TheTwilightZone

みなさんに楽しんでいただける文章を書けたらと思いはじめました。ゆっくり書いていきます。

TheTwilightZone

みなさんに楽しんでいただける文章を書けたらと思いはじめました。ゆっくり書いていきます。

最近の記事

「戦わない」思った瞬間、ふっと軽くなる感覚。なんで戦ってたんだろう。その次に「面白くないじゃん」心の声。生まれつきの好戦気質。そんな心の声に、だったら他に面白い事すれば良いじゃん。その方がお互い、みんなも楽しいよ。戦うのは自分を守るため。でも本当に必要な戦いなのか?一度考えたい。

    • +22

      雲と空(龍神様がみつかるかも)

      • こんなつもりじゃなかったのに 21 the last episode//小説

        「おはようございます。」 「あ、中井さん、おはようございます!今日もたくさんのメール来てますよー」 「本当?じゃ今日もみんなのために頑張らないと!」 あれから5年。 あのあと特に問題なく20日が過ぎ、退職を果たした私は、新しい職場で楽しく働いている。 あのワクワクした気持ちの通り、今の職場の人達はとっても良い人達で、毎日幸せだ。 そして、、 今日はもう一つの仕事場であるNPO法人の事務所に出勤している。 ここは、女性のための労働問題の解決を扱うNPO法人で、1

        • こんなつもりじゃなかったのに 20//小説

          弁護士さんとは何度かやり取りをしていたが、その間、一度も電話は繋がらなかったとのことだった。 そして、内容証明も受取拒否で戻ってきたとの連絡があった。 そして、私からは会社に借りていた備品や例のネックレスをまとめて宅配便で送ったが、こちらも受取拒否の連絡が来てしまった。 徹底的に全てを無視するようである。 ただ、内容証明が受取拒否されても、退職には問題なく大丈夫だということを、事前に弁護士さんから説明を受けていたので、特に心配はしていなかった。 ただ、念には念をいれ

        「戦わない」思った瞬間、ふっと軽くなる感覚。なんで戦ってたんだろう。その次に「面白くないじゃん」心の声。生まれつきの好戦気質。そんな心の声に、だったら他に面白い事すれば良いじゃん。その方がお互い、みんなも楽しいよ。戦うのは自分を守るため。でも本当に必要な戦いなのか?一度考えたい。

          こんなつもりじゃなかったのに 19//小説

          次の土曜日、弁護士さんとの面談日。 法律事務所の椅子に座ると、温和そうな男性が出て来た。 そして、柔らかい口調で名乗り、こちらの事情をしっかりと聞いてくれた。 詳細を話し、退職の話になる。 「なるほど。では、退職日ですが、ご希望はありますか?」 「いえ、特にありませんが、早めが良いです。」 「では、明日から2週間後の20日でどうでしょう。民法上は、規定により退職の申出をした日から起算して原則として14日を経過したときは、退職となります。こちらは、民法第627条第1

          こんなつもりじゃなかったのに 19//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 18//小説

          退職届。 前職でも経験したが、トラブルなどなくても上司に言い出すことは、精神的にかなりキツいことだった。 それが今回はハランスメントの渦中にいる相手ということで、とても直接言えるような状態ではない。 そんな時、検索をして見つけたキーワードは 「退職代行」 退職代行とは、本人の代わりに代理人が企業に対して退職に関する手続きなどを代行することだ。 真っ当な企業からしたら、とんでもないサービスだが、今の私にはこれしかない。 もう精神的にも追い詰められていた私は、藁にもすが

          こんなつもりじゃなかったのに 18//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 17//小説

          弁護士、労働局に続いて、やらないといけない事は、会社にある私物の引き上げだ。 ペーパーレス化が進んではいるものの、書類が多い仕事なので、どうしても利便性から持ち運ばず会社に置いてしまっていた。 いきなり私物がゴッソリ無くなるのは不自然なので、少しずつ持って帰ってはくるが、中々減らないので内心焦っていた。 が、コツコツやり続けるしかない。 そんな中、新しい職場が決まった。 あのワクワクする職場だ。 厳しい面もある会社で、とても悩んだ部分はあるが、すごく嬉しかった。

          こんなつもりじゃなかったのに 17//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 16//小説

          先日の弁護士相談に引き続き、今日は労働局に来ていた。 総合労働相談コーナーに予約した上で、現状を相談するのだ。 ちなみに労働局とは、良く聞く労働基準監督署(労基署)の上部組織にあたり、例えば、残業代の未払いなどの法令違反を企業側に是正したりする労基署よりも、より労働者の相談に乗ってくれるイメージだ。 窓口で、女性の方が出て来て応対してくれた。 席についてから、私は紙にまとめた今までの経緯を、順序立てて彼女に説明した。 話をじっくり聞いてくれた相談員さんは、開口一番、

