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トレーディングカードをトレードしてみた【前編】

このタイトルを見て、トレーディングカードなんだから、トレードするのが当たり前じゃないの?と思ったそこのあなた。あなたは、普段トレーディングカードゲームで遊ばない人ですね!!今や、トレーディングカードゲームは、トレードをしないで直接買って遊ぶカードゲームなのです。今回は、そんな、ノントレーディングなトレーディングカードゲームをトレーディングするに至ったお話です。

私は、普段、時間、お金、体力といったリソースを、できるだけ、すべて自分の事業にとって役にたつ形で投資して、その過程自体をエンジョイするということを意識して生きているのですが、私の中で明確に投資ではなく消費と思っている行動があります。つまり趣味です。

それがマジックザギャザリング(MTG)です。同世代の特に男性は、知っている人も少なくないかもしれませんが、MTG は、世界で初めて発明されたトレーディングカードゲーム(TCG)です。さらに、MTG は、換金性が高いので、腕時計や自動車と同じように、資産としての側面があります。遊べる資産というわけです。

しかし、パックからランダムに高額なカードが出てくるのは、宝くじと同じで中毒性が高く、オリパを中心にパック開封に割とお金を費やしてきました。また、ゲーム自体の対戦時間が長く、しかも、強くなるには試行回数が必要で、さらに、対戦以外の時間も、デッキや環境について考えをめぐらすのに多くの時間を費やしています。私の中では、事業のためにやっているというよりは、楽しくてやっているという側面の方を大きいので、これだけは趣味だと思っています。

さて、そうはいっても、MTGには、遊べる資産という側面はもちろんあるので、将来的に、価値が上がるだろうカードをできるだけ所有したいという気持ちはあります。しかも、それで遊べたら一石二鳥じゃないですか!カードの価値の推移を予測するのはなかなか難しいのですが、比較的確実に時間の経過とともに価値が上がるカードがあります。それが、再録禁止カード、その中でも特にパワー9です。

今まで、どちらかというとパック開封で遊ぶためのカードを手に入れていたわけですが、それらのカードは、将来的には、再録されたり、使われなくなったりして価値が落ちる可能性が高いです。一方で、パワー9は、ヴィンテージというフォーマットがある限り(正確には、ヴィンテージと同様のパワー9が使えるフォーマットがある限りですが、パワー9の所有者がパワー9で遊びたいと考えるのは普通なので、この類のフォーマットは永遠に無くならないと思われます。)、遊ばれ続けるため、普遍的な価値があります。そして、再録されることがないので、遊ぶためには、今、流通しているカードを手に入れる必要があるのです。

そこで、私は、ここのところ、再録禁止ではない、自分が使わないだろうカードを売って、パワー9に変えるという作業に取り組んでいました。カードは換金性が高いといっても、売れる機会は限られています。まず一般的には、カードショップに持ち込む、あるいは、カードショップのオンライン買取に申し込むという方法があります。これは、売りたいと思った時に売れるというメリットはありますが、反面、やはり、カードショップは、買値と売値の差額で儲けるビジネスですので、はやりのカード以外は、あまり買取価格が高くつきません。有用性のないカードは、まとめて、二束三文で、買い取られることもよくあります。ただ、そこに関しては、カードショップセラさんがすごくて、査定後に、1枚ずつ、買取にするか返却にするか決められるシステムになっており、かなり、売り手に配慮されているので、愛用しています。オンライン買取で、買取金額をさらに上げたい場合、擬似的にトレードするという方法があります。

カード屋に買取に出したカードの買取金額を、現金ではなくポイントで受け取るという方法です。ポイントで受け取る場合は、そのカード屋のカードを買うことにしか使えないという制限がありますが、その分ポイントを上乗せしてもらえる場合がありますので、カードを買ったお金でカードを買いたい場合には、この擬似トレード方式がおすすめです。特に、エンダルゲームスさんは、買取査定ポイントアップが常時10%以上あって強いです。最近では、mtg salonさんも、店頭買取ではありますが、ポイントを上乗せして買取してくれます。

最近再開されたプレイヤーズコンベンションなどの大型イベントでは、複数のカードショップが出店しており、買取査定を行なっている上、お店もイベントの期間中に在庫を売って帰りたいという事情もあり、買い取り、あるいは、擬似トレードがよりフェアにできるのでおすすめです。

すぐに売れるというよりも買値に近い値段で売りたいということにこだわるならば、委託販売がおすすめです。私はmtg salonさんで、委託販売を行っています。誰が買ったのか後々わかったりするので、売れた時は嬉しいです。売り上げを伸ばすには、価格設定や在庫補充などをこまめにしなければならないので、そこがまあまあ大変です。

そして、最も適正な価格で取引ができる可能性があるのがカードを直接カードに交換するトレーディングになると思います。しかしながら、トレーディングカードゲームというにも関わらず、現代では、カードショップの品ぞろえが良すぎて、ほとんど行われていません。友人とカードを交換したことはありますが、知らない人とカードを交換することは、今まで想像できませんでした。こちらが欲しいカードを相手が持っていたとしても、こちらがあげてもいいカードと相手が欲しいカードが折り合うことはあまりないのではないかと思っていたからです。

しかしプレイヤーズコンベンションでは、結構な人が、お互いのバインダーを持ち寄ってトレーディングをしていたのです。つまり、トレーディングでカードを手に入れるというのも、それなりに現実的な方法だということです。しかし、トレーディングを実際にどうやってやっているのかは、ネットを調べる限りでは、あまりノウハウが載ってなさそうだったので、どうしたものかと思っていました。

そんなある日、いつものように、カードショップセラさんに売るためのカードをせっせと整理していたら、あずまやさんで、トレード会なるものをやるというtwitterを見かけました。

以前にも開催していたのを知っていたのですが、その時は都合が合わなくて行けず。今回は、ちょうど、予定が合いそうです。しかも、パワー9の出品が多数!あずまやさんは、秋葉原にあるmtg専門店ですが、プレイヤーズコンベンションにも出展しており、複数の外国人の店員さんが、高額カードを中心に販売していたので知っていました。今回のツイートも、タイ人の女性の方のツイートで、おそらく海外で集めたカードを日本で売る感じのイベントなんだろうなと思い、とりあえず乗り込むことにしました。13時から開催という案内だったのですが、何時までやるのか、どうやって参加するのかよくわからな買ったので、早速DMし、14時に伺う約束をしました。

そして、当日、、、、、

*思ったより、前振りが長くなってしまったので、ここから先の当日の話は、続編にしたいと思います。

後編に続く


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