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大奥 2023 幕末編

『大奥 season2』がいよいよ幕末編に入りました。前編で男将軍・徳川家斉によって熊痘接種が強制執行され男性の人口が回復され徳川家慶の治世から物語が始まります。

【あらすじ】 ―この国から赤面を駆逐してほしい― 8代将軍・徳川吉宗の死よりおよそ20年後。彼女の遺志を引き継いだ若き医師たちは、理不尽な権力・悪にも抗いながら謎の疫病『赤面疱瘡』撲滅の道を地道に切り拓いていく。その結果、男子の数は増え始め、ついには150年ぶりに男将軍が誕生するまでの世へと紡がれていった。しかし、世の舵を男が取るようになってから、世は再び乱れ始め、女将軍が復活していく。そして―開国、攘夷、大政奉還、江戸城無血開城-と時代は大きく突き進んでいき、徳川という時代の幕引き、ついには“大奥”の終焉を迎えていくのであった。

NHKドラマ『大奥 season2』

感想

「一難去ってまた一難」、その言葉通り徳川家慶(演:高嶋政伸)が祖母・徳川治済(演:仲間由紀恵)を凌ぐ怪物振りで娘・祥子こと徳川家定(演:愛希れいか)に性虐待をし家定を苦しめます。高嶋政伸の家慶は原作を凌ぐ「毒父」振りを見せ俗物感を出しました。

男子相続復活で家督を継いだ兄が重責に耐えかねて隠居し女性当主となった阿部正弘(演:瀧内公美)が数少なくなった女性幕臣として徳川家定に出会います。度重なる対面に阿部正弘が家定からのSOSを感じ広大院(演:蓮佛美沙子)に相談します。

阿部正弘は芳町の陰間茶屋で瀧山(演:古川雄大)に出会います。古川雄大扮する瀧山は花魁姿で登場し視聴者を驚かせます。予告映像にはならず者を倒す場面が登場し、どうなるのか心配しましたが原作通りでした。

遠山の金さん(遠山景元)も登場し桜の刺青を披露しました! 原作ではチラッと見せた程度でしたがドラマでは全面に見せました😂

瀧山(作品での)の経緯は台詞で語らせ、天ぷらが原因の大奥火災が登場し広大院は家慶から家定を救い出すことに成功する場面は格別です。西の丸に阿部正弘に身請けされた瀧山が配置され家定を守る「砦」が完成し家定は自分を救い出し守ってくれる人がいることを実感し将軍になる決心をする場面が撮られていました。

広大院役の蓮佛美沙子(ついでに徳川家斉役の
中村蒼)は高嶋政伸との25歳の年の差(高嶋政伸は1966年生、中村蒼・蓮佛美沙子は1991年生)があるもの70歳代女性を見事に演じ将軍御台所の風格を表しました。

家定をより深く演じた愛希れいかは古巣(宝塚歌劇団)が没落している様をどう感じているのでしょう。私は複雑に感じながら鑑賞していました。

それはさておき家定は瀧山を側に配し父・家慶を丁重よく追い返すことに成功したもの父親からの報復を受け毒に盛られます。いくら警戒しても家慶の罠は巧妙で彼女は寝込むまでに落とされました。しかし悪夢の日は突然終わりを告げます。黒船来航(1852年)です。家慶はそれにショックを受け死にます。原作では阿部正弘に怯えながら助けを訴えてショック死する場面が書かれてますがドラマでは省略されてしまい残念です。

そして家定を救う男性が現れます。


※ 2023. 11. 27 追記



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