どうも。

ゴールデン・グローブの2022年のノミネートが13日に発表されました。そのことについて今日は紹介及び分析したいと思います。

まずはテレビ部門のノミネートから見ていきましょう。

＜作品賞（ドラマ）＞
モーニング・ショー（アップルTV）
イカゲーム（ネットフリックス）
サクセション（ＨBＯ）
ルパン（ネットフリックス）
Pose(ネットフリックス)

＜作品賞（コメディ）＞
テッド・ラッソ（アップルTV）
Hacks(HBO Max)
The Great (Hulu)
Only Muders In The Building
Reservation Dogs (FX On Hulu)

<作品賞（リミテッド・シリーズ）>
Dopesick(Hulu)
インピーチメント・アメリカン・クライム・ストーリー（Fox）
メイド（ネットフリックス）
メア・オブ・イーストタウン（HBO）
地下鉄道（アマゾン・プライム）

こんな感じですね。

まず注目は「イカゲーム」と「サクセション」の一気撃ちでしょうね。すでにゴールデン・グローブのほかにエミーでも勝っている「サクセション」に、現象的人気の「イカゲーム」がどこまで立ち向かうか。人気では圧倒してるだけにイカゲームに勝って欲しい人は世にすごく多いとも思います。

　コメディはエミーと同じですね。「テッド・ラッソ」と「Hacks」の争い。Huluのニュー・シリーズは今シーズンのGGでは人気ですね。

では、今度は役者の部門を見てみましょう。

＜主演男優賞（ドラマ）＞
ブライアン・コックス（サクセション）
イジョンジェ（イカゲーム）
ビリー・ポーター（Pose）
ジェレミー・ストロング（サクセション）
オマー・サイ（ルパン）

＜主演女優賞（ドラマ）＞
ウゾ・アドゥバ（In Treatment）
ジェニファー・アニストン（モーニング・ショー）
クリスティーン・バランスキー（The Good Fight）
エリザベス・モス（ハンドメイド・テイル）
MJロドリゲス（Pose）

＜主演男優賞（コメディ）＞
アンソニー・アンダーソン（Black-ish）
ニコラス・ホルト（The Great）
スティーヴ・マーティン（Only Murders In The Building）
マーティン・ショート（Only Murders In The Building）
ジェイソン・スデイキス（テッド・ラッソ）

＜主演女優賞（コメディ）＞
ハナ・アインビンダー（Hacks）
トレイシー・エリス・ロス（Black-ish）
エル・ファニング（The Great）
イッサ・レイ（Insecure）
ジーン・スマート（Hacks）

＜主演男優賞（リミテッド・シリーズ）＞
ポール・ベサニー（ワンダヴィジョン）
オスカー・アイザック（ある結婚の風景）
マイケル・キートン（Dopesick）
ユワン・マクレガー（ハルストン）
タハル・ラヒーム（ザ・サーペント）

＜主演女優賞（リミテッド・シリーズ）＞
ジェシカ・チャステイン（ある結婚の風景）
シンシア・エルヴォ（Genius Aretha）
エリザベス・オルセン（ワンダヴィジョン）
マーガレット・クォーリー（メイド）
ケイト・ウィンスレット（メア・オブ・イーストタウン）


＜助演男優賞（一括）＞
ビリー・クルダップ（モーニング・ショー）
キーラン・カルキン（サクセション）
マーク・ドゥプラス（モーニング・ショー）
ブレット・ゴールドスタイン（テッド・ラッソ）
オヨンス（イカゲーム）

＜助演女優賞（一括）＞
ジェニファー・クーリッジ（The White Lotus）
ケイトリン・ディーヴァー（Dopesick）
アンディー・マクダウェル（メイド）
サラ・スヌーク（サクセション）
ハナ・ワディンナム（テッド・ラッソ）

ここでの話題はというと

ネットフリックスのリミテッド・シリーズで実の親子が親子共演しているアンディ・マクダウェルとマーガレット・クォーリーの二人がWノミネートされたことですね。娘のマーガレットが主演、お母さんのアンディが助演です。

