いままで何本ファンデ買った?

ファンデーションが好き、というモデルの大屋夏南ちゃんの発言を聞いてわたしは衝撃を受けた。ファンデーションは、極力塗らずに生きてきた。好きだけど、自分には使いこなせないアイテムだし、落とすのも大変。でもそれを好きで、楽しんでる大屋夏南ちゃんを見て、わたしはなんて吝嗇な考えをしていたのだろうと反省したのと同時に、「ていうかいままで、ファンデーションどれくらい買ったよ?」と思いを馳せたのであった。

お化粧をするようになったのは、高校生に上がってから。わたしは学生時代のことをあまりよく覚えてないので仔細は忘れてしまったが、メイクをはじめたのと同時期くらいに、お年頃でニキビに悩まされた。親は化粧にもスキンケアにも疎かったが、わたしが肌荒れに悩んでいる様を痛ましく思ったようで、Kaneboの「freeplus」ラインのベースメイクを買い揃えてくれた。日焼け止め下地と、パウダーファンデーション。肌にやさしい、ちょっと質の良いものを使う。そのことを初めて覚えたのはそのときだった。

■freeplus - マイルドUVベース https://tinyurl.com/ycryuhkd (もう10年以上前の商品はなかったのでいまのシリーズを貼ります)

当時、とにかく美白至上主義だったわたしは、選ぶスキンケアはもちろん、ファンデーションも白肌のものを使っていたと思う。ただ、高校時代に使っていたベースメイクを、freeplus以外に一ミリも思い出せない。使っていたのだろうか。アルバイトはしていたはずだが、何に使っていたか全く記憶がないのに良い化粧品を買う金はなかった。とにかく、まつ毛、カラコン、ばっさばさの盛り盛り。大学生に上がる頃には「え、ギャル?」と親に言われるほど盛り盛りしていた。肌が紫外線に焼けなくて、綺麗に見えればなんでもよかった。

大学生くらいになると、使っていたファンデーションは「shu uemura」のムースファンデーション。当時だいすきだったモデルの街子(現・東 真千子)さんの影響で”セミマット”肌を目指していた。 肌の作りでいえば「ANNA SUI」(アナスイといえば陶器肌だった)にも憧れたものだが、お花のような匂いのするファンデーションはイコール肌によくないものが含まれているという認識が根付いていた気がする。当時は含有成分についての知識が皆無だったのでとんだ濡れ衣だったらごめんなさいアナスイやジルスチュアート、ポール&ジョー。

■shu uemura https://www.shuuemura.jp/face-makeup/ (※ムースファンデーションはとうの昔に販売終了)

ファンデーションは、肌に蓋をするイメージがあった。顔料を肌に塗り毛穴を埋め、蓋をしているのだ。クレンジング剤で落とすとはいえ、化粧水が肌に入っていく(と、まことしやかに信じられている)ように、経皮吸収で肌の奥の層まで入り込んでいく。肌にいい訳がない。人形のように肌を綺麗に見せたいけれど、できれば肌に負担がなく、ファンデーションなど知らない肌のようなのに、綺麗に見えるものを求めていた。20歳前後で大学を辞める頃に使っていたのは「ADDICTION」のスキンケアファンデーション。薄付きで、デパコスなのに肌にやさしく、素肌が美しいひとのように映るのがすきだった。

■ADDICTION - ザ スキンケア ファンデーション SPF 25 PA++ https://tinyurl.com/y8979ovw

そしてこの頃にわたしは気づいた。まだ美白至上主義を貫いていたわたしは、特に夏場、屋内から屋外へ移動するたびに日焼け止めを塗り直していたし、なによりとにかく顔に汗をかいた。朝起きたときの顔と、夕方では尋常じゃない顔汗の量により顔がふた周り小さくなるほどに汗をかいた。

ファンデーションの意味なくない?

当時敬愛していたモデルたちの影響でオーガニックコスメにも凝っていたので、もう素肌が綺麗ならそれでよいのでは?と、セラピストになる頃には基本的に日焼け止めとベビーパウダーのみでベースを仕上げていた。

セラピストになったのは(たぶん)21歳くらいだったと思うが、それからかなり長い間わたしはファンデーションを使わなかった。ちょっとしたおめかしの機会には、自分のテンションをあげたくて買った「CHANEL」のレ・ベージュシリーズを。あまりファンデーションをつけないので、正直これは4年近くずっと使っていた。つけてると少し肌が痒くなるけど(そりゃそうだ)、崩れ方がエレガントで、ベトベトするのではなく、肌が本来持ってる艶のように映ること、夕方になっても肌がくすまないところがお気に入りだった。

