見出し画像

今年一番面白かった漫画をもう決めた『だれでも抱けるキミが好き』が頭から離れない

毎週『ヤングマガジン』を欠かさず読んでいるが、とんでもない漫画の連載が始まった。毎週、楽しみで仕方がない。『ザ・ファブル The second contact』や『パラレルパラダイス』も楽しみで読んでいたが、もう『だれでも抱けるキミが好き』が生き甲斐くらいに無我夢中で読んでいる。

何が面白いか、ラブコメのヒロインがゴリゴリのヤリマンだという設定だ。処女性が重要視されているような印象のラブコメ界に、遂にその真逆を打ち込んできた。下手したら単なるエロ漫画だ。

なのにピュアだ。紛うことなきピュア。勿論、それは主人公が童貞だって点もある。でも違う。簡単にヒロインと媾う。いや、簡単ではないのだが、主人公の葛藤もピュアだ。既存のラブコメのリアリティの無さは、主人公がハーレムなのに鈍感で手を出さない黄金ルールにある。

この主人公は性欲に負ける。滅茶苦茶、ヒロインを抱く。もう無我夢中で。これに高校生で童貞だった自分を、投影してしまう。夢のシチュエーション、羨望、こんなにストライクに感情が嵌って、感情移入できたラブコメ漫画はない。

まだ連載が開始したばかりで、単行本もやっと発売される漫画。どんな結末を迎えるか想像もつかないが、高校生の自分を救っているような、そんな気さえ、させてくれる。高校生のとき、モテなくて良かったというか、今、すっかり大人になって、あの頃のピュアな性欲も忘れて枯れてきたこの年端に、こんな感情にさせてくれる漫画に出会うなんて、生きていて良かったとまで思ってしまった。

このヒロインに夢中にならない童貞はいない!

武田スーパー (著)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?