見出し画像

自堕落が過ぎる

久しぶりに朝早く人と会わなければならない用事があって、クルントンブリに向かった。

朝、5時半起きであった。最近は自堕落な生活を送ることを恣にしており、午前中は惰眠を貪る事がよくあった。本日なども5時半に目覚ましをセットしたにも関わらず、10分だけ寝ようと思って10分タイマーをセットして、少しでも眠ろうと意地汚い努力をしてみる始末であった。

ようやく起きて身支度を整えて、ソンテウに乗り込んだ。ソンテウもいつもよりは混んでいる。それでも座れたのは有難かった。

オンヌット駅からBTSに乗ったが、やはり座れない。電車の中で立つのは嫌いであった。立つならドア付近の壁にもたれることができて、満員電車の苦しみを少しでも緩和できるポジションがあることを私は知っていたが、あいにくそのポールポジションは見知らぬ人によって奪われていた。

残る立ち位置はつり革や棒などが無い、中途半端な位置だけだ。

思案の挙句、車両と車両のつなぎ目の部分に立つ事にした。他の乗客が同じようにしていたのだ。つなぎ目のステップのところに立つと、その鉄板で出来たステップが列車の動きに合わせて左右に動く。そのステップの上にたっっていると、なんだか健康器具を使用しているような気持ちになってくる。

ずっと乗ってバランスをとっていたら、足腰に良いんじゃないかと夢想してみる。

BTSはサイアム駅まで行って、そこで乗り換えた。シーロムラインに乗ったのだが、やはり同じように混んでいる。

シーロム駅に着いて、乗客の半分以上が降りてしまった。やれやれ、これでやっと、満員電車の圧迫感から解放されると思って、悠然と外の景色を眺めた。

目的地のクルントンブリ駅に着き、すぐ近くにあったホテルでベトナムから来た人と会った。詳しい経緯や梗概をここでは記さないのであるが、なんだか、ほんと、久しぶりに娑婆に出て、朝早いオフィス街の緊張に満ちた空気に触れた気がした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?