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2024 ベストヒットUSA 2月3日【歴代1位】Calm Downが64週目のチャートラン

今週のランキングプレイリストです。毎週更新するのでよかったらフォローしてください。

ベストヒットUSAとは

ベストヒットUSAとは、小林克也氏がDJを務め、FM NACK5で土曜日の12時から放送されている番組(BS朝日では金曜日の24時から放送中)で、Billboard Pop Airplay Top40 (CHR[コンテンポラリーヒットラジオ / Top40])(アメリカにある、157の主要なラジオ局で流れる曲の放送回数を集計) の上位20曲を紹介している。Billboard Radio Songs Chart(全ジャンルのラジオ局の集計)ではなく、ポップソングのラジオチャートである。(アメリカの各都市には、音楽のジャンルごとのラジオ局がある。[大都市では50~70局] そして、毎週ジャンルごとのチャートが発表される) チャートで重要なのは、順位ではなく"放送回数の上昇"。なので、先週と比べて順位は下がっているが、放送回数は上昇している曲もある。ストリーミングのチャートのような速攻性はない。Hot 100で首位になったものが、数週間後・数ヶ月後にTop20に登場する。その週のプレイリストが存在しなかったので作り、ついでに記録を残したいその一心で、noteに書いている。

Top40

今週は2曲が初登場!注目曲をピックアップすると、39位に「Drake - Rich Baby Daddy (Feat. Sexyy Red & SZA)」がランクイン。ドレイクによる曲で、女性ラッパーのセクシー・レッドとSZAをフィーチャーしてます。2023年10月に8枚目のアルバムから3番目のシングルとしてリリースされました。くせになる1曲です。1度聴くと、冒頭から始まるセクシーレッドのラップが頭から離れませんし、しかも、ド下ネタ! マイアミベースを強く意識したサウンドも拍車をかけます。ラジオで初めて耳にして以来、よく聞くのですが、クリーンバージョンに慣れていたので、無修正のものをきいたときは違和感がありました。冒頭の歌詞を抜粋すると、「Bend that ass over (Baow), let that coochie breathe (Yeah) Shake that ass, bitch, hands on your knees (Ho)」クリーンバージョンでは、「ass」「coochie」「bitch」が消されてます。気になる人は調べてください。(笑) ちなみに、2つ目の動画は非公式に出ているクリーンバージョンです。聞き比べてみてください。

【40-21】

time machine

37年前の2月第1週の1位は「Bon Jovi - Livin' On A Prayer」でした。このチャートで紹介しているポップ系のラジオとロック系のラジオ、それに加えてMTVでヘビーローテーションされ、バンド史上初の全米1位を獲得しました。今のTop40のラジオで流れることはほとんどありませんが、80年代のヒットソングを中心としたアダルトコンテンポラリーのラジオ局ではよく流れています。

Top20

タイトル太字は放送回数の増加

▲20. Travis Scott - I Know?
[Last Week #21 / Peak #20 / Week On 16]

21位から20位に上がり、トップ20に再登場です。
トラヴィス・スコットによる曲で、彼の4枚目のアルバムから4番目のシングルとして、2023年9月26日にリリースされました。酔いつぶれていて、ゾーンに入ってるから、「もう1回ヤれるか?」と、パートナーに聞くと、「その酔狂は薬のせいだと」と言われてしまいます。「そんなことは分かっている×6」とトラヴィス・スコットが思う曲です。ざっくりと。
チャートでは、Hot 100で11位、リズミックチャートで1位、Hot R&B/Hip-Hopチャートで5位を記録しました。先日、MVが公開されました。

▶19. Tate McRae - exes
[Last Week #19 / Peak #19 / Week On 6]

▶18. Sabrina Carpenter - Feather
[Last Week #18 / Peak #18 / Week On 13]