■CHANEL - BASE HYDRA LUMIERE SPF30 /PA+++ https://tinyurl.com/y8sjajnd

■CHANEL - レ ベージュ プードゥル ベル ミン https://tinyurl.com/y98u6obw

ちなみに顔に塗る日焼け止めはオーガニックのものを選んだ。当時ブランドが立ち上がって間もなかった「F organics」や「WELEDA」のエーデルワイス、「Jurlique」あたりだろうか。ベビーパウダーも市販のものではなく、オーガニッククレイを使ったタルクフリーのものを使っていた。コンシーラーなども買ったことがなかったので、当時はより一層スキンケアに勤しんだものだ。セラピストとして、肌が汚いなんて絶対にありえないと思っていた。

■F organics - UV プロテクトミルク SPF30/PA+++ https://tinyurl.com/yb8ql598

■WELEDA - エーデルワイスUVプロテクト SPF38/PA++ https://tinyurl.com/y7htst28

■Jurlique - UVディフェンスローション SPF50/PA++++ https://tinyurl.com/ycx5n2xe

■コアラベビー - オーガニック ベビーパウダー (現在取り扱いなし)

一人暮らしを始めた24歳頃、敬愛して止まない坂本真綾さんが「THREE」のスキンケアラインを使っていると知り、大気汚染などの刺激からも守ってくれる日焼け止め、化粧下地、クレンジングをTHREEで揃えた。(このクレンジングはガチ語りしたいので別記事にて)。植物由来成分が80%以上で香りがよくて、自分が大人の女性になれた気がした。コンセプトからも洗練された自然派の、だけどシティでエフォートレスな、軽やかで品のある女性のイメージがあり使ってるだけで毎日気持ちを軽やかにしてくれるコスメだった。

■THREE - Angelic Complexion Primer (01 PINK PATLE) https://tinyurl.com/yatx3l4l

■THREE - THREE Balancing UV Protector R https://tinyurl.com/ydylepyd

クッションファンデにもハマった。とにかく楽だったし、手が汚れないのがよかった。今まで挙げてきたものを見ればわかるように、わたしはファンデーション、ちゃんとしたのを買ったことがない。いつもちょっといい下地とパウダー。しかもパウダーに至ってはまっじでなにを使っていたか思い出せない。まじで何?ほんと、思い出したらいつか載せます。

クッションファンデは、韓国にいる従兄弟のお嫁ちゃん(超かわいい)から貰った韓国コスメ「IOPE」のクッションファンデが、クッションデビューだった。程よいカバー力とツヤ感が気に入って、リフィルを貰ったこともありかなり長く使っていたと思う。

■IOPE -エアクッション カバー 21 ライトベージュ https://tinyurl.com/ybjo4dsl

25歳を超えてから、肌が薄くなった気がした。薄い分、肌荒れや毛穴は目立ちやすくなったし、わたしはとにかくエフォートレスで洗練された大人の女性になりたかったので、肌も透け感、ツヤ感を求めた。いままでちゃんとしたファンデーションを使ってこなかったため、何を使ってもご多分に漏れず艶肌(テカリとのはざま)になってしまっていたためでもある。

1〜2年前にリピート買いしたのは、「ETVOS」の下地。これは大ヒットしていたし、すごくよくてリピートしたけど、ミネラルUVベースと銘打ってるだけあり、冬には合わなかった。冬は、インナードライになるため、余計に皮脂が浮かび、艶肌を通り越してなんか油塗った?というような顔になる。夏には軽やかで大変満足のいく仕上がりだった。

■ETVOS - ミネラルuvグロウベース (※現在取り扱いなし)

ここにきてまだ合わせて使っていたパウダーが思い出せない。ファンデーションに興味がなさすぎる。ひとつ覚えているのは、ドクターズコスメの「Dr.BEALTZ」だ。安心して使うことができて、古臭い顔になるイメージのあったパウダーファンデーションで、いまっぽい「均一感があるジューシーな肌」に仕上げてくれて、結構気に入っていたが、がさつなわたしは持ち運んでいる際に割ってしまいさよならした。絶対に割るし溢すので、もはや化粧品はリップ以外持ち歩かなくなった。

