見出し画像

VUCA(ブーカ)の時代に歴史を学ぶことの必然

VUCA=Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字。
価値観・社会の構造が劇的かつ急速に変化する社会において、過去の経験に基づいて未来の予測が非常に困難になっている状況のこと。

きわめて意識低い系のボクですが、今回は煽りタイトルと煽り内容で書こうと思いますので、あらかじめご了承ください😓。


歴史好きの方は、必ずしも多くいるとは限らないという疑問

歴史にお詳しいnoterのみなさんの記事を拝読してよく思うことのひとつが、『どうしてこんなに素晴らしい投稿(深い洞察・調査・推論)なのにスキが少ないのだろう😯』です。(もちろんスキが多い投稿もありますが)

もしかして・・・歴史が好きな人って、そんなに多くないの?🤔。

しかし、司馬遼太郎氏の小説は今も良く読まれています
時代小説・歴史小説も数多く出版されており、歴史をテーマにした映画も数は少ないものの公開されています。
テレビは・・・・大河ドラマを除けば、かなり絶滅状態ですが😅

しかし、決して歴史に興味を持っている人が少ないわけではないと思います。なのに、どうして良質が投稿なのにスキが決して多くないのか?

これは想像ですが、一定数の歴史好きな層はいるものの、決してすそ野が広がっていないのではないかと🤔。

ブームは、そのジャンルに興味がない人が興味を持つことで起きると、といったことが昔から言われています。

大河ドラマはそういったブームを一番起こしやすい要素(話題になる俳優・タレントが起用できる、舞台となった地域での地域おこしの話題が作れる等々)を持っています。
しかし、noteの投稿記事では、なかなかそうはいきません。
これはnoteにおける歴史関連の投稿に必ずしもスキが多いとは言えない理由なのかもと思います。

歴史を学ぶとは良質のビジネス書・ライフハック書を読むことと同じという妄想

歴史は人の営みによって作られる大河の流れであり、その一部を知ることで源泉・流れていく先への興味、流れが、次の流れにどのような影響を与えたのかを知ることは、いろんな意味で自分の人生を豊かにすることのひとつでもあると思います。

ドイツの鉄血宰相ビスマルクの言葉に『賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ』というのがあります。
(本当の言葉の意味は違うようですし、愚者はビスマルクの上から目線ですね。ジョブズのスピーチにある「愚か者になれ」の「愚か者」のニュアンスに近いのかもしれません)
 
この言葉で使われている「歴史」と『経験』は以下のようにも意味付けできるのではないでしょうか。

●『歴史』=長期間に渡る時間軸で歴史的事実を、鳥瞰的観点から導いた解釈

●『経験』=短期間の、または事例を一つの独立したものとして切り取り、そこから導いた解釈

そう思った理由は、歴史学者(東京大学史料編纂所教授)である本郷和人氏の以下の対談の発言からです。

本郷(以下、本郷) ビスマルクの言葉で「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」というのがあります。
 
たとえば桶狭間の戦いで言われているのは、織田信長軍3000人が今川義元軍2万5000人を討ち破ったということです。ここから「人数が少ない側も、知恵を絞れば勝てる」という教訓を引き出す人もいますが、それは歴史の考え方ではありません。自分の経験や考えを、歴史上の出来事に当てはめているだけです。 

歴史として客観化して見るのなら、これはまぐれだと考えなきゃいけない。ほかならぬ信長自身も、まぐれだとわかっていました。だから、次からはちゃんと敵より多い軍隊を用意し、優勢な武器を用意して、勝つべくして勝っているのです。 
それを勝手に、「人数が少ない側も、知恵を絞れば勝てる」なんて言いだしたらどうなるか。太平洋戦争の日本軍を見てください。生産力の差が10倍くらい違うのに、勝てるわけがない。 

加藤 なるほど、表面的なエピソードだけを見ても、歴史に学ぶことにはな らないんですね。
 
本郷 そうです。僕は歴史の授業は、たんに表面をなぞるのではなく、たとえば1年間明治維新だけをやるとか、深く堀り下げるかたちで学ぶほうがいいと思っています。そうしないと、歴史ってわからないと思う。
 
その時代に人は社会とどう関わっていたのか、どう暮らしていたのか、男はどうか、女はどうか。いろいろなことを考えて「今日はこれについてみんなで語り合おう」って言って進めたらいいと思うんです。今のように浅く広くやったところで、歴史の学び方はなかなかわからないでしょう。

「東大教授が語る「愚者」と「賢者」の歴史の見方」より

正直に言えば、ボクは本郷和人氏の書籍は、今まで1冊を除いて読んだことが無く(しかも読んだ1冊は歴史の研究書ではありません)、テレビによく出ているのを拝見するなー、という程度の認識しかありません。

ただ、その見識になるほどなー、そういう見方もあるのかーと思うときもあります。(いや、そうかなぁ、それはいいすぎでは、と思う時もあります)

今回引用させていただいた発言も、なるほどと思う所もあれば、いやそれはどうかなと思う所があったりしますが🤔。

歴史を学ぶ・知ろうとする姿勢は、それが趣味である場合、原則は各々、人それぞれであるべきで、必ずしもこういう姿勢でなくてはならない、というものではないとボクは思います。
(歴史を学問とするのであれば、事情は異なるのでしょうが)

ただ、歴史を学び、知ったこと、思ったことを公開し合うことで、それは新たな知見や気づきになり良質のビジネス書・ライフハック書を読むことに勝ることはあれど決して劣るものではないと言えると思います。(煽っています😅)

結論:いつだってVUCAの時代だった

最初にVUCAという言葉の一般的意味を描かせていただきました。
『価値観、社会の仕組みが変わり将来の予測が非常に困難な状況』という意味であり、よく過去の経験が役に立たないとも言われます。

しかし役に立たないのは経験であって歴史ではないのです。
日本の歴史だけをとってみても、戦国期、幕末維新期、南北朝期だけにかぎらず、すべてがVUCAと言える時代ばかりです。

そして時代を切り開いていった人たちは、素養として歴史を学んでいたのではないでしょうか。

これからも良質な歴史関連の投稿をされるnoterさんの記事が、長く多くの方に読み継がれて欲しいです。歴史は面白く人生を豊かにするもののひとつなのです

長文お付き合いありがとうございました。

ちなみにボクは、自分の投稿した歴史関連の記事が、スキが0だと少しだけ(o´_`o)ショボーンと凹みます
でも、スキの数が二桁になると、いやおかしいやん、それないわ、きっと情報商材とか幸運の数珠とか売りつけられるんとちゃうやろか、絶対そうやで、SNS怖いわ(((;"°;ω°;)):ガクガクガク とビビってしまうチキン野郎ですので、その点について忖度をいただければ幸いです😅。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?