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「音楽を聴かせない」という対処について

どうも。

今話題ですよね。

ピエール瀧の逮捕ですね。これ、ビックリしましたね。ツイッターをチェックしていた時にいきなり流れてきて、信じられなくて、ニュースソース三回くらい確認してやっと信じましたからね。

僕はこの方に関しては、俳優としての活躍に関してはあまり知りません。「そういう風になりつつあるな」というタイミングでブラジルに移ったので。だから思い出としては電気グルーヴですね、もっぱら。僕としてはいい印象しかなかったですね。それはやっぱり、バブルの、すっごくカルチャー的に寒くて仕方がなかった時代に、フリッパーズ・ギターとかピチカート・ファイヴ、スチャダラパー、電グルっていったあたりは、そこに痛快に風穴開けた感じはありましたからね。僕はグランジに主に夢中になっていたのでそこまで強く、日本のそちらの系統は当時聞いてはなかったんですけど、世代も彼らの方が少し年は上ですけど、やはり親近感はありましたね。

まあ、やってる音楽が音楽なんで、「コカイン」と聞いても正直そんなに驚かなかったんですけど、すごく順調にキャリアを積んでいるイメージがあったんで、「50過ぎた時点で人生でこんな落とし穴があるなんて」という感じでしたね。「そう簡単にうまくいかないものなんだな」と思いましたけどね。

もちろん、刑法上に触れる行為なので、ちゃんと裁判を受けて、裁判所での決定を受けて、最終的なものにしたがって欲しいとは思うんですけど、

しかし

これは正直、納得いかないなあ・・・。

「薬物不法所持の逮捕」で音源リリース止められた、って話、洋楽リスナー歴において、全く記憶にないんですよ。もちろん「日本で」ってことではなくて、アメリカとかイギリスにおいて、って意味でですよ。「そこまでひどいことなのか」ってことですよね。

だって、「処罰受けたら戻ってくる」というのは日本でさえ多いような程度ですよ。それを何か、あたかも彼が存在しなかったかのように、音楽作品を聞けなくしたり、出演したものから姿を削ったりとかって、いくらなんでも反応が大げさすぎやしないですか、これ?僕のツイッターのTL見てても、この処分、誰も支持してないんですよね。「どういうことなんだ??」という感じですけどね。

で、いみじくも今ですね

マイケル・ジャクソンのドキュメンタリー「Leaving Neverland」が英語圏の国でHBOで放送されまして、その内容を受けてマイケルへの強いバッシングが始まっているばかりのタイミングでもあったんですよね。

このドキュメンタリーにおいて、生前からだいぶ問題視されていた、マイケルの未成年虐待に関しての疑惑が、かなりの有力証拠を伴って、「クロ」だったと判断する人が多くなったんですね。これを受けてカナダとかニュージーランドといった国の一部のラジオでマイケルの曲のオンエアが禁止になった、というんですね。

この件に関しては、僕も今度の17日にブラジルでも放送がある予定なので、そこを見てから自分の最終判断を出したいと思うのですが、それでも

放送禁止処分には反対です!

「そういうことをして、何のメリットがあるのかな?」と思いますからね。どんなに有力な証拠があったからといって、死後10年も経ってるわけでしょ?反論のための弁護もできない状態のわけだし、あの当時にマイケルと一緒にいた子供達ってもっとたくさんいたはずなのに、証言者が2人で、放送後も「実は自分も被害を・・」という動きはまだ聞いていない。その状態で、あくまでも憶測だけで、いくら内容が説得力があるからといって、それはやはり感情的な判断に基づく行動だと思うんですよね。

 そういう「禁止」なんてことを言わなくとも、今日のアーティストではないわけですから、そこまでラジオでの必須需要が高いわけでもないし、「ちょっと時節柄、かけにくくはあるね」という感じで、かける側の気持ちがためらわれる、というのはあると思うし、自然なことではあるんですよね。でも、公に「禁止」と銘打ってしまうと、やはりそれはあまりに判断としては一方的すぎる気はします。

でも、マイケルに対してのこの行為だって、まだリスナーが自発的に聞く権利は奪っていないんですよね。ここ、重要です。その判断をリスナー自信が行って、自身の選択で音楽を聴く行為は許されています。CDの発売が禁止されたわけでも、ストリーミングができなくなったわけでもないですからね。

それを言ったら

1月にこのブログでも話題にしたRケリー。彼なんて、何10人にもわいせつ罪から強姦から婦女暴行だと訴えられ、逮捕までされてるのに、レーベルが出した処分って、「ストリーミング・サービスの一切のプレイリストから外す」ってだけですよ。つまりCDも売られているし、ストリーミングにもある。放送もされているわけです。これに関しては、これまで累積された罪状の疑惑から、ちょっと甘い気もしないではないですが、それでも「判断して聴く権利」は残されているわけですよね。

あと、究極的は

この、かつての名プロデューサー、フィル・スペクターは、彼なんて殺人罪ですよ。それで服役もしている状態なんですけど、「永久追放された」なんて話は聞いたことがないです。

この人は、実際に犯した罪も然りなんですが、それ以前からピストルちらつかせる最悪の悪癖があって、ラモーンズがそれに怯えながらレコーディングしたとか、ロネッツのリードシンガーの元妻ロニーが監禁されていたとか、気持ち悪い話もいっぱいあるので、そういう処分を仮に受けていたとしても、「好きな曲は多いから嫌だけど、しょうがないかなあ」とは思ったと思うんですが、幸いにもそれはない。写真、キモいから載せたくないくらい、それくらい苦手な人ではあるんですけどね(笑)。

僕の覚えている範囲で一番処分大きかったのって

ロストプロフェッツのヴォーカル、イアン・ワトキンス。彼が未成年の女の子をレイプして妊娠させた時ですね。彼はこれで30年くらいの実刑判決受けて、この際は、イギリスでバンドの曲が放送禁止になりましたね。この時はCDはどうだったんだろう。覚えてないですが、薬よりははるかに重い罪なので、そういう処分を受けても仕方はないとは思います。ただ、ストリーミング・サービスにバンドの音源はありますね。

こう比較していくと、いろいろわかることもあるかと思います。

電気グルーヴの場合は、一時的なものだとは思うんですけど、「誰に対してのものなのかよく分からない感情的な配慮」ではなくて、もっといろんなことを鑑みた判断を望むんですけどね。まだSpotifyは聴けるので、この際、あえて聞くことでアンチ唱えようかとも思っているんですが。マイケルの件は放送を見てまた書きますが、見たからといって、僕が彼を聞かなくなることはないです。






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