社会福祉士養成所課題レポート ソーシャルワーカーの基本的なコミュニケーション技術 評価A

テーマ「ソーシャルワーカーに求められる基本的なコミュニケーション技術とは何か説明しなさい」(1,757字)

私の作成したレポートは以下の通りです。評価Aをいただいています。

《 ソーシャルワークは,援助者とクライエントとの関係の上に成り立っている.相談援助職であるソーシャルワーカーの専門的な技術の多くは,「見る」「聴く」「話す」「書く」といったコミュニケーション技能を基盤としており,ソーシャルワーカーはこれらのコミュニケーションを技法として用いることにより,相談援助を通してクライエントとの信頼関係を構築させていく.つまり,それらのコミュニケーション技能なくしては,適切なソーシャルワーク実践は行えないのである.
 一般的に,コミュニケーションのプロセスは,まず送り手が頭の中の伝達したいことをメッセージ変換(記号化)して受け手に送り,続いて受け手が視覚や聴覚などのチャンネルを通してメッセージを受け取り,その意味を解釈(解読)するというものである.しかしながら,コミュニケーションはさまざまな要因の影響を受けるため,メッセージがうまく伝わらないことも念頭に置かなければならない.例えば,認知機能不全によるものや,送り手や受け手がもつ先入観や偏見,不安や怒りといった心理的なものはコミュニケーションを歪めることがある.
コミュニケーションは,大別すると,言葉による言語的コミュニケーションと,言葉によらない非言語的コミュニケーションがある.前者の言語的メッセージには,音声言語(話し言葉)や文字言語(書き言葉)などの言語情報を用いたものがあり,後者の非言語的メッセージには,身振り手振り,姿勢,表情,アイコンタクトといった身体動作のほかに,対人距離,なわばり,位置,座席行動といった空間行動など多様なものがある.また,声の質や強弱,高低,スピード,間の取り方,沈黙などといった言語に伴うものは,言葉に付随したものであることから準言語という.
言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションを比べると、前者よりも後者の方がより多くの情報を伝達すると言われており,メラ―ビアンの法則によれば,人のコミュニケーションのうち,93%が非言語的コミュニケーションであることが分かっている.内訳は,視覚情報が55%,次いで聴覚情報が38%となっており,残りの7%が言語的コミュニケーションとされる言語情報となっている.
非言語的コミュニケーションを介して伝わる情報の特徴は,主として

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