代々木公園の話。

今日からまた日記を書こうと思う。絶対にすぐ飽きるし、一行だけの日もあると思うけど、溜めていいのは一週間。それ以上だと罰金が課せられる。前科のつかない犯罪である。まあ頑張ろう。

今日は一日休みを取っていた。私が結婚してから、母は「夫婦で休みを取りなさい!」と言って月に1〜2回程度土日のどちらかに休みをくれる。サービス業ということもあり、忙しい土日に休みを取るのは本当に後ろめたくなるわけだが、社長がそう言うならば仕方ない。それでも7時半から3時間ほどは働いたのだが、今日は午後から友達夫婦と代々木公園に行った。代々木公園で何をするか?日本のブームの最先端、原宿と渋谷の間。地元にある井の頭公園とは明らかに空気が違う。トルコフェス?バスケ?ドッグラン?おしゃピク(今はやりのオシャレピクニック)?
否!!!!

モルックである。

何だか分からない人も多いだろう。フィンランド発祥の、木の棒を投げて木の棒を倒して得点を競うゲームであり世界大会も開かれるほど密かに、しかし一部の界隈では猛烈に盛り上がっているスポーツである。ちなみにお笑いコンビのさらば青春の光の森田も世界大会進出者らしい。細かいルールは省略するが一回やるとそこそこハマる。夫は誕生日プレゼントに友人から貰って以来ちょいちょいやっているようであった。

そんなモルックを、代々木公園の原っぱで、子供や犬たちが遊ぶ中やった。これがものすごく楽しかった。モルック自体の楽しさはもちろん、その周りにいる人たちを観察しながら進めていくのも楽しい。ピクニックをする学生、親子数組で遊ぶグループ、前戯してるよな?くらいイチャつくカップル、犬を18匹連れるおじさん。

犬を18匹連れるおじさん!?!?!?!?

インパクトがありすぎる。タンクトップ姿の小太りのおじさんが犬を18匹紐に繋いで散歩をしていた。犬種は様々いて、なんかでかいのも小さいのもいたが、どの犬も丁寧に手入れをされていた。毛並みはツヤツヤとしていたし、ポメラニアンは丸いシルエットになるようにトリミングされていた。そんなに綺麗に手入れされた犬たちを18匹連れた、小太りのタンクトップのおじさん。夢かと思った。夢ならそんなバグみたいな状況でも納得がいく。夢って本当に唐突にシーンが変わったり変な生き物が出てくるみたいな状況が起こりがちだし。でも、犬を連れてる紐がちょっと絡まって手こずっている姿を見て「あ、これは現実で、この小太りのタンクトップのおじさんは実在するんだ」と認識できた。もし夢であったなら「そりゃあ腕は2本しか無いのに18本も紐を持ち、その先に予測不能の動きをする犬を連れていたら絡まりもする」というところまで私自身の状況の解像度を上げれなかったと思う。
みんなおじさんを見ていたし、その犬たちの写真を撮っていた。私たちも例外なく近寄り、話を聞くとどうやらペットホテルに泊まっている犬たちの散歩代行業をしているようであった。
「写真撮っていいですか?」と一言断って写真を撮らせてもらった。

なんかピースしてた

いいんだよ。いいんだけど。全然いいんだけど。両手に18匹の犬を携えているのにも関わらず、両手ピースで写真に写る小太りのタンクトップのおじさん。ちょっと嫌だった。

やっぱ夢だったんじゃないかなあ。

そのあとは19時くらいまでカードゲームをして明治通りのバーミヤンでそこそこ飲んで食って解散しました。楽しかったです。
ここまで読んでくれてありがとうございました。さようなら。

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