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ランナム通りのイット食堂

ランナム通りは一昔前まではタイに長期滞在する日本人にとって人気のエリアだったらしい。今はどうなんだろうか。ランナム通りにはカフェ、マッサージ屋、飲み屋、レストラン、コンビニ、公園などがある。

確かに暮らしやすそうなエリアだった。街路樹が多く植わっているのも好印象である。

このランナム通りの近くのアパートに半年ほど前まで住んでいたが、近くと言っても歩くと15分くらいかかったので、ちょっと面倒くさくて頻繁に来ることは無かった。

当時、たまに通っていた店に昨日訪問することができた。

それは、『イット食堂』である。

イット食堂はずっと「一等食堂」だと思っていた。しかし、グーグルマップにもイット食堂と表示されているので、イットで間違いないんだろう。

昭和っぽいインテリアである。バンコクがどんなに変化しようとも、この店だけは変わらないんだろうなと思わせる何かがある。時間はちょうど昼の11時ぐらいで、客は誰もいなかった。

扇風機の風にあたりながら、私はぼーっと通りを眺めていた。確かに沈没するにはランナムは良い街かもしれない。

注文したチキンカレーライスが来た。

まずくは無い。ただ、辛さと味のパンチが不足している。

と言っても、この店には定番の日本食が揃っているし、値段も手頃である。それだけでも貴重かもしれない。

カレーを食い終わって店を出て、戦勝記念塔駅の方へ向かって歩き出した。

オアシスコーヒーがあった。この店のコーヒーは実に美味い。アイスカフェラテを飲むことが多かったが、コーヒーの味や香りがしっかりと堪能できる。

それと、デリバリーで頼むこともよくあったのだが、プラスチックの容器に氷と飲料を分けて配達してくれた。タイは暑いところであるし、配達中も出来るだけ氷が溶けないようにという店側の配慮なんだろうけど、それはすごく嬉しいものであった。

家に居ながらにして、店と変わらないオアシスコーヒーが飲める気がした。


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