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頑固職人の店には通いにくい

近所のイサーン料理屋で普段食べない料理を注文した。いつもは、ナムトックムー、ソムタムプー、カオニアオであるが、たまには冒険をしてみたい。

注文したのは、ゲーン・ヘート・ルアム・ミットであった。直訳すると「野菜を含んだキノコスープ」である。

かなり匂いにクセがあるが美味い。スープの味は、エグ味、苦味、辛味がミックスされている。ただ、草の嫌な匂いはしない。

モロヘイヤのような野菜が使われているが、よくわからない。とにかく各種野菜が豊富でキノコも入っているし栄養には良さそうだ。

夕飯を済ませた後、近所のセブンイレブンに行った。歩いて3分のところにあるセブンイレブンは小さめなので、散歩がてらに大きいセブンイレブンに行った。

帰り際、セブンイレブンの真ん前にあったロティ屋台でロティを買おうと思った。

私が好きなロティはチョコバナナであるが、屋台のおじさんに聞いてみたら、どうもチョコバナナ味は無いらしい。

おじさんとのやり取りにおいて、どうも頑固屋台シェフみたいな感じが伝わってきた。売る側から、「買う気が無いなら別に買わなくていい!」みたいな強気な姿勢がちょっとでも伝わってくると、私のようなへそ曲がりの客というのは、「そうかい、そうかい、じゃあ、買うもんかい!」という気持ちになってしまう。

おじさんは器用な手付きで鉄板の上に水(油か?)を垂らして、生地をのばしながら、ロティを作っていく。美味しそうである。

いつの間にか、私の他にも2、3人の客が集まっていた。この界隈では知れた屋台なのかもしれない。これだと自分の番がいつになるか分からない。私はキャンセルすると一応、告げてその場を去った。

ああいった頑固オヤジの店というのも何度か通ううちに気心が知れて通いやすくなることもあるが、今回の場合はどうも自分に堪え性が足りなかった。

帰る道すがらに『ローソン108』を発見したのでそちらの方で買い物をすることにした。

コンドミニアムに併設されたコンビニのようで、かなり小規模な店舗である。最小限の食品やモノしか売られていないが、私の他に誰も客はいない。店員も暇そうだ。買い物をするならこういう店が良い。

私はハムサンドイッチと、ポテトチップスを買った。店員も心なしか親切な気がした。やはり、ああいった小規模なコンビニにおいては、生き馬の目を抜くような競争も無くて、店員にも過重なプレッシャーは無いのだろう。



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