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ゆってぃの『ワカチコ』が少年隊を経由して、まさかの高中正義に辿り着いた件

火曜日は音楽ネタ…

お笑い芸人の ゆってぃ(45歳)が、元グラビアイドルの石川あんな(31歳)さんと結婚したことが発表されました(4/1(金))。
数年前まで『エンタの神様』で時々出演されていたピン芸人さんですが、TVには出なくともイベントでは活躍していらしたようで、久々にお見掛けしました。
ゆってぃと言えば、『チッチャイことは気にするな! それ、ワカチコ! ワカチコ!』が決めセリフ(知らない人、ごめんなさい(笑))

ゆってぃ

あ、今日はあくまで音楽ネタです。
最後はあの伝説のギタリスト、高中正義が登場しますから少しお付き合いください。

その『ワカチコ、ワカチコ』について、ゆってぃ当人は『若さ・力・根性』だと解説していますが、それは小島よしおの『おっぱっぴー』が『Ocean Pacific Peace!(太平洋に平和を!)』だと説明するのと同様に、後付けであることは自明です。

因みに ゆってぃが『アイドルキャラ』を始めた頃は全盛期の西城秀樹をイメージした派手な衣装でしたが、楽屋で盗難に。そのため『少年隊』っぽくしようとなり、現在の衣装になったようです(Wikipediaより)。

肝心の『ワカチコ』は、少年隊の『デカメロン伝説』のイントロでニッキこと錦織一清がシャウトしている言葉。例えばこの動画の出だしで確認できます。

となれば、ニッキが叫んだ『ワカチコ』とは何なのか?
それは錦織本人によると、自身が大ファンだった『スペクトラム』からのパクリだとか。
スペクトラム』(1979~1981年)は日本のジャズ、フュージョン、ブラス・ロックバンドで、有名な新田一郎が創設したユニット。そのデビュー曲『トマト・イッパツ』の途中でシャウトされる『ワッチコン!』が元ネタとのこと。ご参考までに、この動画の 01:26辺りで聴こえてきます。

それで、少年隊のレコーディング中にニッキがふざけて『ワッチコン!』を『ワカチコ!』とマネしていたら、そのままサンプリングして採用されたということらしいです。

ではさらに、『スペクトラム』の『ワッチコン!』とは何なのか?というところですが…
その答えは、なんとあの『サディスティック・ミカバンド』の、まさに『WA KAH! CHICO』という楽曲に行き当たります。

サディスティック・ミカバンド』は、1971年に加藤和彦(元フォーククルセダーズ)、加藤ミカ角田ひろ(現:つのだ☆ひろ)によって結成され、その後、高中正義・高橋幸宏・小原礼が参加。共同作業者として小田和正・松山猛・坂本龍一・松任谷由実・財津和夫・奥田民生をも巻き込んだ日本の伝説バンド。その初期の作品が『WA KAH! CHICO』です。

さてその『WA KAH! CHICO』の意味ですが、どうやらこの曲を演奏している高中正義のエレキギターの音色が『ワカチコ、ワカチコ』と聴こえることから、それを擬音化した模様。
エレキギターを経験した人ならお分かりと思いますが、これは『ワウ』というエフェクターの音ですね。『ワウ』を噛ませてペダルをONすると、単音だと『ワウワウ』、16ビートのコードストロークだと『ワカチコワカチコ』と鳴るわけです(笑)

はい、ようやく辿り着きました。
サディスティック・ミカバンド』での高中正義のワウギターの音が『WA KAH! CHICO』、
そこからインスピレーションを受けた『スペクトラム』の楽曲『トマト・イッパツ』の曲中で『ワッチコン!』とシャウト。
それがお気に入りだった『少年隊』の錦織一清が『ワカチコ!(何故戻った?)』と叫んだのが『デカメロン伝説』のレコーディグに採用されて、『なにあれ?』と話題に。
そして、ゆってぃが『アイドルキャラ』で再出発する際に、決めセリフとして『ワカチコワカチコ』として再利用したと。

お笑い芸人の結婚報告から始まってどうやって音楽ブログにまとめようかと苦しみましたが、ようやく着地を迎えました。
え?
内容の割りに文字数が長くて、時間を無駄にしたと?
ちっちゃいことは気にしない、はい、ワカチコワカチコ!

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