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エリザベス女王の霊柩車がベンツだと驚いたが最後はジャガーだった件

エリザベス女王の崩御は、世界中の関心を集める大ニュースとなりました。
特に、ご逝去の翌日にバルモラル城から出棺されるシーンが大々的に世界に配信され、その主役が黒塗り・ガラス張りのメルセデスでしたが、クルマオタクならずとも世界で多くの人が『え? なんでベンツ⁉︎』と驚かれたかと思います。

ドイツで産まれアメリカで大きく成長した自動車産業ですが、英国に於いてもジャガーやローバー等の銘車を輩出しており、特にロールスロイスは世界の高級車の代表格として君臨していたはずです。
単純に考えて、当然ながらこれだけの場ですから特別仕立てのロールスロイスが登場するのだろうという期待を裏切って、カメラが捉えたのは巨大な三ツ矢マークでした。

この車両は英国で最も老舗の葬儀会社が所有する霊柩車で、ベンツのEクラスワゴンを1mほどストレッチしてガラス張りの荷室を設けた特別仕様車とのこと。
施工は、メルセデス公認の老舗ビルダーであるビンツ社が担当。普段はシルバーボディですが、今回は王室の規定に則りロイヤルブラックにラッピングされています(一部報道では塗装とあるが、流石に間に合わない…)

ところで、英国=グレートブリテン及び北アイルランド連合王国は、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つのカントリーから成ります。
女王が亡くなったスコットランドのバルモラル城からセントジャイルズ大聖堂まで棺を運んだのが上述のメルセデスだったので大きな注目を集めたわけですが、そこから空軍機でロンドンへ運ばれ、さらに陸路でバッキンガム宮殿に向かう際には、今度はジャガーの霊柩車が用いられました。

このジャガー車は、女王が存命中に自ら設計に参画したものであり、2019年頃に完成後ずっと保管されていて、今回初稼働となった模様です。
ジャガーXJをストレッチして、メルセデス同様に荷室をガラス張りにしたものであり、バッキンガム宮殿までの最後の道のりはこのジャガーに託されました。

因みに、2002年にエリザベス女王の母親が亡くなった際にも、旧型ジャガーXJベースの霊柩車が用いられたとのこと。

昨年亡くなったフィリップ殿下の時は、自身が生前に愛用していたローバー・ディフェンダーを使用するように遺言があり、霊柩車は手配されなかったようです。

現在、ジャガ・ローバーともにインドのタタ社が資本を所有し、ロールスロイスはドイツBMW社の傘下にあります。
それでも、女王の棺を最後の最後に載せたのがジャガー車と知り、なんとなく、意味もなくホッとしております。

※資本関係につきご指摘をいただき修正いたしました。

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