          こんなつもりじゃなかったのに 16//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 15//小説

          ある日のこと、私の退職決意を後押しするような、ダメ押しの事件が起こる。 例の、念書以来の上から目線の態度が日々少しずつ和らぎ、その日はなんだかテンションが上がったように代表が話し始めた。 「明日は外で研修だから。◯◯駅に13時集合ね。」 「わかりました。何の研修ですか?」 「当日までのお楽しみ。」 あまり良い予感はしないが、まぁ、外部研修といってどこかに行くのだろうと、内心ため息をついた。 ---次の日。 行き先を聞いても到着までのお楽しみとしか言われないので、

          こんなつもりじゃなかったのに 15//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 14//小説

          代表との間で、念書のやり取りがあったあと。 我々の間の空気が、また少し変わっていた。 元々そう言う気質なのだろう。 少し命令するような言動が増えて来ていた。 所謂、典型的な亭主関白な気質だ。 そういえば、自分の配偶者が自分に冷たいと愚痴っていたのを思い出し、家でこういう態度に出れないから、ここで発散するのかも。。 と冷静に勝手に分析したりもした。 そう、最近は裏で準備をしているので、少し気持ちの余裕が出て来ていた。 今日は、弁護士の無料相談を受けることにした。 zoo

          こんなつもりじゃなかったのに 14//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 13//小説

          話を少し戻して、あの詰められた日の翌日。 胃が痛くなりながらも、出社をした。 先に来ていた代表に挨拶をする。 「おはようございます。」 「おはよう。そこの机で昨日の続きを話そう。」 やっぱり終わらないよね。。と心の中でガッカリしつつ、机を見ると、なにやら紙とペンが置いてある。 不思議に思っていると。 「そこに反省文と、今後、忠誠を誓うと言う念書を書いて。そこに書き方と入れて欲しい文言のプリントあるから。」 絶句である。 忠誠って何??? え、中世の皇帝と騎士の

          こんなつもりじゃなかったのに 13//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 12//小説

          次の職場については、仲の良い同業他社の子に連絡をとってみた。 信頼している友達の1人でもあり、昔、恋愛相談を受けていて、感謝された過去のある友達だ。 すぐに連絡が取れ、事情を説明すると、 彼女はまず、すごく怒ってくれた。 そして、すごく心配してくれた。 早急に心当たりのあるところに連絡をしてくれると言った。 実は彼女の旦那さんは、フリーの人材紹介の仕事もしていて、私が友人に恋愛相談を受けた、まさにその相手でもある。 こう言う時は、人の繋がりの有り難みを実感する。 本当

          こんなつもりじゃなかったのに 12//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 11//小説

          もともと客先からは直帰の予定であったため、 無理やり平静を装い、商談を済ませた私は、帰り道で電話を掛ける。 公的機関への相談電話だ。 労働者の相談を引き受けている窓口で、自分で判断がつかない時など一緒に考えてくれるのだとか。 念のため、管轄の労働基準局はさっきの検索時間で調べてある。 私の目標は ●スムーズに退職する ●次の職場を探す ●トラブルへの事前対処 そして今できる事はまず、現状を把握するために、誰かに客観的に見てもらう事だ。 『はい、こちら労働相談センター

          こんなつもりじゃなかったのに 11//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 10//小説

          カチ、カチ、カチ、カチ。 いつもは気にならない、壁の掛け時計の秒針の音がやけに大きく聞こえている。 どのくらい経っただろう。 時計を見るのも憚られていたのが、ようやく代表の顔と声が落ち着いたのを期にチラッと時計を見る。 2時間が経っていた。 アポイントの時間は午後イチ。 その事をおずおずと切り出すと、 「じゃ、、続きはまた明日」 え、明日も続くの??! とりあえず逃げるように、客先へと足早に向かった。 ひとまず1人になれた事で、心と呼吸を落ち着かせた。 と

          こんなつもりじゃなかったのに 10//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 9//小説

          次の日、朝出社すると椅子に座ってと促された。今までに聞いたことのない声色だった。 緊張しながら席に着くと、開口一番。 「このメールは何??」 強く詰問された。 「こんなメールを送ってきて、何を考えてるんだ。昨日、俺がどんだけ寝れないくらい悩んだかわかるか。」 私の中はパニックだ。 『え、私が悪いの?でも、嫌な事は伝えないと。ちゃんと線引きしないと、、』 色々考えて、この雰囲気に黙っていると 「バンっ!」と机を叩かれた。 ビクっと身体が大きく揺れる。 「す、すみ

          こんなつもりじゃなかったのに 9//小説

          こんなつもりじゃなかったのに 8//小説

          しばらくは本当にいつも通りの毎日だった。あのことには一切触れてこないので、あれは私の白昼夢だったかと疑うくらいに。 それでも、日常に溶け込む違和感は所々に顔を出した。 最初は気のせいだと思ったが、段々無視出来ないくらいになっていた。 なかでも酷いのは、ふとした時の肩や腕へのボディタッチだ。 私は男性に触られるのが苦手だ。 そして、男性から、「そう言う目」で見られることも苦手で、極力避けてきた。 お酒の席は参加しないようにしていたし、服装にも気をつけ、参加しないといけな

          こんなつもりじゃなかったのに 8//小説