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モノの名前や常識から『おやじ度・おばさん度』を計る件

唐突ですが、『おやじ度クイズ』です!
いや、ジェンダー論かまびすしい昨今ですので、『ミドル・シニア度検定!』としておきます(苦笑)

次の会話の〇〇に入る文字を考えてください。

Q1;
A(60代男)『C君、カッコいいチョッキ着てるなぁ』
B(50代男)『ちょっと先輩、今どきチョッキはないでしょ。ベストと言ってやってくださいよ~』
C(30代男)『あ、いえ、これ〇〇なんですけど…』

私のブログのご贔屓筋であれば、この問題は簡単ですよね。
答えは『ジレ』ですが、正直言って、『チョッキ』・『ベスト』・『ジレ』ともに『袖のない中衣』であり、シャツの上、ジャケットの下に着用する袖なし衣類として同じものを差します。
厳密に言えば、イギリス・フランス・アメリカ等、地域によって起源や定義が異なりますが、今の日本では明確な区別はない。ただし、『チョッキ』だけは和製英語なので英語圏で通じません。

で、今日の本題はこれではなくって、学術的な理由で呼び方や定説が変わってしまったものを集めてみました。
では、『おやじ・おばさん度クイズ』、もとい『ミドル・シニア度検定』の再開です。

Q2;
A(50代女)『あら、この温泉のお湯はちょっとヌメっとしていてお肌に良さそうね』
B(40代女)『アルカリ泉らしいですよ。ペーハー(pH)10って書いてますから、強アルカリ性のお湯なんですね』
C(20代女)『えっ、ペーハーって何ですか? この10って、〇〇〇〇〇の値じゃないんですか?』

Q3;
A(60代男)『今回の台風は相当、強そうだな。中心気圧、何ミリバールくらいだろ?』
B(50代男)『いや先輩、さすがにミリバールは古いでしょ!』
C(30代男)『え、なんすか、ミリバールって? 台風の中心気圧の単位って、〇〇〇〇〇〇〇じゃなかったんですか?』

Q4;
A(60代女)『Cちゃん、付け合わせのニンジン、嫌いなの? あ、付け合わせじゃなくて、ナントカって言うのよね、確か…。とにかく、ニンジン残しちゃダメよ。ニンジンのオレンジの色素にはカロチンが含まれていてお肌にもいいんだから』
B(50代女)『先輩、付け合わせって…(笑) ガロニーのことですね。そうそう、ニンジンとかカボチャとかには、カロチンたっぷり!』
C(30代女)『二人とも、カロチン、カロチンって…。〇〇〇〇のことですよね?』

Q5;
A(60代男)『B君ところの息子さんは、イケメンのB君に似て男前やなぁ。目元とか足の長さとか、カッコいいところめっちゃ似てる。まさに、優性遺伝やな。』
B(50代男)『いやぁ、そんなことないですよ。髪の薄いところなんか、親父から隔世で劣性遺伝してますから(笑)』
C(20代男)『あのぉ、優性とか劣性とかってなんですか? 高校で〇〇遺伝と〇〇遺伝は習いましたけど…』

Q6;
A(30代母)『社会のテスト、どうだったの? 歴史は難しいもんねぇ。えっ!でもなんでこの鎌倉幕府の問題、間違えたのよ! 「1192年、イイクニ作ろう鎌倉幕府」って覚えやすいじゃないの!』
B(10歳娘)『え? これ、正解は〇〇〇〇年なんだけど…。「〇〇〇〇作ろう鎌倉幕府」って先生が言ってたよ…』

Q7;
A(60代男)『最近は髪の毛が細くなってペチャンとなるんで、なんかいい整髪料ないか? きみらは何を使ってるの?』
B(50代男)『僕は若い頃から使い慣れてるんで、ムースですかね。あ、高校の頃はデップ使って髪を立たせたりしてたなぁ。あれ、デップだったかな? ディップだったっけ?』
C(30代男)『なんすか、それ? ワックス使わないんすか? そのデップって、今スマホで調べたら、〇〇〇のことなんですね』

