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完璧なチャンスを待って、ぐずぐずと時間を無駄にしてはいけない

年の瀬。2021年も終わりが近づいてきました。思い返せばコロナ。今年も難しい一年でした。それでも「これは!」と思える何かを成し遂げられたかどうか?年末はそんな振り返りの時間。年始からスタートダッシュできるよう、今を大切に、今年一年を省みる時間にあてたいものです。

ところで皆さんは、「年始の目標」を立てますでしょうか。もしくは、今年の初めに目標を立てましたでしょうか?一年の計は元旦にあり。そして目標は実行できたでしょうか?

目標を立てるときはおそらく「わくわく」という感情が先に立つはず。そんなとき皆さんの脳は、感情的で快楽主義的で自制心のない扁桃体が活発に動いています。

ところが日々、「これをやらなきゃ」と思っても、わかっていても動けないことってよくあります。いろんな理屈や理由を考えて論理的に考えて衝動的な行動を慎むこと。前頭前皮質は、分別と自制心の拠りどころであり、物事を「先送り」するきっかけになります。

いうまでもなく、前頭前皮質にもポジティブな側面はもちろんあって、どのような行動をとるか、複数の選択肢を比較して評価することによって致命的な失敗を回避することができます。人類が現代まで生きながらえてきたのも、そんな自制心があるおかげです。

一方、「先送り」はよくないという科学的根拠はたくさんあります。やるはずの何かをやらないということは、多くのチャンスを失うだけではなく、結果的に多くの苦痛を味わうことになるそうです。

冷たいプールになかなか入らない人は、「覚悟を決めて」すぐに飛び込む人に比べて生理的な不快感をより多く感じるという研究報告があります。電話で悪いニュースを伝える場面を「想像する」ことは、これを実際にやるよりも苦痛に感じるそう。慎重すぎる人は、考えることに脳の貴重な処理能力を使い切ってしまうので、いざというときに適切な判断ができないことも科学的に証明されています。

完璧なチャンスを待って、ぐずぐずと時間を無駄にしてはいけない。上述した事実は、そんな心がけの重要性を教えてくれます。

失敗という「贅沢」
失敗しても罰を与えない

おすすめは失敗すること自体を目標にすることです。失敗することを目標にして作業を続けていると、失敗すること自体がどんどん難しくなるはずです。ナンパの成功率を競う実験では、断られることに慣れてくると、フラれることがだんだん難しくなりました。考えすぎず、とにかく行動し続ける方が、「どのようにアプローチすれば効果的か」を理解するスピードが速い、ということでしょうか。

今年も当たって砕けろの人生でした。私は幸にして?考えるのが苦手。とにかく動くしか脳がなく、そのために多くの失敗をしますが、収穫も同じくらい多いというメリットを享受しています。年始に立てた目標もほぼ達成。扁桃体を活性化させたまま、前頭前皮質を使いすぎず(まったく使わないわけではなく)、行動優先で生きていることが功を奏している感じです。来年も同じスタイルでがんばりたいと思います。

久保大輔




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