■Dr.BEALTZ - パウダーファンデーション PB10 https://tinyurl.com/y8h6kcj6

そして、いま。

いまも相変わらず日焼け止め(いまは「naturaglace」が大のお気に入り/s紫外線やブルーライトカットもしてくれる)に大のお気に入りの「amritara」のルースパウダーのみが基本。amritaraは国産コスメでありながらガチガチのガチのオーガニックで質が良く、スキンケアラインも大好きだ。次はルースパウダーではなく、パウダーファンデーションを買おうか悩んでいる。

■naturaglace - UVプロテクションベースN https://tinyurl.com/yc3fyweb

■amritara - スキンドレスパウダー レフィル https://tinyurl.com/y7jvxc7c

そして気分によってたぶん2〜3本目の「to/one」のCCベースを使っている。これは大のお気に入りで「まあ、わたし肌綺麗」というように仕上がる。オーガニックコスメで、デザインもオフホワイトに金のキャップという美しいデザイン。CCクリームは美容液成分を多く含んでいることもあり、このベースを塗ると乾燥知らずの肌を一日キープできるのだ!

■to/one - デューイ モイスト CCクリーム 02:ライトベージュ https://tinyurl.com/y77ru2d2

わたしのような脂性肌は、ベースに艶を仕込むとどうしてもテカリ、くすんでしまうので、かなりしっかりパウダーをつける。とはいえ、必ずブラシで、軽やかに何層も。いもうとからお裾分けしてもらったたっぷりテスターの「ALVION」のパウダーファンデーションを重ねたときなんて、鏡を見ただけで気分が上がるくらい大好きな肌に仕上がった。 コスメには、”使っててテンションが高くなるもの”も求めるわたしとしては「アルビオンってそれしか選択肢がない弱めの肌のひとが使うコスメでしょ」とナメ腐っていたのだが、この考えを徹頭徹尾恥入り、虚空に向かって陳謝した。つけ心地のなんと軽やかで、美しい仕上がりだろうか。

■ALVION - パウダレスト 010 https://tinyurl.com/yarsu3g6

だけど、わたしはこのファンデーションを買わなかった。

例えばこのファンデーションが5000円だとするならば、わたしは同額程度のスキンケア用品を買い、素肌を綺麗に見せることを選んでしまう。そういう呪いにかかっている。いもうとには呆れられている。上記には実際に家で使っていたファンデーションしか載せていないのだけれど、実際テスターやタッチアップして頂いたもの、使いたいものを載せるといまでさえ5000字を突破しそうだというのに、10000字にも登る超大作が出来上がってしまう。初見殺しがすぎる。

それでも。

それほどにファンデーションに興味があっても。

わたしはファンデーションを買ってこなかった。

だから、ここに宣言します。

わたし!ファンデーションを買います!

より美しい肌になるために。ベースを底上げしたのだからファンデーションでもっと美しい肌になれると信じて。そしてメイクをもっと楽しみ、毎日を豊かに過ごすために!不肖Monica、28歳セラピスト!!化粧歴十数年 ファンデーションを楽しむ人生にするとここに誓います。

次狙っているのはこちら。

■ARMANI - Neo Nude Foundation https://tinyurl.com/ybyagkty (大屋夏南ちゃん御用達 軽やかで均一感が生まれることと、パッケージがチューブタイプで楽そうなのが気になる。これが第一候補)

■amritara - アメージング オーガニックファンデーション https://tinyurl.com/ya94qod2 (ルースパウダーがあまりによすぎるので、もうちょっと肌に密着するものも使ってみたくなった)

■MiMC - ミネラルクリーミーファンデーション SPF20 PA++ https://tinyurl.com/ybb34xk7 (クリーミーファンデ恐怖症だったわたしの人生を変えた、Cosme Kitchenにいって10回はテストしてるだいすきなファンデーション。ちなみにこれは こちら の筆で載せるのがだいすきなので筆も欲しい)

■celvoke - インテントスキン スティックファンデーション https://tinyurl.com/yamanos3 (celvokeはお洒落な顔に仕上げてくれると定評があり、バカ売れしたグロスやシャドウよりもこちらのほうが気になっている)

■NARS - ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N https://tinyurl.com/y7havvwo (これ!これ!ファンデではなくセッティングパウダーだけどタッチアップしてもらって大感動したやつ!微粒子がレフ板のような役割をして光で肌を綺麗に 透明に見せてくれる!化粧直しに!最適!)

なんとも初見殺しなわたしのファンデーション談義。これからファンデーションによっていろんな肌を楽しめる軽やかな女性になるためにがんばってみます。そしてやはり、オーガニックだったり無理がないけど取り入れやすくて、お洒落なものがすきみたい。どうぞご参考にしてみてね。