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『極上美品中古』の『ミント』は、あのミントではなく『造幣局』のことだった件

火曜日は音楽・楽器ネタの日。
で、木曜日がクルマ関連の日。

今回、中古車に関するネット記事を見ていて『ミント』という言葉が気になったわけですが、クルマオタクを自負する私ですが、中古車でも『ミント』と呼ぶということを知りませんでした。
というか、ギター(楽器)の世界では『ミントコンディション』という言葉は頻繁に使っていたのですが、中古車でも同様に使われると知って、驚いています。
『ミント』とは、アンティークの世界で、使用感がなく新品同様の美しい状態であることを示す言葉です。

クルマは新車派ですが、ギターは中古派。
今までに入手した約10本のうち新品は中学2年生の時に買って貰った Morris W-20と、30歳頃に通販で買った OVATION Celebrityの2本だけ。
あとは、デッドストック+ミントが3本で、残り5本は中古品(中古楽器店で購入+ヤフオク!で落札)なのです。

尤も、クルマとギターでは中古品に対する評価が全く逆になることもあります。
クルマは機械ですから、新しいほど性能がよく安全性にも優れる。
ギターも道具ではありますが、9割以上が木材でできていることから古いほど音響性能に優れるという面があります。

クルマで中古車が買われているのは、もちろん新車に比べて価格がこなれていることが最大の理由ではありますが、昨今は新車の供給が止まっている為に高年式の中古車市場が高騰していると聞きます。
一方で低年式車の場合は、その時代のスタイルが好きだとか廃番モデルだからとかが理由になるのかと思います。ことクラシックカー(ヴィンテージカー、ヒストリックカー)になると、外観とともに内燃機関も可動状態でメンテされていますので、その価格は当然かなり高価なものになりそうです。

自動車業界では、年式が古いもの(古い車)を『低年式車』、年式が新しいもの(新しい車)を『高年式車』と呼びます。人間の場合、『中高年=古いオジサン・オバサン』ですので、イメージ的には逆になります(笑)

(筆者注釈)

一般的に、ギターについては古いギターの方が鳴りがいいとよく言われます。より良い音・より美しく響くということですが、次の3点が大きな要因かと思います。

●木材は充分に乾燥させてから組み立ててはいるが、楽器として完成してからもさらに水分が抜けたり、木材が呼吸したりして枯れてくる。
●木材そのものが、現在は資源枯渇あるいはそれを見越して条約で売買が禁止されているものが増えており、良質の材が入手できない。
●現代は機械化されている作業でも昔は職人の手作業の部分が多く、造りが緻密で精巧である(もちろん逆に機械化により精緻になっている部分もある)

『バースイヤーモデル』といって自分の生まれ年に製造されたギターを入手したがる人も多いのですが、私のように1965年生まれとなると、当時の材料は新規取引きだけでなく在庫木材の輸出入も禁止されています。
高級ギターの証であったハカランダ(ブラジリアンローズウッド)、黒檀、鼈甲(タイマイの甲羅)のピックガード、象牙のピン…。もはや宝飾品に準ずる希少品です。1965年製造で、演奏に支障ない程度のキズで、ボディにハカランダ単板を用いたギターなど、軽く100万円を超える価格で取引きされているといいます。 

さて、『ミント』の話しでした。
先ほどさらっと『デッドストック+ミントが3本』と書きましたが、正直、デッドストックとミントの区別がついていません。
個人的な定義付けですが、『デッドストック』はメーカーや店舗の倉庫に売れ残っていたもの、『ミント』は店舗から消費者の手に渡ったものの使用されることなくケースに仕舞われたままのもの、と認識しています。
正しいかどうかは存じ上げません。どなたか正解をご教示いただければ嬉しいです。

先ほどの『古いギターの高騰問題』ですが、2005年、40歳の時に自身のバースイヤーモデルを買うことをあっさり断念した私は、息子にバースイヤーモデルのギターを残してやろうと、2001年製のギターを探して買うことにしました。
4年前のギターですので簡単に買えるかと思ったら、なかなか見つかりません。当時、日本マーチンクラブ北海道支部で役員をされていた方とネットでお付き合いがあったのですが、その方に相談したら正規代理店を通して全国の有名楽器店の在庫を当たってくださり、なんと横浜市の楽器店に2001年製のが1本あったとメールいただけました。
その時に、失礼ながらも『状態としてはミントクラスですか?』とお尋ねしたところ、『在庫品ですのでミントではなくデッドストックですよ。いずれにせよ完全無傷です』との回答をいただき、即購入した次第です。

MARTIN HD-28V 2001y

さて冒頭に、『中古車に関するネット記事』と書きました。
火曜日なので音楽ネタの日ですが、クルマ記事で締めくくります。
『ミント』という言葉は、新品同様に美しい状態を清涼感溢れるミントに見立ててそう呼ぶのかと思い込んでいましたが、どうやら語源は全く違っていました。
参考までに、ミントの意味について記事を引っ張っておきます。

何ゆえに「ミント」なのかというと、英語で造幣局のことを「MINT」と言い、製造されたばかりの新品の硬貨のことをミントコンディションと呼んでいるからだ。日本の造幣局は JAPAN MINTで、公式ホームページを閲覧すると金属工芸品や貨幣セットが購入できる、ミントショップの営業状況などを確認できるので、気になる方はチェックしてみるといいだろう。

CARVIEW 2022/6/13

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