見出し画像

音楽家が『未成年』から得るもの3選!【音楽家コーチング】

資本主義

最も人気のないドストエフスキーの『未成年』・・・だって間違いだらけだもん。だからいいんです。それがいいんです。

例えばゲームに無頓着な私がゲームを論じたらどのようになると思いますか?
「そ、そんな矛盾を起こしていいのか?!」
とパニックになる人が現れると同時に、分かる人は
「あ、この人はゲームやらない人なんだ、こういう人がこういう解釈になっちゃうのね。ということは」
と言う感じで自分の人生に活かすことができますよね。

若い子が「大きくなったらお金持ちになる!」という話、つまり資本主義で勝ち組になる話を、ドストエフスキーみたいに親の遺産もらって、自分は原稿料でギャンブルしまくって生活苦しいっていう作家が書くから、逆に裏を取りたくなるんです。

本当は自分がマルクスの資本主義を曲解しているのではないか? 

そもそもシェークスピアの『ヴェニスの商人』から読み間違えてたのでは? 

このように考えてしまいます。この慎重さがあったから20歳から30年間の投資で今の自分があると思っています。

「このままでは60歳になっても1億円の資産が作れない」という音楽家は必読です。

①音楽家が資本主義社会で生きるための間違いを正論のように述べられることで、ビビって勉強しまくるきっかけを作ってくれるのが『未成年』です。

いつまでも少年少女

ドストエフスキーが子供のように、トルストイを「ふん!あいつなんて!なんだよ!」みたいなガキっぽい批判しています。しかも、分かりやすく「隠してる」ところが可愛いんです。

ちなみにトルストイは大金持ち、ドストエフスキーは貧乏です。

トルストイは歴史小説を書くので正しいことだらけで、ドストエフスキーは当時の現代小説を書くし、自分がよく分かってない資本主義についても書いちゃうもんだから間違いだらけです。

金持ちなんてさ〜、フン!

そりゃ歴史調べて間違うコトはないじゃんよ、今を戦うから間違うんだよ〜、フン!

こちらも、かなりの知識武装して読まないと感染してしまいます。

つまり、ギャンブル好きの親父の戯言を毎日聞いてると自分までそういう人間になるようなイメージです。私はアトラクションとして『未成年』を味わいます。

②嫉妬から来る同業者批判という子供っぽいことがこの文豪同士(トルストイは相手にしてないとは思いますが)がやるのを見て、音楽家の自分に半円させることが出来るのが『未成年』です。

永久に『未成年』がいい

村上春樹文学はお読みになったことあると思います。ほとんど未成年の性とかを取り扱いますよね。

ミュージカルの『春のめざめ』はご覧になりましたか? 皆でシコリまくって、中出しして、妊娠して、死ぬ話です。

こういうのって「世界観」の外枠を作るための手段であって、本質的内容の断片をキャッチするためには表面的な内容を「幻覚」として捉える必要がありますよね。

③未成年という外枠にコーティングされた内部を見るのが『未成年』です。私達音楽家は「音」の内部を見ることができる人種です。最高のトレーニング器具だと思います。

まとめ

ドストエフスキーが本当に資本主義を理解していたら、大金持ちで死んだと思います。意味不明なモーツァルト的な契約をして還暦前に死ぬことはなかったと・・・私は思います。

この記事が一人でも多くの音楽家がロシア文学に触れるきっかけになれば嬉しいです。

最後までお読み頂きありがとうございました


音楽家になりたい方向けに公式LINEやっておりますので、お友達になってください。日曜日に1度だけ配信しますね。

以下のワークも是非やってくださいね。

津本幸司HP


サポート頂いた分はありがたく執筆活動に使わせて頂きます。