見出し画像

〖タイ建築巡り 寺院建築〗タイで船の形をしたお堂を参拝してみましょう!

サワディーカー。
@yayoiです。

前回は、船に乗った仏塔があるお寺でしたが、
今回は、船に乗ったお堂のあるお寺。
バンコクから車で約3時間のところにある
ジャンタブリー県にあるお寺です。


本当に船に乗っているのか…?

道路から少しずつお寺の形が見えてくると
なんだか普通のお寺とはちょっと様子が違って見えるのですが、
車の中からだとそれが船なのかお堂の下の土台なのか
わかりにくいかもしれません。

お寺が見えてきた!!車の窓から撮った写真です

車を降りて、近づいてみると…

訪れたのが夕方だったので、この角度はちょっと逆光です

水の中になにやら浮いているように見えます。

近づいていくと迫力があります

船の中に立派なお堂(布薩堂)が建っています。

逆光なので、順光側にまわって撮りました

水の上に浮くように建てられているお寺。
船の周りは池になっているので、お堂を参拝するには、
小さな橋を渡っていきます。

お堂の扉の前に着くと、そこからは船の内部が見えます。

先ほど外から眺めたところが、内側から見えます


この船のモデルはどんな船なのか。。。?

このお堂の土台となっている船は、タイ王室の御座船が
モデルになっていると思われます。

本当に川に浮かぶタイ王室の御座船です

御座船とは、今でこそ車社会のタイではありますが、
まだ生活や交通網の中心となるものに船が使われていたころのタイで、
国王のお祝いの儀式や、仏教の行事などに国王がおでましになるために
使われていた船でした。

現在は、国王の戴冠など大きなお祝いのためのパレードの時に使われる
くらいで、普段は博物館に御座船5隻と護衛船数隻が停泊しています。

2020年に、KingRamaⅩの戴冠のお祝いのパレードがチャオプラヤー川で
行われました。

チャオプラヤー川が大きいので、大きな船も小さくみえます

御座船は、護衛船に守られながらゆっくり進むので、時間をかけて
あとからあとから船が何隻もやって来る、素晴らしいパレードでした。

実際にチャオプラヤー川で行われたパレードの様子を
私が書いた記事です。

これらの船が停泊している博物館は王室御座船博物館といわれ、
バンコクのトンブリー地区にあります。

ここは倉庫も兼ねているため、メンテナンス作業なども
博物館内で行われています。

この博物館について以前、私が書いた記事です。

御座船と、このお寺のお堂の土台になっている船の
雰囲気が似ている部分です。

実際の船にはお堂ではなく、王室の方がお座りになるところがあります
お寺の方は、船に乗ってお堂が移動しそうな迫力があります

御座船をモデルにしたと思われる船の先端部分です。
上に乗っているのが、ヒンドゥー教のヴィシュヌ神で、
下がそのヴィシュヌ神の乗り物のガルーダです。


ワット・ターマコークの基本情報

船の上に乗っているお堂の下には地下仏殿もあって、
小さい敷地ながら、参拝だけでなくお寺の造りを
見るだけでも楽しいお寺です。
地下仏殿の入り口には日食(月食)を食べるラーフーが
います。

月(太陽)を抱えて食べるラーフーですが、その部分が出入り口になっています


このお寺について、詳しくは私が書いているメインブログの記事を
あわせてごらんください。

お読みいただきありがとうございました。
@yayoi
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?