日本から母国に戻ったブラジル人、適応に苦しむ 支援目指すプロジェクト「オカエリ」
日本には、約20万人のブラジル人が暮らしている。
その多くは、仕事を求めて日本にやってきた日系ブラジル人たちで、「デカセギ」と呼ばれた。「Dekassegui」というポルトガル語にもなっている。
近年、在日ブラジル人は減少傾向にある。2008年のリーマンショックを境に、ブラジルに戻る人が続いたからだ。
しかし、日本で子ども時代を過ごした人たちが、帰国後にブラジル社会になじめず、苦しむケースも少なくない。
ブラジルの日系人社会が、こうした人たちを支えるプロジェクト「オカエリ(OKAERI)」を立ち上げた。
2019年5月9日付の現地メディア「フォーリャ・デ・ロンドリーナ」が、プロジェクトの内容を詳しく伝えている。
パラナ州のロンドリーナは、多くの日系人が暮らす街としても知られている。
ピーク時の3分の2に減る
ブラジルから日本に出稼ぎに来る人たちの流れは、1990年台に一気に強まった。ピークは、リーマンショックの前年にあたる2007年で、約31万6千人のブラジル人が暮らしていた。
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