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ドライブレコーダーが、期待どおりの仕事をしてくれた件

いろんなジャンルと謳いながら、つい先日に『還暦祝にR60を走ろうと思ったらそんな国道はなかった件』を書いたばかりですが、またもやクルマネタにてご容赦ください。

Facebookでさんざんお騒がせしました案件なので、そちらで一連の顛末をお読みいただいた方には、『もぉええって…』という感じかもしれませんが、noteオンリーの読者もいらっしゃいますので、少しでもお役に立てばとの想いで再録しておきます。

さる日曜日の夕方に、某郊外型カラオケBOXの駐車場で『当て逃げ』に遭いました。

独り練習会(歌唱でなく楽器の単独練習)を終えて会計を済ませ、背中にカホン、両手にシンバルスタンドと譜面台という出で立ちでクルマに戻りましたら、運転席ドアパネルの真ん中がベコっと凹んでおりました。いわゆる『ドアパンチ』というやつです。

自車の左隣の駐車スペースが空いていたので、少し遠くからでも視認できた。つまり、既に相手車両は居なかったということです。

『あ~あ、修理代、何万円くらいやろ…(涙)』

この時点では、もう  100%泣き寝入りと思い込み、修理代捻出の為にまたしばらくヒモジイ想いをするのかと悲観的でした。

ところがクルマに乗り込むと、ドライブレコーダーの合成音声(女声)のアナウンス。
『駐車中に、モーション検知録画10件以上と、イベント検知録画4件が発生しました』

『モーション検知録画』というのは、自車の前後を他の車両や人物が通り過ぎるだけで検知しますので、いつも10件以上とアナウンスされ、特に異常とは感じません。

『イベント検知録画』というのは『衝撃検知』のことで、自分自身の乗り降りでドアをバンッと閉めた時や、荷物を積むのにリアハッチを開け閉めする際にも検知されますので、2件は仕方ない。いや、今4件って言った!
ということは、自分以外に何らかの衝撃があった様子が録画されている可能性があるわけです。

実は自車に取り付けてあるドライブレコーダーはディスプレイがないタイプですが、スマホとWi-Fi連動していて、いざとなればスマホで映像確認できるもの!
…と言いつつ、スマホとの連動がうまくできず、放置していたのでした。
今ここで、スマホで映像確認できないとすれば、自宅のパソコンで見るしかない!

と思い立って、急いで帰宅。
すぐにmicro-SDカードを取り出し、パソコンで確認です。

案の定、それと目ぼしき瞬間と相手車両が特定できました。
白い軽自動車で、家族3人。ナンバープレートも、充分過ぎるほど鮮明に映り込んでいます。

まず、その相手車両が、当方車両の右隣にバックで駐車。
その数秒後に、『ガッ!』という衝撃音と僅かな映像の揺れ。
そのさらに数秒後に当方運転席窓から見えたのは、少年と母親らしき女性が当方車両を気にしながら歩き去っていく映像。

そしてその直後、あろうことか相手車両は右前方に動き出し、駐車場の別の空きスペースに移動して駐車し直したのです。
運転手(おそらくは父親)はまだ乗車したままだったんだな。

推測でアテレコするならば、

子ども『ママ、バンって当たっちゃった~』
母親『もぉ、何してんのよ、アンタは。あらぁ、凹んでるじゃないの。なんでもっとゆっくり開けて出ないのよ、もう!』
父親『おい、凹みはひどいのか?』
母親『ちょっと分かるくらいだわ。パパ、ここはダメよ、あっちにクルマ動かして!』
父親『分かったヨ。もう、何してんだよ。面倒くせぇなぁ…』

この映像を確認するまでは、私自身『泣き寝入り』を覚悟していたし、やられた瞬間が分かったとしても相手車両の特定なんて無理だろうから、自腹修理を覚悟していました。

ところが…、
相手のナンバープレートが、4桁の数字は言うまでもなく、『京都580』まで鮮明に映っている。
そして、小学生の子どもが自己申告しているにも関わらず、両親は証拠隠滅を図って車両を移動させている。

この2点で、私は警察署に届け出ることを決心しました。

その後の流れを簡単に記します。

●『こんな状況なのですが、今からでもお届けしてよろしいでしょうか?』と110番
●『取り急ぎ、現場に戻っていただけますか?現場で状況をお伺いします』
●カラオケBOXに戻って白バイ警官と落ち合い、パソコン画面をスマホで録画した映像を見せながら詳細説明
●その場で事故の現場検証は終えたものの、泣き寝入りではなく、できる範囲で相手を特定したいのならメモリカードを警察署に持参するよう指示される(交番では預かれない)
●15分ほど走って警察署にカードを提出。係員とパソコン映像を見ながら状況説明
●『映像には、ガッ!という音声と若干の映像の揺れが認められますので、状況としてはそちらさんの推測どおりと思いますが、なにぶん、ぶつかった映像がないもので、100%の証拠にはならないことをご了解ください』
●加えて、『調べられる範囲で調べますが、仮に相手さんが特定できても、向こうが否定されたらそれ以上は追求できませんので、それもご了承ください』

