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『うまいねぇ、これでインスタントかい?』から48年が経ってFDの味噌汁が充分に美味い件

金曜日はグルメネタ…

似て非なるもの』シリーズ、
缶コーヒーとレギュラーコーヒー』、『カップ麺とラーメン屋』、そして『カップ焼きそばと鉄板焼きそば』まで語りました。
まだやる?
読者は飽きている?
いや、まだいける(笑)

単身赴任も10年目になりました。
ここまで永くなると、母親の味噌汁どころか、妻の味噌汁さえも懐かしい味になります(苦笑)
単身で住むアパートにはグリル付きのガスコンロが備わっているものの、自炊は一切しません。95%は外食で済ませています。健康に悪いだの、不経済だのと今さら指摘されても、修正しようがありません。
ただ、偶にスーパーで半額の惣菜を買ってきてレンチンご飯で食べる時、冷凍チャーハンをチンして食べる時、餅を焼いて食べる時等のお供に、或いは小腹が空いて何も食べるものが見当たらない時の為に、インスタント味噌汁は常備してあります。
しかも、1個100円以上する『フリーズドライ』タイプを買い込んであります。

インスタントラーメンの元祖が『日清チキンラーメン』であるならば、家庭用即席みそ汁の元祖は『永谷園あさげ』になるかと思います。
あさげ』は1974年の発売。5代目柳家小さんの『うまいねぇ、これでインスタントかい?』というTVCMが記憶にあるのです。
あさげの味噌は顆粒状で、麩やネギの具材はフリーズドライでした。このフリーズドライ、コーヒーの『ネスカフェ・ゴールドブレンド』(違いが分かる男シリーズのTVCM)で技術的に確立していましたが、具材では採用されたものの、味噌ではまだ難しいようでした。

その後、1981年に競合の旭松食品生味噌タイプの即席味噌汁『生みそずい』を発売。
世間の人気は一気に生味噌タイプに移り、永谷園も急いで追随することに。
今や、コンビニで購入できるカップタイプの味噌汁を含め、生味噌タイプが家庭用インスタント味噌汁の主流になっています。
あの生味噌、細長いアルミパックを破って端から押し出して(時には割り箸で挟んで絞り出して)カップやお椀に入れる訳ですが、最後に絞った味噌が振り切れず、指にちょっと付いてしまいますね…、私だけ?

さて、私が大量にストックしているのは前述のとおり、フリーズドライの味噌汁です。
このタイプの即席味噌汁がいつ頃から出回り始めたのか、何処が最初に売り出したのか、ちょっと調べた限りでは判明しませんでした。
今や永谷園旭松を始め世田谷自然食品マルサンアイ等、複数社が販売するフリーズドライ味噌汁ですが、おそらくは、フリーズドライ食品のパイオニアであるアマノフーズさんが1990年頃に始めたのが最初だろうと推察しています。
もっと言えば、上に挙げた企業でも実際の製造元としてはアマノさんがOEMで受託している可能性さえあり得ます。それほど、アマノさんはこの分野での老舗です。(もし新たな情報があれば差替えます。)

フリーズドライとは、水分を含んだ食品をマイナス30 ℃程度で急速に凍結し、さらに減圧して真空状態で水分を昇華させて乾燥させること。と言っても分かりませんね。高温に曝さずに乾燥させる為、色・香り・風味や栄養価が損なわれにくく、また常温で長期保存も可能。お湯を注げば数秒で食べられる。お味噌汁に打ってつけ!
日本では先に『あさげ』で触れた他に、永谷園『さけ茶づけ(1970年)、日清『カップヌードル(1971年)でそれぞれ具材に利用されたことで一気に普及します。

各家庭で親が粉末出汁の素と生味噌で作ってくれた味噌汁、
料理屋でカツオと昆布から取った出汁をベースに丁寧に作った味噌汁、
粉末をササっとあけてお湯を注ぐ味噌汁、
生味噌を絞り出してお湯を注ぐ味噌汁、
フリーズドライのマッチ箱形状の塊りを椀に入れお湯を注ぐ味噌汁、
そして牛丼の吉野家でマシンから出てくる味噌汁…
そのどれもが、日本人の舌と胃に幸せをもたらす素晴らしい副菜です。
ホンモノだニセモノだと騒ぐことなく、それぞれの違いと良さを楽しみながら、どんな形でもいいので1日1杯、いただきたいものです。

あ、吉野家のフリーズドライ味噌汁が市販されていますが、店舗では粉末味噌汁です!

※トップ画像は、PROJECT極光さんYouTube 2021/7/15 よりサムネお借りしました。

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