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システム手帳ロロマクラシックを買いました

みなさんこんばんは。
毎年、マンスリーのシステム手帳リフィルを何処の何にするか悩む著者です。

さて今日は、システム手帳との出会いについて書きたいと思います。


システム手帳ってなんですか?

 そもそもシステム手帳ってなんでしょうか? 手帳は手帳で良いんじゃないの?

 まぁその通りですが、「システム手帳」と言われる名前の由来は軽く検索した程度では出てこずわかりませんでした。が、面白い検索結果が表示されましたので、取り敢えずWikipediaからのリンクを掲載します。

システム手帳は、手帳の一種で、バインダーの仕組みを持ちリフィルと呼ばれる用紙部分を交換可能なものを言います。
(中略)自分の使いやすいように用紙を差し替えや、刺されているリフィルを利用する事ができる手帳で、今では自作のリフィルを刺すようなことも流行っている。
(中略)日本では1984年に上陸しました。
(中略)元はというと、平民を将校に招いた際に失敗をした英国陸軍の反省から作られた情報ツールでした。(Wikipediaより引用)

 まさかの戦争始まりでした。色んな経験をすること、窮地に立つことで色々考えてできるようになるのですね。

 バインダーに紙を好きに挟める為、カスタマイズ性に優れており、創作意欲の高い方にはもってこいのようなアイテムには間違いないようです。


元々使っていた手帳は?

 さて、話を元に戻します。

 今でこそシステム手帳を使い、マンスリーのリフィルは毎年悩んでいるような著者ですが、以前は綴じ手帳を使っていました。

※綴じ手帳とは…カバーも内容物も製本されている手帳

 何より使い始めは「手帳なんて必要なのだろうか?」と懐疑的な心境で半ば無理やり買ったという側面があり、こだわりはありませんでした。

 その中で綴じ手帳を選んだ理由は価格が安いということ、製本されていることで薄いというメリットを感じて使っていました。あと、職場でシステム手帳を使っている人が圧倒的に少なかったのです。今でも尊敬する元上司も、綴じ手帳を利用されてらっしゃいます。

 ちなみに使っていた綴じ手帳は高橋書店の手帳でした。「手帳は高橋」の合言葉で有名なメーカーさんです。

 黒い表紙で、中身もビジネスライクっぽかったので、何となしに使っていました。マンスリーカレンダーと、ノート50ページくらいあって、後はインフォメーションの内容が書かれている物でした。

 綴じ手帳は製本されているので、買う度に新しい手帳となってしまい、データの移行は手書きするしかありませんでした。毎年買い換えたら書き残したい情報を書き写すことが非常に煩わしかったのを思い出します。

 仕事の打ち合わせや商品サービス説明などの仕事情報を始め、プライベートの予定を含む個人的な全ての情報を1冊に書くようにしていました。情報は可能な限り限られた場所に残している方が見落としが少なくて済むという話を信じていましたので。正解です。

 で、1年間で記入したノートの情報を添削しながら書き写すとなると、手帳の移行だけで1日潰れます。

 書き写す必要もない日記帳としてデイリースケジュールの綴じ手帳を運用して保存するならば、効率的に使えるかもしれませんね。


システム手帳へ移行した理由

 綴じ手帳・システム手帳に違いがあるかと問われると、毎年書き写すというビックリするくらい面倒な行為以外の単機能は、ほぼ同じです。

 情報を書く、残す。これだけ。しかも使っている綴じ手帳はマイナーチェンジこそしていたものの、同じ型番を利用し続けていたので、使用感に違和感もありませんでした。

 では、どうしてシステム手帳に乗り換えたのか。

 それは少し前の誕生日の時に、3色ボールペンを友人からプレゼントしてもらいました。CROSSの銀色の細い3色ペンです。シリーズ名などは忘れてしまいましたし、数年前の製品なので、まだ販売しているかはよくわかりません。

 見た目がスタイリッシュなペンです。太い文字が書けるタイプ(ペン芯)で太文字派だったので、とてもよく使うようになります。よく使うということは当然として持ち運ぶ事になります。

 綴じ手帳に差していた本体が黒のジェットストリームの0.7mmボールペンを抜いてCROSSのボールペンを差すと、手帳とペンの見た目に違和感が生まれました。黒い安いペンだったのが、銀色のストレートな細いペンとなったのです。高級感が増しました。ペンだけ。

 高級感の出たペンと、良くみんなが利用している多く流通している手帳。アンバランスですね。ということで見た目を気にする著者は、ここで決心します。

 システム手帳を買うぞ、と。


システム手帳について調べた

 システム手帳を買うぞ、と意気込んだものはいいものの、そもそもこの手帳については名前くらいしか知識がなかったので「システム手帳って何」と言うところから調べてみることにしました。