　僕、大学から社会人の初期にかけて、アンディ・マクダウェルってすごくハリウッドで人気あって、僕も実はファンだったんですよね（笑）。あの頃、ニコール・キッドマンもそうなんですけど、ロングのカーリーの主演女優って結構いたんですけど、彼女もトレードマークがそれでね。「セックスと嘘とビデオテープ」「グリーンカード」「恋はデジャブ」「フォー・ウェディング」と人気作も多かった彼女なんですけど、00年代以降聞かなくなって。「何してるのかな」と思ったら最近復活してきて、なんと孫のいる役と聞いて、僕自身も年をとったなと思いましたね。でも、グレイヘアになってもイメージ昔のまんまですごくセクシーですけどね。

　あと、「イカゲーム」からは主演のイジョンジェと、あのおじいちゃんが助演ですよ。これも応援する人、多そう。あと「ブックスマート」で注目された女の子、ケイトリン・ディーヴァーが「Dopesick」って、僕これ知らなかったんですけど、ネットフリックスの「Unbelievableに続いて早くもGG２度目のノミネートですね。

では、おまちかね、映画部門いきましょう。

＜作品賞（ドラマ）＞
パワー・オブ・ザ・ドッグ
コーダ　あいのうた
ドリームプラン
ベルファスト
DUNE

＜作品賞（コメディ、ミュージカル）＞
ウェスト・サイド・ストーリー
Tick Tick Boom
Licorice Pizza
シラノ
ドント・ルック・アップ

ドラマ部門で「パワー・オブ・ザ・ドッグ」と「ベルファスト」がともに最多の７部門ノミネートで並びました。

今のところ前哨戦見てると、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」優勢ですけどね。僕もこの映画、かなり推しです。そのうちレビューします。

それを「ドリームプラン」と「DUNE」、ダークホースながら評判のいい聾唖者のドラマの「コーダ」が追う展開ですね。

そして「コメディ／ミュージカル」でポール・トーマス・アンダーソンの新作青春映画「Licorice Pizza」とスピルバーグの「ウェスト・サイド・ストーリー」が争う展開です。これは両者とも非常に評判はいいだけに互角じゃないかな。

これを「ハミルトン」のリン・マヌエル・ミランダが監督した「RENTのクリエイター、ジョナサン・ラーソンの伝記「tick tick boom」、フランスの醜い男の定番喜劇「シラノ・ド・ベルジュラック」をゲーム・オブ・スローンズのティリオンことピーター・ディンクレージが演じた「シラノ」、そして鬼才コメディ監督アダム・マッケイの最新作の「ドント・ルック・アップ」が追いかける展開です。

役者を見てみましょう。

＜主演男優賞（ドラマ）＞
マハーシャラ・アリ（スワン・ソング）
ハビエル・バルデム（Being The Ricardos）
ベネディクト・カンバーバッチ（パワー・オブ・ザ・ドッグ）
ウィル・スミス（ドリームプラン）
デンゼル・ワシントン（The Tragedy Of McBeth）


＜主演男優賞（コメディ）＞
レオナルド・ディカプリオ（ドント・ルック・アップ）
ピーター・ディンクレージ（シラノ）
アンドリュー・ガーフィールド（Tick Tick Boom）
クーパー・ホフマン（Licorice Pizza）
アンソニー・ラモス（イン・ザ・ハイツ）

＜主演女優賞（ドラマ）＞
ジェシカ・チャステイン（The Eyes Of Tammy Faye）
オリヴィア・コールマン（The Lost Daughter）
レディ・ガガ（ハウス・オブ・グッチ）
ニコール・キッドマン（Being The Ricardos）
クリステン・スチュワート（スペンサー）

＜主演女優賞（コメディ）＞
マリオン・コティヤール（アネット）
アラナ・ハイム（Licorice Pizza）
ジェニファー・ローレンス（ドント・ルック・アップ）
エマ・ストーン（クルエラ）
レイチェル・ゼグラー（ウェスト・サイド・ストーリー）

