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DX・IT化⑥【製薬企業様のクリニック向け勉強会:新たに注力する対象は受付さん<IT化で患者さんは困らない?安心してください、、>】

先日は

製薬企業様に提供いただいている勉強会で、新しい試みをするなら<無資格スタッフの代表である受付さんをメインターゲットにしたIT/DXのものが良いかも>というシリーズです。前回は交代可能性の視点から受付スタッフの大切さを書かせていただきました。

*もちろん医師やナースなどの有資格者の従来の勉強会をやめるということではありません。あくまで新たな勉強会を企画するならという前提です。


理由④ 人間はコンサバ&ネガティブ

以前読んだ 石黒浩先生の「アンドロイドは人間になれるか?」

の中で興味を持った記述がありました。

・新しい物が現れるとはじめはみんなネガティブなことを言う。だがそんな印象論は実際に受け入れるための大きな障害にならない。いつの時代も昔のほうが良かったと大半の人は思う。 人類は全員が想像力豊かなわけではない大抵の人はコンサバティブだ。 しかし一方で 今の生活を捨てはしない 人は便利さには抗えないのだ。そして周りがみんな使い出したことを見ると 雪崩を売ったように一気に広がってしまう。

・本当は生きていくうえで 「つまらないこと」など殆ど無いのである。どんな活動をしていても何をしても人間について学べるはずなのだ。多くの人は学ぶ気、学ぶ力がないから、これはつまらないこれはいいと選別しているだけである。

・人間は脳のキャパシテ情報処理能力が低いから沢山情報が入ってくると混乱してしまうのだ。だから先に好き嫌いを選ぶしかない 好き嫌いとは入ってくる情報の量を制限して考えやすくするためになされる行為である。

石黒先生らしい辛口で耳の痛い表現ですが、たしかに
・NEGATIVE
・CONSERVATIVE
・好き嫌い

について思い当たる節があると思います。

しかし、特に院長先生よりも若い受付の方々はITに関しては親和性が高いはずです。そのような学習や導入にブレーキを掛けているのはデジタルネイティブではない院長先生やその院長先生のスタンスに忖度する製薬企業の方かもしれません。
ですから、自主的に勉強しましょう!とか 新たにそのような勉強会を設立しましたと言っても、

・NEGATIVE
・CONSERVATIVE
・好き嫌い

という人間の特性によって広がらないと個人的には思っております。
それで以前の記事のタイトルに書いた【製薬企業の製品説明会や勉強会の最後の10分話題にいかが?】です。これはコンサバな勉強会に紛れ込ませて強制的に接触させて 事前の好き嫌いというフィルターで情報の流入をシャットダウンさせないためという意図です。

そしてそうやって 
・NEGATIVE
・CONSERVATIVE
・好き嫌い
を減らしていき、将来的にはIT/DX単独の勉強会が成り立つかもととの仮説です。



理由⑤ 見えるところに注力できるように、見えないところを効率化

先程の石黒浩先生の本の中のエッセンス
・NEGATIVE
・CONSERVATIVE
・好き嫌い
は決して医療従事者だけに当てはまるものではありません。受診される患者さんにもそういった気持はあります。

先生方安心してください、医療はすでに周回遅れですので


医療機関のIT/DXをしたら高齢の患者さんが対応できないのでは?という心配している先生方、安心して下さい。 医療業界は、他業界に比較してIT化が遅れている業界の1つだといわれています。患者さんは日常生活の中で多くのIT/DXに触れていて先生方よりももっと進んでいます。 周回遅れ状態なので安心してIT/DXを進めてもらって良いんです。

デジタル化が行ききった後のアナログ部分に注目したい

しかし、コミュニケーションというアナログな部分は医療においてまだまだ大切です。

電子カルテに入力する際に顔も見ないという事が言われるように、デジタルに支配されてはいけないのです。 デジタルを使いこなすことで患者さんの見えないところの時間を減らして、患者さんのコミュニケーションを増やすということが私の意図です。前に書いたドアノブクエスチョンの時間を増やすために。

もちろんもっとIT化が進み患者さんの意識改革が進んだ際の未来はクラウド病院という構想が最終的な医療の形態になると思いますが、それでもアナログな要素も残ると考えております。


難しいものの話はしません


ITというと難しいプログラミングをイメージするかもしれませんがそうでない、ちょっとだけハードルを越えていただければ、一度学べば、応用が効くものを勉強してもらいたいというものです。ぜひ下のリンクにあるKINDLE読んでみて下さい


今日はここまで

受付スタッフを主な対象とした勉強会もあってもいいかな、という趣旨で書かせていただいております。それは決して受付スタッフのみが聞くのではなく、有資格者である医師やナースなども一緒に聞くものです。

再掲)製薬企業の方よろしくお願いします

もちろん製品に関する説明は非常に大切です。しかし、一回だけでなく次回の勉強会にも参加してもらうための仕組みとしてもクリニックのIT化という多くの先生の苦手やため息を解決すると同時に、医療従事者のレベルを上げるという社会の要請も満たすことが出来るのでは?と社内の稟議を通して頂けるととても嬉しいです。


再掲)DXとIT化


DXとIT化の関係については色々な解釈があると思いますが、おおよそ以下の様な解釈がわかりやすいかと


DX
社会や組織・ビジネスの仕組みそのものを変革すること

IT化
既存の業務プロセスのまま業務効率化と生産性向上を図るという非常に限定的な言葉

しかし、クリニックでいきなり「社会や組織・ビジネスの仕組みそのものを変革」と言われてもな~、と思われると思うのです。医療機関はIT化自体が遅れているので まずはIT化をおすすめしたいと思います。しかし、コストが掛かりすぎたり、非常にむずかしいものは導入しにくいのでまずは簡単なもので!
そういった試みをKINDLEで書いております。




再掲)でも導入や勉強がしんどい


大体が「何とかやれています」「今更勉強できない」などです。
しかし、そういったIT化の遅れは結局患者さんやスタッフの不満に繋がる可能性があるのです。そして、そういった先生が増えてしまうと新しい試みのボトムに合わせざる得ないときに足を引っ張るのです。先生の「このままで良い」が他の先生が新しい試みをする際や社会が全体最適をしたい際の障壁になる可能性があるのです、厳しい表現ですが老害にならないように

ご興味や相談ある方は


メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)連絡ください

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