 いくつかのブログには、

「カスタマイズしてオリジナルの手帳を作ろう!☆ミ」

 みたいな事が書かれていました。

 違うよ、見たい情報ではないんだよ!(#^ω^)

 他のメリット/デメリットはどのサイトも同じような事(紙の差し替えができる・インデックスをつけたり、オプション品をつけたりしてカスタマイズできる・たくさんのメーカーのものから好みのものを選び、改善していくことが楽しめる等)が羅列してありました。

 あまりにも同じような内容(強いてや口調や構成)だったので、これはもう<規制された文章(どこかのサイトの本文がコピペされている感じ)>だな、と思うしかありませんでした。

 未だ買ってもいないのでカスタマイズの思案は後回しにすることにして、まずはシステム手帳のラインナップ並びに商品概要を見てみることに。

 メーカーもコクヨくらいしか知らないので、何から調べたら良いのかわからず、Amazonのランキングを見てみることにしました。

 並ぶ並ぶ、見たこともないメーカーやブランドのシステム手帳(バインダー)達。この中で、いくつかのメーカーが多種類の手帳を出しており、大体がその少ないメーカー達が出す、多数の商品がランキングを牛耳っていることを知ります。

 その中で良いと思える商品が幾つかありましたが、検索をしていたMacbook Proの画面では触り心地や存在感などが計り知れなかったので、高島屋の文具売り場に走りました。


高島屋の文具売り場まで来ました

 高島屋の文具売り場では、ネットで調べて出てきた品数には劣る、目視確認できる品数の展示がありました。

 しかしAmazonのシステム手帳ランキングで上位に来ていた手帳は揃い踏みしていましたので「これなら見物できそうだな」という事で、それぞれのシステム手帳を触り、使い心地をシュミレーションしました。

 その中で異彩だったのが今の相棒として使っているバインダー、レイメイ藤井から出ているダヴィンチシリーズのロロマクラシック (聖書サイズ)です。


 ガワが他のバインダーと比べて厚く、背には被せるようにもう1枚縫われています。

 革は本革を使い、オイルにたっぷり漬けて云々。傷さえもエイジングで格好良くなると言う謳い文句でした。

姫路のタンナーが日本産のステアハイド(成牛)をフルタンニンで2回鞣し、オイルとワックスをたっぷりと染込ませた重厚な革です。厚みもある革の為、通常のタンニン鞣しにかかる期間の1.5倍の時間をかけて仕上げています。その為、磨くことによって革の中のオイルが呼びだされ、宝石のような艶を感じることが出来ます。(公式HPより引用)

 通常がそもそもどれ程の期間が掛かるものなのかわからないので、1.5倍と言われても実感が湧きませんが、それくらい普通よりも手間がかかっていると言うのはわかりました。そこまでして作られた作品だったのです。ロロマクラシック。

宝石のような艶を放つ「ロロマクラシック」の手帳。
 ダ・ヴィンチシリーズの中で「革を楽しむ。」をテーマに展開される高級ライン「ダ・ヴィンチ グランデ」。同品はこれに属するシステム手帳だ。姫路のタンナーが日本産のステアハイド(成牛)をフルタンニンで2回鞣し、オイルとワックスをたっぷりと染込ませた重厚な革を使用。宝石のような艶を放つ、システム手帳に仕上げている。同品は聖書サイズで、持ち運びに便利なサイズ。

革を楽しむ、一流ビジネスツール「ダ・ヴィンチ グランデ」
 スタイリッシュなビジネスのために一流の道具を提供するダ・ヴィンチ。これに「壮大な」「偉大な」の意味を持つ「グランデ」を加えたダ・ヴィンチ グランデシリーズが同品が属するシリーズだ。「革を楽しむ。」をコンセプトに最高級の本革を贅沢に用いたワンランク上のラインナップを展開。同品が使用するオイルレザーの他、アースレザー、ペリンガーカーフ、ロロマクラシック、ピッグスキンを用いたアイテムがある。

システム手帳「ダ・ヴィンチ」で知られる文房具メーカー。
 株式会社レイメイ藤井は、紙・文具・事務機の総合商社として、システム手帳をはじめとする文房具のメーカーとして知的生産サポートしている。質感にこだわりクオリティー・デザイン・機能を追求したビジネス用品、個性的クリエイティブ空間の創造をサポートするホーム&オフィス用品、楽しさ・おもしろさ・トレンドを追求したスクール&キャンパス用品をバリエーション豊かな品揃えで展開している。

Amazonの販売ページより引用)

 結構な宣伝文句で、早くも購入しそうになってしまう。こういう職人が云々とかバックグラウンドがしっかりと設定されたものに弱いので、読めば読む程に購入意欲が湧いてきます。ダメな性格。真似してはいけません。

 ここで懸念点がありました。

 既に現在使っているコイン入れ・財布や名刺入れが、THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTUREの商品で持っていたので、何よりコードバンの革製品に惹かれており、手帳の第一候補は、Filofaxのコードバンに近い革質のものでした。後はLV。


Filofaxとは?