先週と変わらずの18位ですが、放送回数は増加して3番目の勢いで急上昇しています!
彼女の5枚目のアルバム「Emails I Can't Send」が2022年7月にリリースされ、「Nonsense」が大ヒットしました。そして、2023年3月に「Feather」を含む4曲を追加したデラックス版をリリースしました。「Feather」はTikTokでのダンスチャレンジ動画がバズリ、人気を博しました。その後、10月31日にMVを公開し、ハロウィンの雰囲気に合うものになりました。しかし、キリスト教の教会で撮影したシーンが相応しくないとして、批判もあるそう。曲では、恋人?惚れてきた相手?の連絡先をブロックして、身軽になって嬉しい!みたいなことを歌ってます。
チャートでは、Hot 100で37位と奮いませんが、このチャートでは18位となっており、ラジオでは強いです。

▶17. Teddy Swims - Lose Control
[Last Week #17 / Peak #17 / Week On 8]

先週と変わらずの17位ですが、放送回数は増加してます。
テディ・スイムズ、大注目のアーティストです。ジョージア州出身の31歳の歌手です。思春期はアメフトをやっていたようで、屈強な体格をしています。2019年ころから、オルタナティブロックやハードコアのバンドのボーカルを務めた後に、YouTubeにてカバー動画を載せる活動をします。中でも、カナダの歌手、シャナイア・トウェインの「You're Still the One」が1億5000万回以上再生されました。

注目を浴びた後に、メジャーデビューをしました。その後、シングルやEPを発売したあとに、2023年6月にファーストアルバムをリリースします。そこからセカンドシングルになったのが「Lose Control」です。ベルギーのフランダース地域のチャートでは1位を獲得しました。アメリカではすぐに人気が出ませんでしたが、じわじわと拡大し、今週(2024/02/03付)のHot 100で最高位の4位を記録しました。まだまだ順位を上げそうです。
テディ・スイムズを調べていると、ONE OK ROCKが2022年に発売したアルバム「Luxury Disease」にてコラボしていました。何回かアルバムを聞いていましたが、さすがに気づきませんね。

▶16. Usher, Summer Walker & 21 Savage - Good Good
[Last Week #16 / Peak #16 / Week On 19]

▶15. Kenya Grace - Strangers
[Last Week #15 / Peak #15 / Week On 13]

▼14. Doechii - What It Is (Block Boy)(feat. Kodak Black)
[Last Week #13 / Peak #3 / Week On 26]

▲13. Tyla - Water
[Last Week #14 / Peak #13 / Week On 12]

▼12. Rema & Selena Gomez - Calm Down
[Last Week #8 / Peak #1 (×5) / Week On 64]

8位から12位に下がり、トップ10圏外となりましたが、今週で64週目のチャートランとなり、「ハリースタイルズのAs It Was」の63週間を抜き、歴代単独1位となりました。ロングロングヒットです。ちなみに、64週のうち、トップ10にいたのは45週間で、こちらも歴代1位です。この記録をどこまで伸ばすのか、見ものです。

▼11. Billie Eilish - What Was I Made For?
[Last Week #9 / Peak #6 / Week On 23]

▲10. Dua Lipa - Houdini
[Last Week #11 / Peak #10 / Week On 9]

11位から10位に上がり、トップ10入りです。
初めて聞いた人はマイケルジャクソン?と思ってしまうようなサウンドです。ここ最近のデュア・リパはディスコポップで突き進んできましたが、2024年中にリリース予定のアルバムはサイケデリック寄りなものになるそう。そのリードシングルが「Houdini」です。この曲のタイトル、1900年代にアメリカで活躍した、脱出アーティストのハリー・フーディーニが由来です。手錠、鎖、ロープに縛られた状態から脱出するのですが、とにかく早かったそう。「Houdini」の歌詞では、「私を捕まえないと、すぐに逃げちゃう まるでフーディーニみたいに」のように歌られてます。プロデューサーには、テーム・インパラのケヴィン・パーカが参加しており、楽曲最後のインスト部分はテーム・インパラそのものです。
チャートでは、Hot 100で最高位11位を記録し、ダンスチャートでは1位を獲得しました。イギリスでは2位、ベルギー・ブルガリアなど11か国で1位を獲得しました。

▲9. Olivia Rodrigo - get him back!
[Last Week #10 / Peak #9 / Week On 16]

▲8. Doja Cat - Agora Hills
[Last Week #12 / Peak #8 / Week On 12]

