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まこちゃん!まこちゃん!まこちゃん!まこちゃぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!まこちゃんまこちゃんまこちゃぁわぁああああ!!!

少女は甘くておいしくていいにおいがする。
無邪気に抱かれているだけの、
世界で一番いたいけな誘惑。

がまんなんてしなくていい、
だってあなたと少女は相思相愛。
 
精液もさびしさもぜんぶ受け止めてもらって——

だめなおとなに、なりましょう。

(作品説明ページのSTORYより)



今回はぼくの大好きな、同人ゲームサークル『夜のひつじ』様の成人向けノベルゲーム『相思相愛ロリータ』のレビュー。

※今回の記事は18歳未満閲覧禁止の内容になりますので、もし18歳未満でこの記事を読もうとしている方がいらっしゃいましたらもうちょっと大人になってから再びいらしてください。



純愛中出しロリユートピアノベル
と銘打たれた本作は、生きることに少し疲れた社会人の主人公が母性愛溢れた少女に出会い、癒されていく物語となっている。

まこちゃん好きだ…(画像は作品説明ページより)

不思議な雰囲気を纏うヒロインのまこちゃんがとてもキュート。少し舌足らずなところや見た目相応に子供らしい反面、背伸びして早く大人になろうとする部分とがあり、どこか危うい魅力がある。

どちらかと言うと知性を感じさせる主人公の青年が小さな女の子に篭絡させられていくわけだが、こう…何と言うかオタク向けコンテンツによくある(そんなによくあるか?)ああ^~○○ママちゅきちゅき~♥️といったものとは一線を画したものとなっている。
短いシナリオなのであまり作品の内容に語ったらネタバレになってしまうので控えるが、主人公がただひたすらヒロインから愛を受け取るような物語ではなく、寂しさを抱えた二人がお互いの足りないものを埋めるようにして寄り添い合っていくのが好印象だった。


作品の概要について少し。

シナリオはこの手のゲームに多い選択肢があるタイプではなく、ただひたすらにテキストを読み進めていくビジュアルノベル。
ゲーム性があるものではなく分岐したストーリーも見たいという人には合わないかもしれないが、一本道ゆえ製作者様が書かれたいことがぎゅっと濃縮されていると思えた。
マルチエンドを迎えるゲームにある(と思う、少なくとも自分は)どれか正しい歴史だとヤキモキする必要もない。

porori先生の書かれるテキストの日本語は流暢で美しかった。商業作品をいくつも出されている方だが、語彙が豊富で感性も豊かなのだろう。
個人的な見解だが、文で『魅せよう』とする作品には常用ではない難しい言葉を多用したり、気取ったような文体、悪く言ってしまうと少し鼻にかかるような表現を用いる作品が多いように感じる。
しかし、本作品の場合はどこかでひっかかるということもなくスラスラと読み進めていくことが出来た。本当に頭のいい方が書かれた文章というイメージ。

ぴよ寺むちゃ先生の描かれる柔らかな質感の感じられるような愛らしい絵も素晴らしかった。
おそらくは同人ゲームをプレイする人間なら大多数が受け入れやすい可愛らしい絵柄でありながら、どこか文学的な印象を与える本作に見事にマッチしている。

そしてBGM。主調が激しくなく、ゲームを進めたばかりの頃はほとんど印象に残らなかったのだが、よくよく聴いてみれば、相思相愛ロリータの世界観に没入するのを助長してるな~としみじみ。
ピアノの旋律が非常に心地いい。余分だなと思える部分がまったくなかった。作業用BGMにもなりそう。

相思相愛ロリータを構成する要素が持つ共通のイメージはどれも『繊細』と言った言葉がぴったりのように思えた。
強く触れてしまえば壊れてしまいそう儚さ。
だからこそ美しいと思えるのか。
そして、もし作品に温度があるならこの作品からはほのかなぬくもりを感じる。休日、日の当たる場所で微睡んでいるような心地よさがある。


さてこの作品、サークル価格1,430円と非常に安価になっているが、時期によってセールが行われていることもあり、クーポンを適用すれば更に安く購入することが出来る。
興味がある方は是非とも、だめなおとなになりにいきましょう。

※画像はDLsiteのサンプルより

DLsite販売ページへ


本作だけでもその世界観にどっぷりハマること間違いなしだが、アフターストーリーがあったり安眠催眠音声があったり、他にもシリーズ作品があったり至れり尽くせり。
二度と抜け出すことの出来ないロリ沼(嫌な名前)があなたを待っている。

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