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今だから笑える仕事と旅のトラブルマガジン

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何としてでも海外に行きたくて高校生の時からバイトを3つずつ掛け持ちし、気付けば関わった仕事の数は20種類以上。その分失敗もしまくりです。海外旅行に行ったら行ったで、スリ、ぼったく… もっと読む
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記事一覧

【疲労困憊】自分と戦い続けたラオス発30時間夜行バスの旅

ある日、東京から大阪まで高速バスに乗った時に、ふとこう感じる自分がいる🚌 「あれ、8時間で着くんだ?結構早いな…👀」 8時間って決して短い方では無い。いやむしろ、新幹線なら2~4時間で着くので結構遅い。ラオスに行くと、この時間の感覚をバグらせる強烈な30時間地獄のバス旅が体験できるので、ご紹介します。 乗車前:何の疑いも無く申し込んだバス移動 みんな大好き微笑みの国・タイの隣にあるラオス。フランス文化の影響を受け、めっちゃ田舎で田んぼ街なのに結構おいしいパン・オ・ショ

バンコクで財布をスられた私がわらしべ長者になった不思議な話

憧れの旅人の聖地・バンコク バンコクって旅好きにとってすごく居心地が良いんです。刺激たっぷりの美味しいタイ料理屋、日本ではお高い南国フルーツもゴロゴロあって、歩き疲れた時にはコンビニ感覚でマッサージ屋へ。 日本が恋しくなったら日本食料理屋だってあるし、マーケットがその辺にバンバンあって買い物だって楽しい。思わず女子がプルメリアの花を頭に付けたくなっちゃいますよね。 私だってひとりで海外旅行に行ってる自分に酔ってたし、ずっと来てみたかったバンコクの地を踏みしめてたことに感

工場バイトでカップ麺のちぢれ具合を見極めるスキルが右肩上がり

知られざる工程:麺のちぢれチェック みなさんがおいしく食べているそのカップ麺、製造元にて数えきれない程の工程が踏まれているのをご存知でしょうか。 その名も「麺のちぢれチェック」 カップ麺の乾麺が正しくちぢれているかを瞬時に見極め、世に出せる商品かどうかを判断する大切なポジションです。 この記事では、カップ麺製造工場で働いて「ちぢれ麺マスター」として名を馳せた体験をご紹介します。いつもは失敗話ばかりですが、今回は誇りを持ってお伝えしていきます。 ぢぢれポジションに任命さ

標高1500mの山奥でフランス料理と向き合う住所不定・無職女

働いたことがある人なら分かるはず、飲食店のピークって凄まじい。止まらないオーダー、洗っても間に合わない皿とグラス、多様化する支払い方法、キッチンとホールの確執など… 居酒屋、カフェ、バー、ファミレス、ビュッフェレストラン、色んなお店で働いてみた管理人ですが、今回はフレンチレストランでの失敗を書いてみます。 ある年の春。漆黒のITブラック企業を辞めたばかりの私は、PCを触るのも嫌気がさしており、モニター越しではなく生身の人間と顔を合わせたコミュニケーションに飢えていたところで

こうして私は、エロゲームアプリの翻訳をすることになった。

コロナ禍の失業 2020年秋、コロナ禍で世間が毎日ニュースで流れる感染人数に振り回されていた頃、私は失業した。コロナで仕事が回らず、決まっていたイベントや仕事も全て無くなってしまった。 ガッカリしている暇はない、早く次の仕事を見つけないと。しかし、家の外でやるような仕事は全然募集もなく、どこもかしこも臨時で閉まっている。求人サイトに応募してみたが、仕事が欲しい人が多すぎて1人分の求人枠に35人応募者が集まるという超高倍率だった。 とりあえずネットで探すか…そう思いながら

旅館の裏側・新人仲居さんのモーニングルーティーン

この記事はナイトルーティーンから続いています。 5:30 出勤、着替え 起きてから眠い目をこすりつつ本館へ。夕方と同じように着物に着替えて髪形を整えます。朝は他の仲居さんもテンション低め、淡々と着替えていきます。 朝の新聞をお部屋分確保 うちの旅館では、朝食を食べる場所はお部屋か宴会場か選べるんですよ。食べながら新聞を読む習慣のある方って結構多いので、お部屋で食べる方には一緒に朝刊をお届けします。 シワをつけないように丁寧に持つ!(先輩から怒られた言葉) 6:00

旅館の裏側・新人仲居さんのナイトルーティーン

ゲストが風呂に入っている間何をしているか 温泉旅館って聞くとどんなイメージが沸くでしょうか。ゆっくり温泉に浸かって、季節の食材をふんだんに使ったご馳走を食べて、また温泉に入って、用意されたフカフカな羽毛布団で寝る…という夢のような時間を過ごせる場所が思い浮かぶかもしれません。 しかし、その裏側ではお客様に喜んでいただくために奔走する人達がいます。接客業の頂点(個人の感想です)・気遣いの鬼と化しますが、非常に面白い仕事なのでご紹介します。 渡り廊下が自慢のある旅館にて 1

事件は会議室じゃない、調理室で起きている

コロナ前は5年程、大量調理施設で働いた経験があります。どの業界も大変だと思いますが、料理の提供・翌日使う食材の仕込み・厨房の清掃・食材発注、書類の記入と時間がいくらあっても足りません。 常に時間に追われている毎日。ぶつかり合う味へのこだわり、徹底した衛生管理、一度に複数の調理をこなすのに必須な手際の良さなど…この閉鎖された空間で、猛烈に感じていました。「事件は会議室じゃない、この調理室で起きている」 もちろん勤務年数が長くなるにつれて出来ることも増えていき、効率よく厨房を

地獄の新人研修③

この記事は筆者の記憶を元に再現されています。前回までのお話 全力の代償 叫び声が聞こえ、人が倒れたと聞いてすぐさま先輩社員が駆け付けた。私たちもやじ馬で見に行くと、鈴木さん(仮名)が班のチームに支えられて起き上がったところだった。 泣きながら呼吸がかなり乱れている…遠くからでも見て分かった。鈴木さんは連日数時間続く絶叫による酸欠と課題の精神的なプレッシャーで過呼吸になっていた。 え…コレ、やばくね? 初めて目の前で過呼吸になった人を目撃した私は、動けなくなりその場に

地獄の新人研修②

この話は実体験の記憶を元に再現されています。 第二の課題:レポート作成 挨拶の課題がクリアできなかった私たちは、明日も引き続き練習して合格をもらわないといけない。他の部屋からは歓声が聞こえ、合格をもらって泣いてるグループもいた。 想像しにくいかもしれないが、今の時代よりもスマホは普及していない。ツイッターやインスタも流行っていない。研修中は寝る前に部屋の中でしか携帯は使えないので、張り詰めた空気の中、1日中怒鳴られていると精神が追い詰められていく。 チラッと時計に目を

15年経っても忘れない地獄の新人研修①

今まで色んな仕事を経験してきた中でも、鮮明に覚えているある会社の新人研修。時代も進み、ブラックな企業体制への見方も少しずつ変わってきていますが、まだまだ氷山の一角に過ぎません。 今では笑って話せますが未だに同じような会社で働いている方、一刻も早く辞めることをオススメします。 研修前:地獄への招待状 まだそれは入社式前の数週間のこと。座学の内定者研修も終わり、仲の良い同期と顔と名前が一致してきた頃、会社から正式な通達が手元に届いた。 【内定者合同宿泊研修のお知らせ】 1