はい、では答え合わせです。

A2;ピーエイチ

以前はドイツ語の「ペーハー」と読むと習ったが、現在では国際単位系に合わせて英語の「ピーエイチ」と読むようになり、教科書にもそのように記載されるようになった。因みに、日本工業規格(JIS)では1957(昭和32)年から「ピーエイチ」に統一されている。

A3;ヘクトパスカル

1992年まで、日本では気圧の単位を表す際、ミリバール(mb)という単位が使われていたが、同年12月以降、SI単位系(国際単位系)への移行に合わせる為、ヘクトパスカル(1mb=100Pa=1hPa)に切り替えられた。

A4;カロテン

従来、慣用的にカロチンと呼ばれていたが、2000年の『五訂日本食品標準成分表』)で、カロチンがカロテンに変更された。因みに、トマトの栄養成分として有名な『リコピン』も、最近は『リコペン』が正しいとされ、Wikipediaで『リコピン』を調べても、勝手に『リコペン』に誘導される。

A5;顕性遺伝潜性遺伝

2017年の日本遺伝子学会で、優性遺伝・劣性遺伝を、それぞれ顕性遺伝・潜性遺伝と言い換えることを決議。そもそも優性遺伝とは『優れた特徴を引き継ぐ』ことではなく、『特徴が表れやすい』遺伝子。イケメンが遺伝することに非ず。

A6;1185年・イイハコ作ろう鎌倉幕府

どこからを鎌倉幕府の成立とするかの定義が変わった為、義務教育の教科書でも変更されている。これまでの1192年は源頼朝が征夷大将軍に就いた年。そして1185年は、頼朝が諸国に守護・地頭を置く権利を得て、支配体制が事実上確立した年。現在では、支配体制の確立をもって幕府の成立とする見方が有力。

A7;ジェル

ワックスやムースに較べて、圧倒的な整髪力とツヤ感があり、またベタつきも少ない。水溶性でシャンプーで流しやすい整髪料。用途としては、長髪よりも短髪を立ち上げるのに適している。

ま、半分以上は正解できてますよね?
それでは、オマケの問題、ブランド篇です。
どちらもめっちゃカンタンなので、今度は古い方の言い方を当ててください!

Q8;
A(30代男)『最近、韓国のヒョンデ(現代自動車)のEV(電気自動車)、けっこう見ますよね。京都のMKタクシーなんか、大量に導入したらしいですよ。』
B(50代男)『えっ、今何て言った? 現代自動車の読み方は〇〇〇〇〇だろ?』

Q9;
A(20代娘)『今度、彼氏にプレゼント買ってもらうの、カルティエの指輪って決めてるの! 楽しみだわ~』
B(50代母)『最近、みんなカルティエって言うのね。お母さんの若い頃は、〇〇〇〇だったんだけど…』

どうでしょう?
50歳代以下、特にバブル世代には簡単過ぎましたね!
正解は下記のとおり…

A8:ヒュンダイ

韓国の自動車メーカー・現代自動車は、2009年末を以て一旦、日本市場から撤退している。その当時まで、日本では「ヒュンダイ」と呼ばれていた。そして2021年、実に12年振りの再上陸を機に、日本での呼称を本国での発音に近い「ヒョンデ」に変更した。
また日本法人の会社名も、従来の「現代自動車ジャパン株式会社」から「Hyundai Mobility Japan株式会社」へ変更している。

A9;カルチェ

昭和の読み方が、『カルチェ』。バブル真っ盛りの1980代後半に「カルティエ・ジャパン」が設立され、本国の発音に近い『カルティエ』と呼ぶようにメーカーが仕掛けるも、一気には定着せず、時間を掛けて2000年迄には『カルティエ』が主流に。
因みに、同時期に『ルイ・ヴィトン』の発音も『ヴィ』にアクセントを置いて語尾を下げていく読み方から、『ルイ』を省略し、『びとん』と3音平坦に読む呼び方に変化している…。

知らんけど…

※トップ画像は、がきーたさんの作品からお借りしました。

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