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第16回NYAUW0期生定例会中の【キーワード】リスト

12月19日(月)20:00からNYAUW0期生の第16回勉強会が行われました。


今回の発表者 田口 恵実さん(ユカリア)


今回は薬剤師の田口さんに発表頂きました。製薬企業を3社渡り歩きそして医療ベンチャー企業に移られ新しい社会事業の立ち上げをされようとされています

今回の発表では 製薬企業や医療機関にとっての非効率を解決する 【フォーミュラリー】についての発表していただきました。

そこで出てきたキーワードなどを書かせていただきます

ジェネリック医薬品(ミクロ)


この仕入れ値付の卸やメーカーの言い値のような取引実態について、医療期間規模によって物流の早い遅いの不均衡などについて聞かせていただきました。そこで ジェネリック医薬品に対する医師のスタンスや患者さん視点などかなり熱く私見がいろいろ述べられました。

悪いという定義?(マクロ)


そういった ミクロの議論をしているときに、皆さんをマクロ視点に引き戻すキーワードを頂きました。「フォーミュラリーが進まないのには理屈があるのかも? いまそれが進んでいないのは悪?合理性があるのかも?」ということでジェネリックの話からすこし話の展開が変わってきました。

BPO(ビジネス プロセス アウトソーシング)や模倣困難性や実現可能性についても話が展開されていきました。

再度 ジェネリック医薬品の話に(ミクロ)そして医療問題(マクロ)に


再度 AGジェネリックなどのジェネリック薬の話に話が戻り、ある先生の「何の話でしたっけ?」と我に戻りました。その発言のお陰でマクロな医療問題にの話に移っていきました。

参入するのは大手支配の分野? 小さい企業の多い分野?

そして 入院食の話になり 病院によって味のQUALITYが大きく異なるという話から 病院食の業界への参入は?という話になった際に。

そういった給食産業はローカルの小さな業者が沢山あると そういったところに参入するのは簡単そうにみえるが もうガッチリ既存の業者が入っているので参入は容易ではないと。 逆に大手の寡占のところのマーケットをすこし頂くほうが入りやすいと。

たしかに小さな業界を奪われるとなると既存の業者は守りを強め泥沼になる可能性がありますが、大手はちょっとくらいマーケット取られても痛くも痒くも無いですが小さな事業者にとっては大きな売上となります

小さな業者同士の競合(1億円のマーケット)


既存業者
1億円>7000万円(30%減)
新規参入業者
0円>3000万円(無限大倍だがシーリングは1億円)

大手寡占の業界(1000億円のマーケット)


既存業者
1000億円>990億円(1%減)
新規参入業者
0円>10億円(無限大倍でシーリングは1000億円)


サンクコスト


田口さんは薬剤師さんで製薬企業にご勤務されていたとのことでどうしてもインサイトがある薬分野に想いがあるのでサンクコストに縛られている可能性があるとの指摘も。
いろいろなISSUEをテーブルを出した上での本当の課題かどうかを今一度考える必要があると。 そうですよね 我々もサンクコストに縛られていますよね

悩んだときには100年後を【加速主義】


プロジェクトで悩んだ時には極端に考える。100年後に起こると考えられるものを20年後に実現させるのがスタートアップの役割。 発想のときには倫理性を問わないで考える

加速主義にはネガ・ポジ いろんなスタンスがあるようですが、たしかにこういった100年後を考えるのは楽しいですね。 でも100年後には今のクリニックの形態は無いだろうなーという話になりました。

過疎問題と地方企業とグローバルと医療


過疎問題で多くの企業が東京に本社を移しているが 元気な企業は地方に残っている そしてそれは日本の市場ではなくグローバルを相手にしているとのことです。
しかし、医療はローカルの患者さんを相手にすることが多い 先述の小さな業者同士の競合状態なので ジェラシーや根拠のない噂で適切な医療機関への紹介が行われないこともあるという話になりました。 

しかし、地域の診療だけでなくそれを日本国内の他の地域からの集患という視点も持つと良いのでは?というグローカル視点をもって発信していくのが良いのではということで全国の紹介先のシェアになれば良いと思っていますNYAUWの紹介先プロジェクトも。これはローカルで信頼を得た先生の情報をGLOBAL(日本全域という意味ですが)にシェア。

100年後には地の利が存在基盤のクリニックが少なくなっている医療提供体系になっていると妄想しています。
そういった時間距離がほぼ0になっても完全に100%のオンライン診療にはなっていないと思うのです(井手個人の考え)。リアルとオンラインのMIXであるクラウド総合病院の中で活躍してもらう先生方を全医師の1%を集めていきたいと考えております

グローバルに行くには研究や発表


そして「欧米で承認されている薬の7割が日本は未承認ですからね」という話がでて 医学発信の重要性が出ました。しかし、先日発表いただいた 緒方先生も前に進みたい!という想いがあって 行動に移そうとされています。しかし、前に進みたくても倫理委員会が自院になく 他院に人づてで行っても受けてくれないという現状があると教えていただきました。


普通の方はこれではもう自分のデータを発表しようとするマインドも育たないと思います。 日本にはじゃあ倫理委員会がないのか?【日本には倫理委員会が2,000〜3,000もありますが、これはアメリカの2倍、韓国の7〜8倍、そしてフランスの約40倍という数です。この数の多さは、審査の質のばらつき、審査手続きの煩雑さとなって表れ、すでに問題視されています。これらを是正し、“質の向上”“標準化”“集約化”を目指す必要があることは国も認識しています。】という状況なのです。 

