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せめてゲームの中でだけでも、私はお洒落してライブに行くの。

そういえば、もうだいぶライブに行かなくなって久しい(図らずともジョイマンみたいに韻を踏んでしまった…)。

一時期はひと月に一回くらいはライブに参戦していた。大好きなGargoyleが精力的に活動していた頃だ。そのGargoyleからメンバーが三人脱退し、そのことに複雑な心境を抱いて、ライブから遠のいてしまった私たち夫婦だった。でもたまたま埼玉で特撮のライブがあることを知り、これは行かねば!と、喜び勇んでチケットを取ってしばらくした頃—。

世の中はコロナ禍となり、ライブというライブが延期なり中止なりに追い込まれた。

勿論、特撮のライブも中止となった。ライブハウスがクラスター製造所扱いになっていたさなかだもの、当然のことだと思う。それにしてもすごく残念だった。とはいえコロナにかかったらリアル村八分状態にされる地域もあるくらいだ、まだまだインフルと同等の扱いになるには程遠い状況であろう。

しかし、そういう中で配信ライブという文化が定着した。有観客ライブもどんどん復活しているし、それと並行して配信ライブが行われている。これは不幸中の幸いというか、どんな苦境からもなんやかんや活路を見出すことのできる、人間という生命体の強さを感じさせることだなあとつくづく思う。

我が家でも配信ライブを見ることが圧倒的に増えた。夫のお気に入りの己龍はけっこう頻繁に無料の配信ライブをやっていて、ものすごくありがたい。そもそも己龍を聴き始めたきっかけがYoutubeのチャンネルだったので、動画配信というのはかなり有効なコンテンツなのだなあととても勉強になる。

…とまあ、ともかく、とにかく我が家ではライブに足を運ぶことが途絶えてしまった。

私たちもまた音楽をやっている身ではあるけれど、当の私たちがそうなのだから、多くのリスナーの現実として、以前よりライブに行かなくなってしまったというのはもう仕方のないことなのだと思う。今はまだこの先のウィズコロナとかいう時代もよく見えてこないし、そもそもコロナ禍によりがくんと収入の減った人も多く、お金を音楽にまで回せない人とて多いことだろう。

業界を生かしてゆく為には更なる活路が必要、とはいえこの現状にも「しょうがない」としか言いようがない—んだなあと、バンドマンの端くれとしてうむむと考えさせられる毎日だ。

さて、私が今更「とびだせ どうぶつの森」にハマっていることは、このnoteでもしょっちゅうお話させてもらっている。

どうぶつの森シリーズにはとたけけという、ミュージシャンなキャラが登場する。

「とびだせ どうぶつの森」こと「とび森」では、とたけけは毎週土曜日の夜にライブをしてくれる。好きな曲をリクエストしたりもできるのだけれど、どうぶつの森の音楽というのが、これがまたとても(・∀・)イイ!!のだ。

そして、とたけけがライブで演奏してくれる曲のひとつひとつもまた、最高に良い。完成度がハンパない。どうやら90種類くらい用意されているらしく、南米ダンスっぽい「けけロマ」や「けけのミロンガ」等(少なくとも私は)初めて耳にする種類の音楽ジャンルをもとにした楽曲まで揃っている。そういうところが任天堂だよなあ、と感じさせられる心地だ。

当方いちおうメタルバンドマンだもんで、とたけけに「けけメタル」をリクエストしてみた。

これ、マジでギターで「弾いてみた」やっている人もいたりして、愛されているんだなあとほっこりさせられる。

そんなとたけけのライブに行くことが、気づけば本当に楽しみになってしまっていた。

このライブハウスの中で開演前のBGMっぽく流れている曲もまた、限りなくそれっぽくって、私の胸はまるで現実の開演前みたいに高鳴ってしまった。他のキャラクターが来ていたりするのも「あ、あなたも来てたんだ!」みたいな感じで楽しい。

先週の土曜日は、せっかくなのでKISSxxxxかめのちゃんみたいにお洒落して行った。

こんな些細なことだけれど、やっぱり私はライブが好きだったんだなあ、そう思わされる。

勿論、バンドマンとしては自分も演者側ではあるのだけれど、純粋に観客としてライブを楽しむことも、私は大好きなのだ。なんというか、コロナ禍ですっかりそういうことを忘れさせられていた。

まだしばらくはとたけけのライブか配信ライブのみの参戦になってしまいそうだけれど、せめてとたけけのライブの日は、ゲーム内の自分に思いっきりお洒落をさせてライブに行こう。

そんなひそかな楽しみがあるから、私は斃れないでいられそうかな、まだ。


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