12位から8位に上がり、トップ10入りです!4番目の勢いで上昇してます。
Doja Catの4枚目のアルバム「Scarlet」からセカンドシングルとしてリリース。ファーストシングル「Paint The Town Red」とは雰囲気が全然違います。トラップビートを取り入れたポップなスロージャムになっており、名声や秘密主義のプレッシャーにも関わらず、彼氏をあの手この手を使って、自慢したい様を歌ってます。この「Agora Hills(アゴラヒルズ」は、カリフォルニア州サンタモニカ山地にある都市の名前です。Doja Catは幼少期にそこで過ごしていました。都市のスペルは「Agoura Hills」で、楽曲名の「Agora Hills」とは違います。間違えたのではなく、意図的にスペルミスをしてます。ここには、楽曲のテーマである「公共の場での愛情表現」を示唆するために、「アゴラフィリア(Agorafiria):広場恐怖症」とかけています。どうやら、Doja Catの彼氏が広場恐怖症を抱えているそう。また、ラップをする際にバレーガールのアクセントを取り入れてます。バレーガールとは、80年代に生まれた若者のサブカルチャー的なキャラクターで、ロサンゼルスのフェルナド・バレー出身の、独特な声とカリフォルニア方言を含む、中流階級の女性を指します。このような説明からも分かるように、非常に作りこまれた1曲です。
チャートでは、Hot 100で7位、Hot R&B/Hip-Hopチャートで4位、リズミックチャートでは1位を獲得しました。スウェーデンでは1位を獲得し、ニュージーランドで4位、マレーシア・シンガポールで5位を記録してます。

▶7. Taylor Swift - Is It Over Now? (Taylor's Version)
[Last Week #7 / Peak #7 / Week On 11]

先週と変わらずの7位ですが、放送回数は増加して2番目の勢いで急上昇してます!
テイラースウィフトと言えば、2月7日から10日の4日間、東京ドームでライブを行います。これだけ集客するのに、2023年でサブスクで聞かれた曲トップ100にテイラースウィフトの曲が入らないっておかしいですね。「 Cruel Summer」は入ってほしいです。

▼6. Paul Russell - Lil Boo Thang
[Last Week #5 / Peak #5 / Week On 19]

▼5. Miley Cyrus - Used to be young
[Last Week #4 / Peak #4 / Week On 20]

▲4. Jack Harlow - Lovin On Me
[Last Week #6 / Peak #4 / Week On 9]

6位から4位に上がりました。これが1番の勢いで急上昇しています!
Jack Harlowが2023年11月10日にリリースした曲で、Hot 100では初登場2位を記録し、翌週には1位を獲得しました。彼にとって3度目の1位で、ソロとしては2度目となります。先週(2024/01/27)は、アリアナ・グランデの「Yes,And?」が初登場1位を獲得したので、2位に下がりましたが、今週(2024/02/03)は1位に返り咲き、4週目の1位となりました。これにより、2022年のシングル「first class」の記録を上回り、最大のヒットとなっています。このチャートでも近々1位を獲得しそうです。
この曲は、キャデラック デールの 1995 年のR&B「Whatever (Bass Soliloquy)」をサンプリングしています。このようなサンプリングの仕方、カッコイイです。

▶3. Taylor Swift - Cruel Summer
[Last Week #3 / Peak #1(×10) / Week On 31]

▶2. Doja Cat - Paint The Town Red
[Last Week #2 / Peak #1(×7) / Week On 23]

▶1. Tate McRae - greedy
[Last Week #1 / Peak #1(×6) / Week On 16]
6weeks at number 1

6週連続1位です!先週は減少に転じていましたが、今週は増加して、10番目の勢いで上昇してます。急上昇している4位「 Jack Harlow - Lovin On Me」とはまだまだ差があるので、1位をキープしそうです。

Dropouts

今週は、先週20位「The Kid LAROl, Jung Kook & Central Cee - Too Much」が21位に下がりました。

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Best Hit USA NACK5 2024/2/3(土) 12:00-12:55 https://radiko.jp/share/?t=20240203120000&sid= NACK5 #radiko #小林克也 #nack5 

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