もちろん介入あり前向き研究などでは大学などの倫理委員会に依頼すべきですが クリニックの後ろ向きのデータなどの生データが死んでいる可能性もあります。 クリニックのデータなんてたいしたことないと思うかもしれませんが 医療機関数ベースで言うと92-95%がクリニックなのです。そういったクリニックの先生のマインドを壊してしまうことが本来の倫理委員会の目的では無いはずです。
・人づてではない
・忖度ではない
・明朗会計

そういったクリニックの後ろ向き研究の倫理委員会が必要になるかとおもい 記事も書いております。


意図したどおり収拾のつかない会でした(笑)


この勉強会はいつもワチャワチャなのですが、意図した通りWHIRLしまくりの会でした。初めて参加される方は「なんだ!このオーガナイズされていない会は?」と思われるかもしれません。 しかし、もともとの趣旨を改めて書かせていただきますと
成功という努力と選択と時の運に恵まれた結果生まれるものについての発表は 一本道の発表になりがちです。途中の挿話的な失敗話はあくまで添え物や笑い話として扱われます。加えて、成功したものに対して 「こうしたらもっと良かったのでは?」と言われても発表者にとっては あまり響きません。

動かしてはみたもののうまく行っていない【ため息】についての意見は 発表者にとっても貴重ですし 参加者も言い方悪いですが うまく行っていないものに対して意見がし易いので 議論が活発になると思うのです。】ということで 発表している方は他に打ち手はないのか?ということを求めていますのでワチャワチャのほうが良いと考えています。 すでにビジネススクールで行うような思考はすでにチームや企業ですでにされているので 同じようなビジネススクール的な議論をしても価値が少ないので

参加している方も 「へー すごいですねー」と言うために時間を作っているわけでは無いのです。いつも慣れている医療に関する勉強会などでは研究やデータの発表にはツッコミどころがないので教えを請う形になってしまいますのでそういったキラキラのデータや成功物語など明日にでも役に立つ近道をきくものではなく、 現在や未来の自分の困りごとに外挿出来ないかな?と、すこしマクロ視点で寄り道をする会なのです。そのためには 答えのない悩みについてみんなで(根拠がなくても)深掘りをしていくようなものが必要かと考えてやっております。

この記事にも書かせてもらいましたが 
「いわゆる頭の良い人は いわば足の早い旅人のようなものである。 人より先に人のまだ行かないところへ行き着くことはできる代わりに 途中の道端あるいはちょっとした脇道にある肝心なものを見落とす可能性がある。」との記載がありました。

一般的には医師は「いわゆる」頭の良い人の部類に分類されることが多いと思われます。実際に、受験なども過剰な競争とも思えるくらいの状況で どうしても決められたタイムフレームの中で効率的にあるレベルまでに到達する勉強をしてきている人たちの比率は高いと思います。大学に入っても我々オッサン世代とは大きく異なるくらい忙しく、かつクラブ活動なども医学部限定のクラブに所属することが多いため、寄り道や他分野とのクロスをしにくいという現実があります。

そして、そのまま 医師になり更に忙しい仕事に追い立てられることになります。 勿論、患者さんの生命やQOLに関与する仕事では、新しい知識や経験の吸収を素早く行い、それを現場で応用するという仕事の分野においては、やはりそのような無駄の無い仕事遂行能力は第一条件として必要となります。しかし、皆さん薄々お気づきのようにこれからの将来はこれまでの経験や知識を外挿すれば予想・対応できるような世界ではなく、指数関数的に様々なものが変化して所有するスキルや経験が短期間で陳腐化する世界になっていくと予想されます。

 そんな会ですが ご興味のある方 ぜひ


また来月は第3月曜日(1月16日)に定例を行いますのでよろしくお願いします。発表してみたいという方是非 自薦・他薦お願いします

目的や参加方法などは以下に書かせていただいています

この勉強会の目的


・医師向けの医学についての勉強会はあります
・ビジネスマン向けのビジネスについての勉強会はあります。
・医師Xビジネス① 医師がプロジェクトやビジネスを立ち上げ成功したという 成功という頂きからの振り返りの発表を聞く勉強会はあります

しかし 
・医師Xビジネス② 医師がプロジェクトやビジネスを立ち上げてうまくいっていないとか ため息(課題)はあるけどゼロイチに向かう静止摩擦係数を越えられないという これからどの道を登ればいいのか手探り状態の先生のための勉強会は少ないです。もちろん正解なんてわかりませんが 自分で煮詰まっている状況の人々が我が事化して議論できる場をつくりたいとおもっております。

医師としての仕事はしっかり行う必要があります。しかし、同時に何かをしておきたいという気持ちのある先生も多いかと思います。そういった先生の背中をほんの少し押して貰える会になると信じております。


参加チケット 0円です

これはお金を取るのでありません。 悪意の無いFEEDBACKを返すことが出来る方にご参加いただきたいのです。そういった意味で 以下の3つのプロジェクトの一つでもいいのでご参加いただいた方にお願いしたいと思っております

1-利他性がある方(自分の紹介先PROJECT)

2-実際にプロジェクトをして苦しみの理解がある方

3-クリニックの工夫や日々のTODOの共有

このいずれのサイトも無料です


いずれかのプロジェクトに参加登録と最初の入力まで終わった先生は「登録したよ!」と以下に連絡頂けると幸いです ZOOMの参加リンクをお送りします

メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)















よろしければサポートお願いします。 NYAUWの活動は現在マネタイズを考えずに意義のみを追求するフェーズです。 ニッチな分野のやせ我慢プロジェクトですので お気持ちだけでも嬉しいです。