社会福祉士養成所課題レポート ソーシャルワークの記録と留意点 評価A

テーマ「ソーシャルワークの記録について留意点をふまえて要約しなさい」(2,000字~3,000字)

私の作成したレポートは以下の通りです。評価Aをいただいています。

《 相談援助における記録は,ソーシャルワーク実践のなかの管理業務として位置付けられ,支援・援助に携わる多くの人に読まれる公文書としての性格をもつ.その用途は多様であり,「クライエントへのサービス提供や援助の継続性の保証」「所属機関・組織がサービスの質を評価するための手段」「訴訟のための証拠資料としての活用」「学生の教育や現任者へのスーパービジョン素材としての活用」「調査研究のデータとしての活用」などがある.その内容には,主訴と問題・課題,クライエントおよび家族,またその他の保健医療スタッフから得た情報,アセスメント,援助の目標,援助の実施方法,援助計画,援助内容,有効性の確認,終結,モニタリングのすべてが含まれなければならない.
援助活動の過程において実際に記録を行う場面としては,1.課題把握からニーズの確定まで2.アセスメント3.援助標的・目標設定4.援助プログラムの作成5.プログラムの実行6.モニタリング7.評価といった場面である.その記録の方法や種類,様式,文体には次のように様々なものがあるが,ソーシャルワーカーはその目的や用途に応じて選択し,記述をする.
主な記録の種類には「フェイスシート」がある.フェイスシートに書くべき項目には,ソーシャルワーカーの指名,初回面接日,記録記入日のほか,クライエントの名前,年齢,職業といった基本的情報や家族構成,ニーズなどをまとめる.クライエントに関わるあらゆる職種,ケアマネージャーや医師,看護師間でクライエントの正確な情報を共有するためにも用いられるものである.次に,「アセスメントシート」がある.アセスメントシートに書くべき項目は,厚生労働省によるヒアリングポイントに基づく内容となっており,クライエントの健康状態,栄養状態,問題行動,居住環境,コミュニケーション能力,治療への理解,終末期の希望などをまとめる.アセスメントシートは,他機関とのスムーズな連携の際にも使用される.複雑化したクライエントの状況や課題を理解し,統合・分析するための重要なプロセスであるアセスメントを促進するためのツールがアセスメントシートである.
主な記録の様式には,「経過記録」,「要約記録」,「逐語記録」がある.経過記録は,時間の経過に沿って整理して記載していくものであることから,短期的な具体的援助の過程を記録していくのに適している.ソーシャルワークのプロセスそのものが反映されるように意識し,必要に応じて

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