 Filofax(ファイロファックス)は元々、「ノーマン&ヒル社」として手帳関連の会社が興りました。

 検索すると面白い逸話があります。真実かどうかは不明ですが。。

第二次世界大戦中の空襲により会社が吹っ飛んだにも拘らず、秘書が勝手に持ち出していた顧客名簿から全顧客に「生産は続けるので注文して下さい。」と手紙を出していたとか何とか。その秘書の顧客名簿の呼び名、’File of Facts’こそが、Filofaxという社名の由来になった。

 1984年に日本国内でもFilofax(ファイロファックス)が正式に手帳の販売を行い始めました。この会社がすごいのは、現在日本で大流行してスタンダードとなった聖書サイズ(バイブルサイズ)のシステム手帳を作り出したのが、この会社だとも言われています。広めたのは当時の有名なビジネスマンの方で、雑誌でレビューを出した途端に爆発的人気になったとか。いつの時代も、インフルエンサーは居るのですね。

 で、歴史がある経緯からもFilofaxに惹かれました。

 Filofoxの手帳はロロマクラシックに比べて革の良さを感じる訳ではありませんでしたが、商品展開は多く、用途に沿った手帳を探し出すことができそうな感じでした。しかしやる事といえば、書き残して見るだけなので、そんな多彩な用途はありませんでした。


さてはてどうするべか。

 初来店したその日は、買わずに店舗を後にします。

 個人的には悩んで調べも検証もせず買った物は9割方捨てました。という事で、買わずに店を出て、そこから3つの事をします。

1. 毎日通って触る
2. 普段の生活の中で持っている姿を想像する
3. 他製品についてググる

 この行為で幾つもの商品を買う前に品切れさせて涙を流しましたが、確信無く買った物は捨てるのです。


1. 毎日通って触る

 文字通り、毎日仕事終わりに高島屋に通いました。

 そして触り心地を確かめ、自分が持っていて不自然ではないかを確認します。

 ちゃんと鏡が用意されており(何でだ)、持ったり鞄に入れたりして、自信と違和感がないかを確認します。違和感があっても持っていると主人に似るとも言いますので、そこは極端な違和感がないかという視点で見ることにしました。

 触り心地については、やはりオイルがたっぷり染み込んでいるだけあって、他の手帳と比べてもロロマクラシックは滑らかな触り心地でした。Filofoxの手帳の幾つかも一緒に触るのですが、サラサラしていると言うか、革感がないと言うか、そう言った違和感を感じていました。


2. 普段の生活の中で持っている姿を想像する

 仕事やプライベート空間でどうかを確認するのです。

 プライベートでは殆ど利用しないことを、ここで理解します。手帳を開けるよりスマフォの操作が早いので、当然といえば当然かと。

 情報を一箇所に集めないと情報を見逃してしまうというデメリットがありますが、それでも家ではスマフォ優先で触ってしまいますね。

 家で手帳を持ち歩いている人なんて少ないのではないでしょうか? 少なくともうちの父親は全く持ち運んでいませんでした。笑


3. 他製品についてググる

 スマフォやラップトップでネットに掲載された感想や意外な盲点等が無いかを調べます。

 BingGoogleを使って調べます。

 BingはGoogleほど中身は無いけどSEO対策(※)されて意味なく浮上してくるゴミ記事に毒されておらず、GoogleはBing以上の臨機応変さを持ち合わせていると思っているので、どちらも使います。

※SEO対策とは・・・'Search Engine Optimization'と言い、日本語訳では検索エンジン最適化と言う。インターネット検索結果で自身のWebサイトを上位表示させたり、より多く露出させるための対策の事

 調べれば調べるほど、ロロマクラシックの紹介記事の多さに驚きます。

 他のメーカーを推すようなブログも数多く存在するものの、見ている中では事務的な物が多く、あまり製品に対する愛が感じられませんでした。

 ロロマクラシックの紹介記事は利用者の感想っぽい雰囲気が多く、利用後の自分の姿も想像することができました。特にアイスハートさんの記事は、購入する前も購入した後もよく見るブログとなりました。

 見事にFilofaxは候補から消え去り、ロロマクラシックを買う事に意識は移行していました。


4. 買う場所を検討します

 Amazonと高島屋で比べる事にしました。

Amazon
 1. 定価ではなく、少し価格が安い
 2. ポイントが使えて更に安くできる
 3. 配送料無料で翌日届く
 4. 検品できない(返品したら良いけど時間かかる)
 5. 偽物が送られてくる可能性がある
 6. Amazonポイントが付与され、次回の買い物がお得になる(クレジットで支払えばポイント2重取り!)
店舗
 1. 実物を検品することができる
 2. 買った瞬間から利用可能
 3. オプションをすぐ買えて、確認することができる

 メリット/デメリットを確認して、僕は店舗で買うことにしました。

 買った瞬間から利用可能! 買った瞬間から利用可能! 買った瞬間から利用可能!