夕方の出来事でしたが、この時点で夜9時です。
そこそこ疲れました。

かくして翌朝、11時頃に警察署から電話。

『昨夜のうちに相手車両の所有者が特定できまして、今朝、自宅まで訪問してきました。心当たりないかと尋ねたところ、すぐに「うちの子がぶつけました」と認められました』と…

昨夕の段階では何事もなかったかのように車両を移動させたつもりでも、まさか、朝から警察官が尋ねてくるとは、思いもしなかったことでしょう。
通常の神経なら、心臓バクバクものかと思います。

同日夜、先方母親からお詫びの電話。
『共働きで帰宅が遅くなりまして、ようやくご連絡させていただきました…』
『うちの子が多動性障害がありまして、日頃からなんでも雑に扱うものですから…』

お詫びというよりもいろいろ釈明をされるが、正直そんなお話しは聞く必要はない(そもそもここで障害の件を話してどうしろというのか…?その子を助手席に乗せておきながら…)。

『それで、修理代については保険会社にも連絡しまして、こちらの保険で出させてもらいますので…』

これが聞ければ、それ以上の長話しは必要ないので、『よろしくお願いします』と伝えて切電。さらにその翌日、先方の保険会社から、修理入庫の確認等があり、これでなんとかひと安心です。

この一件で、周囲からはいろいろな声がありました。

●『ドアパンチの修理代は当然として、逃げたんだからその罪は問われないのか?』
こちらとしては修理代さえ穏便に確実に全額負担してくれるなら、先方の罪には興味ありませんし、これ以上ストレスを感じたくありません、『事故』として取扱い完了すれば、『事件』にする必要はありません。

●『そこまでして相手を突き詰めるって執念、スゴイな!』
自身がそれほど粘着質だとは思っていません。
元々は『泣き寝入り』を覚悟した案件でしたが、なまじっか、ドライブレコーダーに動かぬ証拠が鮮明に残っていましたので、ドライブレコーダーを設置した目的は何か?を考えると、やれることまではやってみよう!と思ったまでです。

●『ドライブレコーダーって、駐車中ずっと監視してくれてるの?』
機種により、またセッティングによりそういう機能もあります。
そして駐車監視機能も、『常時録画』と『モーション検知』と『衝撃検知』等の種類がありますが、中でも『常時録画』の場合は車両のバッテリーに相当の負荷が掛かります。
当方のドライブレコーダーは、それ専用のサブバッテリーを運転席の下に仕込んであり、長時間の駐車監視でも車両のバッテリーに負担を掛けないようにしています。
設置時に数万円の初期投資が必要でしたが、今回、数万円の修理代を自己負担しなくて済みましたので、元は取れた!と納得しております。

●『ドアパンチの現場を録画するには、どんな方法があるの?』
店舗の監視カメラもありますが、よほど重大な事件性がない限りは警察も動いてくれません。
当方は、フロントとリアに広角カメラを設置していますが、上述のとおりドアパンチに際しては衝撃音しか撮れません。どうしても対策したい場合は、『サイドカメラ』というのはまだ少ないので、『360度カメラ』ということになります。
ただし、『360度カメラ』は魚眼レンズの為、解像度が低い=相手車両のナンバーが鮮明に読み取れなかったり、車内の自身の姿が大写しになって車外は小さくしか映らない等の弱点もあります。

●『いったん帰宅してパソコン確認して、それでまた現場に戻ったの?』
警察に事故証明をもらう為には現場に戻る必要があります。
そもそも、ドライブレコーダーがちゃんとスマホとWi-Fi連動できておれば、その場で相手をチェックして、まだ駐車場に居ることを確認した上で当人と話し合いができたわけですが…

●『うちもドラレコ付けてるけど、一回も見たことないわ…』
ドライブレコーダーに入っているmicro-SDカードにとって、車内は高温・振動・電磁など極めてシビアな環境です。『高耐久(High Endurance)』と表記されたものでも、度重なる上書きによってエラーの可能性があります。定期的に抜き出して、録れているのかをチェックしておくべきです。
何の為に取り付けたか?を考えて…

以上、長文になりましたが、新車購入時にディーラーに言われてドライブレコーダーを取り付けたものの、一度も映像チェックしたことのない方、是非とも参考にしていただければ幸いです。

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