見出し画像

先日行った宮崎県 綾町では、他にもこんな農家さんのところに訪問させてもらった。
年間45品目もの有機野菜を生産する南国農園の甲斐くんこと甲斐 太さん。県外でサラリーマン時代を過ごした後、6年前に思い立ち脱サラして縁もゆかりもない綾町に移住。

農地を購入して新規就農し、去年には有機JASの認定農家となった。今はゴーヤ、オクラ、カボチャ、ハーブなどが美味しそうに生っていた。写真は彼の作るゴーヤ畑のトンネル、畑のことをニコニコ語ってくれる甲斐くんの様子。


次に、17年前に神奈川から移住して新規就農した鈴木孝男さん。鈴木さんはハウスでとても丁寧に有機野菜を作っていて、それらは地元の直売所でも一番人気。最近では故郷納税の返礼品としても固定ファンがついている。

写真は鈴木さんが家で食べるために作っている田圃に合鴨たちが泳ぐ様子とそれを眺める鈴木さん。手植えの稲たちは尻窄まりの美しい立ち姿で、鈴木さんのものづくりの丁寧さを物語っていた。

4軒目は、花井農園の花井康さん。花井さんは脱サラして13年目のドラゴンフルーツ専門農家さん。「ドラゴンフルーツの生産は簡単だから」といい毎日一つ一つの実を丁寧に育てている花井さん。ピーク時の花井農園では一日500〜600個くらいのドラゴンフルーツが収穫できるらしい。

写真は、収穫間近のドラゴンフルーツとそのクオリティについて語ってくれる花井さんの様子。


最後に訪れたのは、綾町が誇る伝統工芸の巨匠、秋山眞和さんの主宰する「綾の手紬染織工房」。ここは養蚕から糸つむぎ、染め、織りまでを全て自家で手作業によってまかなう稀有の手紬工房。養蚕の桑の葉畑も見学させてもらった。衣食住の衣の部分が農と繋がっている事を実感できたのはとても勉強になった。

写真は工房内の染作業の現場と、桑の葉畑でダジャレを連発する秋山先生。巨匠なのにその気さくさに驚いた(笑)


しかし、綾町にはまだまだ面白い農現場がある。綾町はもともと林業が盛んな町だったのが、林業が廃れた60年代に当時の町長の熱い思いから、無農薬有機栽培の作物だけを対象にした「価格補償制度」などの施策で、有機農業を普及させ、過疎化から脱した素晴らしい町。50年前からそんな事をやったなんてマジですごい!この綾町のような町づくりを今後全国にどんどん広げていきたい。

井本喜久(The CAMPus校長)


#宮崎 #綾町 #miyazaki #aya #南国農園 #鈴木孝男 #花井農園 #綾の手紬染織工房 #未来を切り拓く農学校 #thecampus #Miyazaki



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?