 我慢のできない子供な頭脳、見た目だけは大人なので、「即時利用できる」というメリットには、ポイントが使えようが、少し安かろうが、ポイントが付いて後日お得に他の商品を買うことができようが、ネットではなく店舗での購入をすることにしました。


5. サイズを考える

 順番が前後していますね。気にしない、気にしない。何故このタイミングなんだと言うと、このタイミングにサイズを悩んだからでした。

 場所は高島屋の文具売り場。

 店頭で在庫を知るために店員を探します。店員はレジに居座っており、店内を徘徊していないタイプなので、すぐに見つけることができて、すぐに声をかけようとした。ここで悩みが出てきます。

なんて声を掛けようか。「初めてシステム手帳を買うんですが」とか枕詞や前提は必要か?
いや、枕詞や前提は必要ないな。店員の知る由もない話だし、買う商品は決めている訳なんだし、相談するわけでもないのでいいや。じゃあ、どう話そうか。
「ロロマクラシックの手帳が欲しいです。色はブラウンで、サイズは……」

 サイズ???

 すっかり忘れていました。サイズ。

 システム手帳だろうが綴じ手帳だろうが同じですが、この手の変貌を遂げる場合は一緒にサイズも変更した方がキリがいいってもんです。ちなみに、システム手帳にはサイズが幾つかあります。

1. バイブルサイズ
2. ミニ6穴サイズ(ポケットサイズ)
3 . A5サイズ
4. ミニ5穴サイズ
5. システムダイアリー
6. HB×WA5サイズ

 日本で人気を博しているのはバイブルサイズです。

 A4用紙の利用が多い中で微妙な大きさではありますが、日本で人気ということでその分、リフィルの種類も豊富で、日本で使い続けるならば最高のサイズになります。

 海外に渡航する予定があればバイブルサイズは控えた方が良いようです。何故ならば、海外ではバイブルサイズがあまりなく、リフィルは自作か輸入するしかないとの事。海外ではどんなサイズが人気なのか、そこまでは調べませんでした。少し見ても情報が出てこなかったのです。調べ方が悪かったのかもしれません。海外ではシステム手帳より綴じ手帳乃至ノートが人気なようでした。

 生憎、僕は海外へ行く予定もないので、バイブルサイズを選びました。

 すると次はリング問題が出てきます。

 手帳自体の大きさを選べる上に、紙をどれだけ溜めて置けるかのリングの大きさも選べるのです。優柔不断にはちょっと辛い局面ですね。だからといってリングの大きさがメーカーに依って1mm単位で違うと言うことはなく、国内外のメーカーでも似たり寄ったりなサイズ感ということでした。

 リング径に対する収納枚数は以下の通りです。

30mm 約265枚
25mm 約205枚
24mm 約195枚
20mm 約155枚
15mm 約105枚
14mm 約95枚
11mm 約70枚
8mm 約60枚

 ロロマクラシックの聖書サイズでは、2種類のリングサイズがあります。24mm, 15mmです。

 約200枚か100枚か。私はそれほど紙挟むと思えなく、あまり厚い鞄を持っていない事、また200枚の紙と元からそこそこ重いロロマクラシックの重量を加味した上で、15mmを選びました。

 システム手帳らしさを理解できていなかったのかもしれません。後悔をする事になります。それはまた使用感の話になります。ただ、24mmであれば長期間のマンスリーやウィークリーリフィルを保管でき、ノートリフィルもかなりの枚数を溜め込めます。大は小を兼ねる、です。

 店員にリングサイズを問われて、レジ前で少し考えて、15mmのリングをいうと、ちゃんと在庫があってお会計ができました。よかったよかった。


購入の経緯でした

 そして購入してから2020年の今に至るまで、ずっと同じバインダーを利用しています。今でも百貨店などの文具売り場に行くと、欠かさずシステム手帳のコーナーに行き、リフィルなどの商品を確認しています。

 まだリングも弱まっていないし、利用し続ける必要があると思っているので、急に綴じ手帳に戻る、手帳自体の利用を止めるようなこともないでしょう。

 ロロマクラシックさん、これからも宜しくお願いします。

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Fin.

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