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片手でパフォーマンスをしてきました。(骨折りゾンビのモンキーダンス 特別編)

熱海です。骨折して6週間が経ちました。通常は2週間で骨ができ、2週間リハビリをして復帰となるようなのですが、なかなか長引いております。

先日、みなとみらいの象の鼻パークでパフォーマンスをしてきました。2014年から続けている福祉団体の活動です。もう10周年です。骨折が治っていないので降板することも考えたのですが、団体の理念は「障碍のあるなしに関係なく楽しめる空間を作る」ことです。片手が使えないだけで降板しては今までやってきたことを裏切ってしまう気がしたのです。今取り組んでいる片手ジャグリングと踊りのアクトの編集版を上演してみることにしました。

幸いにして3本のクラブを左手で投げるジャグリングは50キャッチほどできますし、マルチプレックスであれば4本クラブのフラッシュもできます。何より今は踊りながらジャグリングができますので、1本や2本のクラブでも迫力のあるパフォーマンスができそうです。

当日はタップダンサーとヒューマンビートボクサーとのセッションで、踊りのパートはインプロビゼーションでやりつつ、歓声を煽るタイミングでジャグリングの技を決める構成にしました。踊りは即興で、ジャグリングのシーケンスは事前に作り込んでおくような感じです。

サウンドチェックでは音のローが弱いとかミドルは意外と強いとか、音作りのことが段々とわかるようになってきていると感じました。趣味のギターが思わぬところで役に立ちます。重低音が強い演奏を聴くのが好きなので、ハイとミドルが強いパーティ用スピーカーはなかなか新鮮です。さらに海沿いはローがふわふわしてどこかへ行ってしまいます。ヒューマンビートボクサーの友人はそのようなことも踏まえて演技を構成していたのです。ちなみに友人はシガーボックスギターのDIYに挑戦しているそうです。思わぬところでギター話に花が咲いてしまいました。

場当たりしてみると、かなり風が強いです。気象データ上で風速が10mあり、海沿いだったのでもっと強かったと思います。3クラブイン1ハンドが10キャッチしかできなかったら太刀打ちできなかったかもしれません。かなり風に流されながらではありますが、無事に一発でクオリファイを決めることができました。踊りのパートも盛り上がってもらえてよかったです。

タップダンサーとお客さんのコールアンドレスポンスのパートが始まったのですが、それでもずっとこちらを見てるお客さんがいました。普段であれば煽りに徹するのですが、ジャグリングをやめたら帰ってしまいそうな雰囲気を感じたので煽る代わりにタップダンスをしながら片手の2イン1ハンドをしました。笑顔になっていただけて非常に嬉しく思いました。最後まで残ってもらえたのでフリースタイルバスケのボール回しも体験してもらいました。フルコースです。

左手だけのジャグリングという縛りに、タップダンスしながら、という縛りが加わりました。縛りプレイと思えば右手の使えないパフォーマンスも楽しいものです。できる範囲で全力を尽くすといいことがあります。一方で、片手でここまでできるなら両手が使えれば……と思うのも人情です。色々と発見があったので早くフルポテンシャルのアクトに活かしたいですね。

熱海でした。

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