＜助演男優賞（一括）＞
ベン・アフレック（The Tender Bar）
ジェイミー・ドーマン（ベルファスト）
キアラン・ハインズ（ベルファスト）
トニー・コストゥール（コーダ）
コディ・スミット・マクフィー（パワー・オブ・ザ・ドッグ）

＜助演女優賞（一括）＞
ケイトリーナ・バルフ（ベルファスト）
アリアナ・デボーズ（ウェスト・サイド・ストーリー）
キルステン・ダンスト（パワー・オブ・ザ・ドッグ）
アウンジャヌエ・エリス（ドリーム・プラン）
ルース・ネッガ（パッシング　白い黒人）

ドラマの主演男優はカンバーバッチが優勢の評判聞きますね。カンバーバッチの相手役の少年役を演じたコディ・スミット・マクフィーもなんの前哨戦見ても圧勝してます。やっぱ「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のこの二人、強いです。

主演女優は「ハウス」・オブ・グッチ」のレディ・ガガが強いかと思いきや、案外そんなこともなく、ダイアナ妃を演じたクリステン・スチュワートが前哨戦では強いです。

　あと、「Licorice Pizza」のふたり、あのバンド、HAIM三女のアラナ・ハイム、PTA映画の常連だった今は亡きフィリップ・シーモア・ホフマンの息子のクーパーもエントリーしてるのも見もの。「ウェスト・サイド」でマリア役を演じる、まだ20歳の女の子、レイチェル・ゼグラーにも注目です。

では、残りを。

＜監督賞＞
ケネス・ブラナー（ベルファスト）
ジェーン・カンピオン（パワー・オブ・ザ・ドッグ）
マギー・ジレンホール（The Lost Daughter）
スティーヴン・スピルバーグ（ウェスト・サイド・ストーリー）
ドゥニ・ヴィルヌーヴ（DUNE）

<アニメ>
ミラベルと魔法だらけの家
あの夏のルカ
FLEE
ラーヤと流の王国
My Sunny  Maad

 <外国語映画賞>
ドライヴ・マイ・カー（日本）
Compartment No.6（フィンランド）
ハンド・オブ・ゴッド（イタリア）
A Hero（イラン）
Parallel Mother （スペイン）

そして「ドライブ・マイ・カー」、ノミネート、来ました！外国語映画賞です。

今回の外国語映画賞、ライバルがペドロ・アルモドバル、パオロ・ソレンティーノ、アスガル・ファルハディと、例年になく豪華なんですけど、この映画、今年世界で最も評価の高い映画なので、多分勝つでしょう。

　僕としてはですね、オスカーで作品賞にノミネートされて欲しいです。というか、一昨年に韓国が「パラサイト」で作品賞まで取っちゃったくらいの勢いで、そのための運動を日本の業界の人たちにやってほしいですね。

　この件に関しては、またおいおい別記事で投稿したいと思っています。でも、本当に少なくとも作品賞ノミネート、チャンスはかなりあります。

脚本賞
Licorice Pizza
パワー・オブ・ザ・ドッグ
ベルファスト
ドント・ルック・アップ
Being The Ricardos

スコア
アレクサンドル・デスプラ（フレンチ・ディスパッチ）
ジャーメイン・フランコ（ミラベルと魔法だらけの家）
ジョニー・グリーンウッド（パワー・オブ・ザ・ドッグ）
アルベルト・イグレシアス（Parallel Mother）
ハンス・ジマー（Dune）

主題歌
Be Alive/Beyonce(ドリームプラン)
Dos Orguitas（ミラベルと魔法だらけの家）
Down To Joy/Van Morrison(ベルファスト)
Here I Am/Jennifer Hudson(Respect)
No Time To Die/Billie Eilish(ノー・タイム・トゥ・ダイ)

あと、残りはこんな感じですね。

主題歌にノミネートされたビヨンセの「Be Alive」はえらくかっこいい曲です。映画は、「ドリームプラン」、悪くないんですけど、そこまでいいとも思えなかったんですけど、この曲がかかる瞬間が圧倒的でしたね。

あと「パワー・オブ・ザ・ドッグ」はレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが手がけています。

そんな感じでしょうか。授賞式は1月9日です。