という世界(時代)に引き込む力が必要なんだな、と。言葉の感じとか時代感とかに聞き手がアジャストする必要があると思うので。それを優しく柔らかい明るい内容で引き込むことを「牛ほめ」で。

次に落語が続くかと思いきや、浪曲。浪曲は初めてだったけれど、これがかなり面白かった。これはもっと知名度高まってもいいんじゃないか、と思うくらい面白く笑った。浪曲のポイントは、一番いいところでいきなり終わること、らしい。これが体感できたし、途中からそれを期待して聞いてしまう面白さ。新鮮すぎる。

最後に「紺屋高尾」で締め。「紺屋高尾」は過去に立川談春師匠の寄席でも聞いたことがあるし、podcastで聞いたこともあるけど、十人十色。とにかくその表現が幅広くて、演者の雰囲気、話術、構成が出る話だな、と。感動するときもあれば、笑いもあり。落語の良さが詰まっていると思う。

最後の解説で、その日何を話すかは前に話した人の演目やそれに対する聞き手の反応で決めるという師匠の話があったが、これって本当にリアルタイム性のあるチームワークだな、と。空間を演出していくということを伝統文化は昔から作り上げてきており、その素晴らしさを体感できる時間だった。

先日のハテノコウジさんの「北欧旅を彩る簡単スケッチ講座」でも思ったが、こういう平日の夜の時間の使い方ってとても有意義で楽しい。何事も経験することで得られることが直接的・間接的に多くあり、そのすべてが受け手(自分)の気持ち次第なんだな、と。

そんな感じで、良い時間の使い方を続けていきたいと思う秋の夜になりました。しかし、寒くなってきましたね・・・。ぶるぶる。

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?