久保大輔

サッカークラブ業務経験それなりに。現在はスポンサーシップビジネス専門。早稲田大学在学中…

久保大輔

サッカークラブ業務経験それなりに。現在はスポンサーシップビジネス専門。早稲田大学在学中。リバプール大で修士。ルーティンはジム、読書、英会話、ファスティング。

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「使うイメージ」ができなければ私たちは買わない

新しい市場は、人々の好みや技術の発達によって生み出されるだけではなく、売り手が人々の好みを積極的に変化させ、彼らの新しい可能性を教えることによって現れる。 これは、今読み進めている「エフェクチュエーション」に書かれていた一節。米国が世界の株式を飲み込むのでは?という見出しで米国企業の一人勝ちがここ最近の新聞で報道されていましたが、そのトップに君臨するApple社。同社は「顧客調査」をしないことで有名です。人々の好みを知ろうとせず、人々の好みを積極的に変化させて商品を売ってい

    • 不安とうまく付き合うための考え方

      コップには「もう半分しか水が入っていない」のか「まだ水が半分残っている」のか。目の前の事象に対する解釈によって、見える世界がまったく別物に映ることはよくあります。「失敗」を「経験」と解釈したり、「苦しみ」を「成長の糧」と解釈したり。 解釈は、解釈をする人のパーソナリティによるところが大きく、どうしてもポジティブな解釈ができないという人もいます。ですが、科学的根拠にもとづいた解釈なら話は違ってくるかもしれません。 「心配事の97%は起こらない」という事実は有名。心配事に対し

      • 激しく上下する感情とうまく付き合う方法

        マインドフルネスは、「過去に思いを巡らせたり、未来を思い悩んだりせず、現在に集中すること」を推奨する考え方。サイコパス的に、「狙った目標は何が何でも達成する」という強い意志を持てる人は、マインドフルネス的にも優れていると言われています。 目標は、長期的なものを立てつつ、中期、短期の小さな複数の目標に分解して、そのひとつひとつを目指して努力するもの。過去のことや未来のことにとらわれず、いまこの瞬間を大切に行動できる人は、目標達成率も高い。 朝、運動したり掃除をしたり勉強した

        • 完璧なチャンスを待って、ぐずぐずと時間を無駄にしてはいけない

          年の瀬。2021年も終わりが近づいてきました。思い返せばコロナ。今年も難しい一年でした。それでも「これは!」と思える何かを成し遂げられたかどうか?年末はそんな振り返りの時間。年始からスタートダッシュできるよう、今を大切に、今年一年を省みる時間にあてたいものです。 ところで皆さんは、「年始の目標」を立てますでしょうか。もしくは、今年の初めに目標を立てましたでしょうか?一年の計は元旦にあり。そして目標は実行できたでしょうか? 目標を立てるときはおそらく「わくわく」という感情が

        「使うイメージ」ができなければ私たちは買わない

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        • ビジョン
          168本
        • リーダーシップ
          100本
        • 変化こそ進化
          210本
        • 直観とセンス
          68本
        • 実現したい世界を言語化する
          54本
        • 長期的視点
          136本

        記事

          考えすぎて行動できず、結果も出ない

          実存が本質に先行する サルトルという哲学者が残した言葉です。人間はまずそこに存在して、いろんな人に出会い、学び、経験し、失敗して、その後に「どんな人間なのか」が決まります。決められた何かではなく、なりたい何かになるために、私たちは存在しているのです。 いうまでもありませんが、私たちは自分の運命を決める自由があります。ですが目標を達成するためには、楽しいことばかりを追求するのではなく、まず苦しいことに飛び込むというパラドクスを受け入れる必要がある、ということもまた真理。

          考えすぎて行動できず、結果も出ない

          定期的な接触によるネットワーキングがいつか自分を助けてくれる

          「何を持っているか」 「誰を知っているか」 は、何か新しいことを始めるときに考えるべきポイント。自分が持っている知識や能力を使って「何ができるだろうか」と自問することが、初めの一歩を踏み出すきっかけになります。 大学生なら就職、新入社員なら売上、社長なら業績アップ、起業家なら上場を目指すのでしょうか?今の自分よりかなり上の目標を立てることは大事なことですが、「これらを達成するために何をすればよいのか?」という問いはちょっと危険。 最初のうちは結果を求めるよりも、「手持ち

          定期的な接触によるネットワーキングがいつか自分を助けてくれる

          「無意識」できるようになったときが次なる学びのタイミング

          ことあるごとに「むかつ●」という言葉を使ってしまう人。私の周りにもいました。ですが、世の中の複雑な状況下において私たちの内側には、複数の感情が入り混じっているはず。なのでシンプルに「むかつ●」といった感情だけでいつもまとめられるなんてちょっと無理があると思っています。 「感情の粒度」という心理学の用語があって、わたしたちが抱く複雑であいまいな感情を、うまく言語化できるスキルのことを指します。実は感情の粒度が精神衛生上、とても役に立つことが最近の研究でわかってきているのです。

          「無意識」できるようになったときが次なる学びのタイミング

          手持ちの限られた手段で、とにかく動き出す

          「マーケティング」は、考えうる予測をもとに計画し、できるだけ確度の高い実践をすることで結果を導き出す論理。学術的に研究したり、現場で実践したり、私もマーケティングの可能性に惹かれた者のひとりです。 「予測」がイノベーションの可能性を限定する。そんな反証的理論を形成するのが「エフェクチュエーション」であり、最近必死に勉強している学問分野です。まだ全然わかっていないのですが、インプットしたことをアウトプットして頭の中のカオスをできるだけ整理したいと思います。 事前にネガティブ

