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3回目の短歌会に参加しました。

前回、前々回の短歌会はこちらから。

今回の短歌会、私は好きな短歌を二首持ち寄って詠む午前の部に参加した。

紹介した句

私が紹介した短歌はこちら。

一首目

今はただ並んで歩くオオカミの末裔もまたサルの末路も

原田(短歌ください より)

この句は何を詠んだ短歌か、あなたはすぐにわかっただろうか。

犬と人の散歩の短歌である。
この句の好きなポイントは噛めば噛むほどじわじわと広がる旨味があるところ。

まず「あ、散歩のことか!」と気づく。
そしてオオカミの『末裔』とサルの『末路』という表現の違いに目がいく。
さらにオオカミ(犬)と猿について考えると「犬猿の仲」だったはずが「ただ並んで歩く」関係になったことに想いを馳せる。
他にもいろんな考えが読んだ直後、ちょっと後、しばらく後、読み返した後、ふとした瞬間などに読んだ者の心を駆け巡るだろう。

そんなふうに噛めば噛むほど味が出る短歌だと思っている。

二首目

平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ

岡本真帆(水上バス浅草行き より)

ビールに夏を見せてあげてるこの人……!!と思うと同時にこちらも明るいうちからビールが飲みたくなる一首である。夏が来るのが楽しみになる短歌だ。

「まだ夏を知らないビールに夏を見せてあげてるんだよ?」という感じが好き。

好きなポイント

どちらも大好きな短歌だ。
「今はただ……」が掲載されている『短歌ください』という本を古本屋で手に入れてから短歌を読み始めた。学生時代から教科書に載っていた短歌を見て短歌に興味がありはしたが、間違いなくこの一冊が短歌をさらに好きになるきっかけをくれた。いろいろな方が作った短歌が収録されていて面白いのでオススメ。

「平日の……」はネットで話題になっていた一冊『水上バス浅草行き』から。
天邪鬼なので話題の本はあまり買わないのだが、この本はものすごーーーーく気になったので手に入れた。手に入れて大正解だった!
岡本真帆さんの短歌が好きだ。難しい表現を使わなくても短歌は作れると教えてくれた。

短歌を学ぼう

短歌会は「本屋ウニとスカッシュさん」の2階で行われているのだが、会が始まる前にこちらの本を購入した。

その名も『天才による凡人のための短歌教室』(木下龍也 著)だ。

前々からほしいと思っており、やっと購入できた。
まだ3分の1しか読めていないが、とりあえず毎日短歌を作るということをはじめてみた。

せっかくなので最近作った短歌を少しご紹介する。

ポケットがない洋服を着るひとはきっと鼻水なんてかまない

いつだって海のことを思い出すそんな傷を作ればよかった

海の日に磯で宝物さがしてる 毛が生えているのがミナ貝

自分らしい、自分にしか作れないような、そんな短歌が作れたらいいなぁと思いながらこの本を読みたい。

▼次回の短歌会は9月15日ですってよ……!夜の短歌会も違う趣があって良いですよ!長崎市周辺にお住まいの方で興味ある方はぜひ!


読んでくださっただけで嬉しいのに……!?まさかサポートまで……!?