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ワーホリ・ジョブハンティング⑤ 焦燥と葛藤

そんなこんなでローカルジョブ探しに奮闘している内、やっと一件自分に興味を持ってくれたイタリアンレストランを見つけました。

ガムツリーから応募して、面接がしたいと連絡をもらいました。

面接場所はホテルのロビーです。やっとつかんだチャンスをふいにするまいと、30分前にはその場所で待機していました。
しかし、5分前になってもそれらしき人は現れません。心配になってメールを良く確認すると、同じリゾート施設にある別のホテルを指定されていたことに気づきました。僕のおっちょこちょいぶりがここで炸裂してしまったのです。

猛ダッシュでその場所までいき、やっと落ち合えました。5分遅刻しての、酷いテンパり様。。。最悪の登場ですね。

英語での面接はもちろんこれが初めてです。転ばぬ先の杖タイプの僕は、面接に備えて事前に聞かれることや言うことを練習していました。ネットでは、とにかくフォーマルな英語でやり取りするかのように書いてありましたが、実際は和やかに進みました。まぁ、バイトの面接ですからね。

まず、滞在について聞かれました。重要なことで隠しごとはしたくないので、ホリデービザであることを告げます。そうすると自動的に働ける期間も決まります。しかし、めげずに「いくらでも働けます」アピールをします。また、経験についてももちろん聞かれたので、ここぞとばかり用意していた英語で完璧に答えました。

そして最後に言われた言葉が、「君英語上手いよ。留学がんばってね」

採用なら連絡すると一応は言われたものの、ハズレであることを察するのは難しくありませんでした。遅刻がダメだったのか、ビザがダメだったのか。

そのあと、自宅から自転車で50分ほど移動した所にあるショッピングセンター内のフライドチキン屋みたいの場所に売り込みに行きました。今ちょうど人を探していて君は本当にラッキーだ!この日にボスが来るから再度来てくれと言われて、僕は舞い上がりました。しかし、その日に行くと不機嫌な韓国人の女店主に、そんなことは聞いてない、と突っぱね返されました。

こうして、どうしようもなく心は沈み始めました。

人からオーストラリアでの約1年の経験を聞かれたとき、「5つの試練があった」とたまに言っています(笑)。
「ブラック労働」「10万円罰金」「脅迫裁判」「火事」そして、この「履歴所配り」の5つです。他の試練についても機会があれば書きたいと思います。

この履歴書配りをはじめて約1ヶ月、そろそろ限界でした。日本系列店では働かないと覚悟して始めた手前、納得はいきませんが生活のためにも、仕事はしなければなりません。どこかまた日本食レストランで働きながら、同時に仕事を探し続けるのが現実的です。仕方なく出来たばかりという寿司スタンドで働こうと、面接しに行きました。面接は日本語、仕事も接客以外はもちろん日本語の職場です。採用は追って連絡するとのこでした。

溜息をつきながらショッピングモールをブラブラ歩いていました。そのモールも自宅からは遠く、初めて来た場所だったので、どこか良い店はないか最後のつもりで周っていました。そして、ガラス窓に求人募集の張り紙を張ってある、食器・キッチン用品屋を見つけました。

この時には、飛び込み訪問なんて慣れたもんです。というよりかは、内心諦めてましたね。
これまで何度も希望を掴んでは、折られてきました。仕事が欲しいというよりは、最後までやり切りたい気持ちで僕は話しかけました。

そして、こう告げられました。

「うん、探してるよ。金~日働ける??」

REEEAAALY!!!???

ここまで自然に「Really」が使えたのは後にも先にも、この時だけかもしれませんね(笑)。

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