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結局、UNIQLOで済ませてしまう件

水曜日のマガジンは、オヤジ世代のファッション考察です。
齧った趣味が多く、曜日ごとにテーマを分けてマガジン形式にしようと企んで水曜日に割り当ててみたものの、ちょっとハードル高かったかもしれません(苦笑)

思い起こせば中高6年一貫校の男子校で、ファッションには無頓着で過ごせる環境でした。
いわゆる校則がなく、従って通学時の服装や髪型に対して一切の制約がない自由な校風でしたが、当時は『標準服』という扱いで学生服(黒い詰襟)の斡旋はありました。恐らく、中1・中2の8割がた、中3でも過半数の生徒が『標準服』に甘んじていたような記憶があります。
そういえば制帽も制カバンも用意されていて、入学式前に同調圧力に負けて購入したものの、中1の途中くらいから着用する生徒は減っていきました。私は律儀な方で、母親も厳しかった為か、制帽と制カバンを中3まで使っていたような気も…

高校に進学すると、外部から厳しい受験戦争を勝ち抜いた優秀なメンバーが約40名(1クラス分)入学してきます。彼ら編入生の中にも迷わず『標準服』を選ぶ人が半数以上居て、クラスの半分が詰襟で半分が私服という混沌とした教室で過ごしました(苦笑)。中には早くもDCブランドに身を包んだ輩も居た一方で、雑誌『POPEYE』や『Hot Dog Press』を卒業して『Men’s CLUB』を愛読し、アイビールックに身を固めて通学する者も何人か居て、羨ましく見ていました。(因みに現在の母校では、相変わらず校則はないものの、標準服の斡旋もない為か中高生全員が私服のようです。)

そんな地味な中高時代から大学に進学すると、堰を切ったようにアイビーファッションに走ります。
憧れの『Men’s CLUB』を読み漁り、そこに掲載されているアイテムを買いに梅田を歩き廻り…。紺ブレは VAN、BDシャツは Brooks Brothers、ポロシャツは LACOSTE か FRED PERRY、ローファーは Alden が買えないので REGALで妥協するとしてもデッキシューズは Topsider…。こうしたイデタチで、同誌のファッションウォッチングのコーナーに掲載されては自己満足に浸る、そんな大学時代でした。
その勢いのまま就職して社会人になると、アイビーからトラッドへと正常進化。折しもバブル景気の上り坂、スーツは J.PRESSや Paul Stuart、ネクタイは POLO by Ralph Lauren、コートは Burberryではなく Aquascutumと、分不相応なアイテムを買いまくり。給料の殆どが服飾と飲み代(BARでカクテルを飲んでました…)に消えていきます。
それが5年後には営業部署に異動し、現場で汚れたり裂けたりするもので『洋服のAOYAMA』に宗旨替えとなる訳ですが、兎に角、今の自身のトラッドベースのファッション性向の基礎は18〜27歳の10年間に完成したと思えるのです。

さて、ここまでは前段で(笑)、今は専らUNIQLOですね。
会社でも驚いて貰う事が多いのですが、上(キャップ・ハット)から下(靴下)まで、内(下着)から外(コート・ジャケット)まで、具体的には眼鏡と靴とビジネススーツとネクタイを除いて全て UNIQLO を着て出勤し、生活しています。『え〜!UNIQLOに見えませんよ〜』というのは最大のお褒め言葉と受け留めています。
UNIQLOの衣料は言うまでもなく、安くてシンプルで機能的なところが使い易い訳ですが、私には別の事情もあります。あまり知られていないのですが、UNIQLOの創始者・柳井正氏の実家は山口県宇部市で VAN SHOP を経営されていて、また UNIQLO創業の立ち上げメンバーには VANからデザイナーを招聘していたという関わりというか歴史があって、そう、UNIQLOというのはファストファッションでありながらも、VAN/KENTからアイビー・トラッドの系譜をしっかり引き継いだ Made in JAPAN のトラッドファッションブランドなのです!
私もビジネススーツだけは J.PRESS等の老舗テーラーブランドを着用していますが、ここ数年で UNIQLOはセミオーダースーツにも進出しています。

とはいえ、40歳・50歳を超えたオジサン達が UNIQLOのチラシを研究して、売場のマネキンのコーディネートを真似して買い揃えればいいのかというと、それほど簡単でもない。勤め先がオフィスカジュアルになったからと頑張って選んでみるのだが、どうしても休日のゴルフスタイルから脱却できないとか、最悪の場合は平日の区役所に並んでいるリタイヤ組にすら見えてしまう同輩のなんと多いことか…
では、UNIQLOで何を選んで、他の何をUNIQLO以外で差しておけばそれなりに品良く見えるのか? 何を着ればジジ臭いだの若造りで痛々しいだの言われずに済むのか…?
その辺は追い追い、ここでお話ししていきたいと思います。

取り敢えず今日は、私が自身の服飾遍歴を振り返っての自己分析まで。
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