振り返るということ

おとな学部の第1・2シーズンを振り返るという企画をfbのclosed group内で立ち上げた。元来ナマケモノでもあり、当初の計画通りにはなかなか進まないものの、この「振り返る」効果の大きさを実感し始めた。

そこで始めたのが、訪問診療で担当している患者さんの振り返りとまとめの記録である。日々の診療記録は、電子カルテ使用のためもあり、SNSで言えばさながらタイムラインである。ともすると流れていってしまいがちなので、過去のproblemを見落とさないための工夫を自分のフォーマットの中に幾つか組み入れている。が、それでも時々俯瞰して全体像を見直すことが必要だとここに来て思い至った。病棟を受け持っていた時代には定期的にショートサマリーを書く習慣があったが、それは退院サマリーを書く時の苦労を軽減するなど、自分のためでもあった。外来では経過の長い方に関して今も時々サマリー欄に書き込んでいる。在宅に関しては腰を据えて書く時間がなかなか無いのが実情である。ふと自分が苦手にしている医療用SNS頁への書き込みをすると、一石二鳥になるのではないかとも考える。後はこれをまとめていくための時間を自分にどのように設定してやるか。である。

医療用SNS(MCSという)は便利な機能ではあるが、変なところで完璧主義の自分には敷居が高く面倒でもあった。最近同僚の非常にくだけた記録を見て衝撃を受け、ある種のパラダイムシフトが生じて書き込みを再開したところである。正直、手を動かして書く作業の方が好きなのだが、その辺りをどう折り合っていくか、今後すこし検討を重ねたい。いずれにせよ、再考・熟考は色々な形で役に立ちそうだと想う昨今である。これに関しては成果が出次第、またここで報告する。苦行ではなく楽しみながら、仕事のqualityをあげて現場に還元していきたい。

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