見出し画像

2-3 giverの成功時に起こる特有の現象

大きな成功を収める人々の4つの共通点

冒頭で筆者は、大きな成功を収める人々の4つの共通点を「やる気」「能力」「チャンス」「ギバー」だと分析している。そして、

“ギバー特有の成功法を明らかにして行こうと思う。もちろん、ギバーも、テイカーも、マッチャーも成功することは可能だし、現に成功してもいる。しかしギバーが成功するときには、ギバー特有の現象が起こるのだーーその成功がまわりの人びとに波及していくのである。
テイカーが勝つ場合には、たいていほかの誰かが負ける。調査によれば、成功したテイカーは妬まれやすく、何とかしてその鼻をへし折ってやろうと周囲から思われるという。それとは対照的に、ホーニックのようなギバーが勝つと、みんなやんやと声援を送り、非難することなどない。その成功が、周囲の人びとの成功を増幅させるからだ。
ギバーは成功から価値を得るだけでなく、価値も生み出す。それがテイカーやマッチャーと違っているのだ。”p.036

 と述べている。


ここからわかることは結果は自分たちでコントロールできないが、目的が明確であれば過程をコントロールすることで結果の価値を変えることができるということだ。
スポーツは構成する要素が多く、結果が非常に不安定だ。その上ほとんどの大学スポーツは閉ざされた環境で試合が行われている。つまりチームに刻まれたストーリーは見られず、結果だけが外に発信される。極端にいえば、どれだけ適当に練習をしようとも結果が出れば周囲の人間から称えられてもおかしくない状況なのである。しかし過程の質が低ければたとえ結果が出たとしても得られるものも少ない。その結果が周りに波及していかないからだ。

以上のことからチームとしての目的を明確にし、過程においてその目的への想いをgive行動に変える行為がチームに、そして大学におけるその競技に価値をもたらすと考える。

最後までありがとうございました!