見出し画像

1)5年前にここにきた

5年前のちょうど今頃、写真にある流鉄流山駅のふきざらしになっていた元タクシー車庫を紹介頂きました。

当時わたしは、懸命に古民家を探していました。何件見ただろう。本町にある小さな物件にいきつき、ここにしようと決めた直後、大工さんたちに「これはダメだ、屋根が崩れる」と言われました。古民家はとても難しい。これだけ探してここしかない、と思って粘りましたが、直前に引き返しました。

自分のイメージを叶えるために、10の方向からのチャレンジが必要であり、それのどれから始めてもいいと考えていましたので、舵を切り、全く別のエリアのおおたかの森徒歩5分の物件を投資兼ねて買おうとしていました。契約をしたいと申し出た後のタイミングで電話がなったわけです。

「一つ紹介したいところがある、手塚さんが探す古民家ではないが、一等地です。」と言われ、もう決めたけどな…と年末の暗い夕方、ここにきました。

すると、駅と繋がったガレージ!笑

古民家じゃないどころではないため、話聞いてました?!と意味不明さに後退りしました。その時私は、流鉄に乗ったこともありませんでした。

この場所でやる条件として観光案内所機能を兼ねてほしいと言われました。観光案内所は市役所が委託して運営する場合が多く有料業務なわけですが、この話はただのボランティア依頼。独立してまもない事業者へのこの条件とは鬼です。

ただ、わたしにはこれは交渉の余地にも感じられました。もちろん早速に潰れられては困るでしょうから、最初から地に詳しい相談相手を持てることは、価値でした。そして改築費の半額と、家賃半額を3年サポートいただけるのも魅力的でした。そして、一日たくさん考えました。

・市からの委託ではない観光案内所とは?
・市民がまちの魅力を主体的に作り、そして伝える場合
 “観光案内につながる”という制約を一つ設けたら
 事業案を出しやすくなるかもしれない
・市民の口コミでやる観光案内所はどうか?
・転入者や遊びに来た方と地元にいる方をつなぐ
 関係案内所としてはやれないか?

そう思い年末にここに決め、年明けまでに設計図をカスタムし、その後流鉄本社で役員陣に会い、覚悟を決めました。出所がわからないサラリーマンがもってきた素人事業案を、生後3か月の赤ちゃんを抱っこしながら話したにもかかわらず、期待して受け入れてくれました。流鉄さん、ありがとうございます。年明けいきなり工事開始したわけです。そして4月にグランドオープン。

いやぁ、結構スリリング。
改築費はまあまあな金額であり、もう簡単には引き返せないが本当にいいのか、わたしいいのか?!と自分を信じられない気持ちで震えた年末年始でした。

引き続き頑張ります。

今日はおしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?