          手持ちの限られた手段で、とにかく動き出す

          反省する前に明らかにすべき「目的」

          振り返りと反省、思考と改善は、何事においても不可欠。営業においてクライアントと向き合い、話し、成約の可否をいただくという一連の流れにおいて「結果から逆算した思考」をもって振り返り、反省して、改善案を考えて、次の商談に生かすというサイクルがあるからこそ、営業成績が向上していきます。 サッカーにおいても同じでしょう。日々の練習があり、練習は2時間程度ですが、その前後で自分が何をしていたかを記録しておけば、週末の試合で得られた結果との関連性を探ることができます。いうまでもなく試合

          反省する前に明らかにすべき「目的」

          たとえわずかでも前進した自分を日々感じる

          「思い込み」が根拠のない自信になって、自信を持って発言したり行動したりできるようになります。打席に立つ回数が増えれば必然的に、そして偶然にヒットが出ることもあります。そんな「成功体験」が、人をその気にさせてさらに行動が促進、以下同じサイクルで、この繰り返しが人を成長へと導くんだと思います。 ですがときに思い込みは、捨てた方がいい場合があります。妙なこだわりを捨てて人の意見を聞くようになると、「考えもしなかった」ことがたくさん出てきます。思い込みという曇りがなくなるから、世界

          たとえわずかでも前進した自分を日々感じる

          営業資料はなくても大丈夫

          営業資料はいらない。 最近こんなことをよく考えています。誤解なきように添えておくと、営業資料のいかんによって成約率が変わるかもしれないと、デザインやレイアウト、文字の大きさや写真の質などにかなりこだわってきたのはこの私。いろんなトライアルを経て今の心境に落ち着いてきました。 クライアントがいかに心動かされ、信頼をベースに自分の商品やサービスを購入していただくか。読んで字のごとく、「心が動く」ことなしに成約率が上がることはありません。 商品やサービスの質が高いことはいうま

          営業資料はなくても大丈夫

          部下に質の高い「疑似体験」をさせる

          縦軸に「できる」「できない」 横軸に「やりたい」「やりたくない」 こんなマトリクスを教わりました。縦軸はマネジメントの視点(評価)であり、横軸はスタッフや選手の視点。やりたいかやりたくないかにかかわらず、「できる」スタッフや選手が組織の中心を担います。一方「できない」人は淘汰(契約満了)されていくのが世の中の道理です。 「あなたは一体どこにいますか?」 このマトリクスを提示して、スタッフや選手に考えさせる。「お前はここだよ」と名指しするわけではないので、スタッフや選手の

          部下に質の高い「疑似体験」をさせる

          手持ちのリソースでとにかくやってみることが成功への近道

          情報を仕入れて企画に落とし込んで提案する(アウトプットする) 仕事ってこの繰り返しだと思う。そして「まずうまくいかない」ことをわかっておくことも大切です。手持ちのリソースを使ってとりあえず動いてみるのですが、ほぼうまくいきません。ですがたまにポテンヒットが出る。ここにチャンスがあります。 前職にいるときに考えた企画。日の目を見るチャンスがなくホコリをかぶりかけていましたが、独立した今は提案できる面が広がったことと、そもそも汎用性を高めた企画にしていたことが功を奏しました。

          手持ちのリソースでとにかくやってみることが成功への近道

          定期的に「自分の信念に一石を投じる」機会を

          「Effectuation」という理論の勉強会に参加したことは昨日書きました。非常に質の高い学び。勉強会後、ワクワクするような前向きな気持ちにさせられたことがその証左です。今日もまだ「できるかもしれない」という根拠なき自信にあふれ、行動する欲求に駆られています。 13時半から19時過ぎまで。間に休憩が3回入りましたが、長時間の集中を要する負荷の高い勉強会でした。同じ主催者の勉強会やセミナーには何度も出席しているので、長時間&高負荷であることは体験済み。前日は早めに就寝して、

          定期的に「自分の信念に一石を投じる」機会を

          考えすぎずとりあえず第一歩〜Effectuation理論

          「Effectuation」という理論は、経営学の分野で世界的には有名ですが、日本に入ってきてまだ6年ほど。今日はその勉強会に参加しました。事前にほぼ何も予習することなく挑みましたが、とてもわかりやすい解説とともに「いつも意識していること」が多く、プラスアルファで新たな考え方に触れるなど有意義な時間となりました。 詳しくはこちらに譲りますが、とても難解で500ページもあります。さっき注文しましたが気合を入れて読まないと年内に終わらない気がします。勉強会の記憶が新鮮なうちに読

          考えすぎずとりあえず第一歩〜Effectuation理論

          「反対意見」はむしろ求めて聞きにいく

          どんなに個人の知的水準が高くても、同質性の高い人が集まると意思決定の品質は著しく低下。「反論の自由」は健全な社会の実現において必要不可欠です。イエスマンを周りにおいて意思決定をしたリーダーが組織や国を破滅に追いやる例は歴史的にもたくさんあります。 いかなる反論によっても論破されなかったからこそ「正しい」と想定される場合と、そもそも論破をゆるさないためにあらかじめ「正しい」と想定されている場合とはいうまでもなく全然違います。「悪魔の代弁者」という言葉があるくらい、反論してくれ

          「反対意見」はむしろ求めて聞きにいく