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ハセツネ振り返り 道具編

ハセツネで使った道具についても振り返っておきましょう。
これから選ぶ人の参考になれば。

salomon adv skin 12

周知の通り、ハセツネは71.5kmの長丁場で、エイドは40km地点の1箇所のみで、補給できるのは水かスポーツドリンク1.5リットルのみ(後半に3箇所自然水を補給できる箇所はあり)。
水分や食べ物など、補助を受けるのは禁止のため、行動食はすべて自分で持ってスタートしなくてはならない。

また、夜は冷えることもあり、ファーストエイドキットや防寒具なども持っていく必要があるため、持っている4リットルのベストでは容量が足りず、20リットルでは大きすぎ、新たにロングトレイル用に10リットルのザックを新調することにした。

求める要件は、

  • 前に500mlのソフトフラスクを2つ、後ろに2リットルのハイドレーションを詰めること。

  • ファーストエイドキット、レインウェア上下といった緊急用の荷物を詰む十分な容量があること。(10リットル程度)

  • ザックを降ろさなくても行動食(ジェルや羊羹、おにぎりなど)とヘッドライトが手の届くところに収納できること。

結果として、salomon adv skin 12にした。
とにかくフィット感が抜群。
また重心が上にくるようなフォルムで、両脇に加え背中上部にも手を伸ばして物を出し入れできる。
前面のポケットと、両脇から背中にむかってつながっているポケットの部分に行動食を積んだ。
使うときは前面からではなく背面から使うのがよいかもしれない。
レース後半はきつくて取り出すのも楽なのが良い。

Salomon直営店の店員さんが、あなたの体型ならXSを強くオススメする、としつこく勧めてくれた。

正直、XSだと両脇から物を出し入れするのキツいなーと思ったんだが、ちょっとコツを掴むと届かなくはなさそうだったのでXSに。
これが正解だった。
背中上部にレインウェアとヘッドライトを収納し、レース中でも出し入れができた。
ファーストエイドキットやレインウェアのズボンは、怪我やリタイヤのときに使うものだと思っていたので、ザックを下ろして出し入れする場所に収納。
念の為替えのウェアと下着も入れた。
今後もロングトレイルはこれだな。
締める部分のゴム?の耐久性がどうか気になるところ。
ソフトフラスクが必ずセットで付いてくるのが不要だなーと思ったが、このクオリティでこの金額(2万弱)は高くはない。

他に候補として上げたのは以下2つ。

Nathanピナクル12Lは、一度買って試走もした。
サイズはXS。
最初の印象は、フィットしない!
それから物を入れてみると、揺れるし、物が低い位置に落ちてくるので重く感じる。
重量が全部肩にのってくるので、背負ってしばらくすると肩が痛くなってくる。
これを選んだのは、背面のポケットに手が届きやすく、値段がリーズナブルだったこと。
だが、背面ポケットに手が届きやすいということはポケットが低い位置にあるということで、それは重心が下に来て重さを感じやすいということだ。
一応試着もしたのだが、XSではなかったし、物を詰めて試着しないとフィット感はわからない。
試着して試走したのはレース一週間前の土曜、夕方から後半を夜試走して、昭島のホテルに泊まったのだが、Nathanピナクルで72kmはツラいと、翌日そのままアウトドアビレッジのSalomonに行ってadv skin 12を購入、序盤を試走して感動した次第。
ハセツネ本大会でも、Nathanのザック背負ってる人は結構いたが、Salomonのフィット感を知るともうNathanは使えないんじゃないかな。。

もう一つ気になっていたのは、NORTH FACE TR10。
これも試着はしたが、決め手に欠けた。
収納も多く、脇から背中にかけてのポケットも使えそうだったが、これとSalomon adv skin 12 を比べたときに、TR10を選ぶ理由が見つからなかったな。
高いし。

Black Diamond icon 700

Black Diamond icon 700をメインのヘッドライトとして選択。
走りながら先が見えるように頭に装着し、足元も見やすいようにと腰にPetzl のTIKKINAを巻いた。(かなり前に買ったのでもはや色のバリエーションが違う。多分250ルーメン。)

初めて試走したときはPetzlを持っていって、これだけだと歩くには十分だが走るためにはもっと明るいものがほしいと思い、600ルーメン以上を探すことに。
明るさだけでなく、途中で電池交換もしたくないのでバッテリー持ちも重要。
LED LENSERのMH10やNEO10Rが、600ルーメンで10時間持つというスペックだったが、既に生産中止で手に入らなかった。
Black Diamond icon 700は700ルーメンで7時間。
これで試走したときに、試しに腰にもライトつけてみると足元の見やすさが全然違ったので腰にも巻くことにした次第。
ヘッド用のベルトそのまま、少し伸びそうだけどキツさはそこまで気にならず。

本レースではちょこちょこ明るさも調整して節約してたので、結果として電池交換せずに走りきれた。
ちなみに以下の記事が参考になった。

ただ、本レース途中であった人がかなり明るいヘッドライトしていたので聞いたところ、マイルストーンというメーカーで1000ルーメン程度とのこと。
電池持ちも、良さそうなことを言っていたのでいずれ必要になったらここで探してみたい。


Salomon Pulsar Trail Pro

最後に一番大事なシューズは、Salomon Pulsar Trail Pro
フィット感よく、下りでなければ紐を締めなくても良いくらい。
普段のトレイルシューズは(マラソンもだが)27.5cmを履くが、Salomonは27cmでもつま先が当たらずしっかりフィットする印象。


白馬ではSalomon sense pro 5 で快適に走れたが、もう少しクッションとサポートがあるシューズが良いなと思い、評判のPulsarシリーズでも一番自分の要求にピッタリのこちらをチョイス。
グリップも悪くないと思うが、流石に今年のハセツネのズルズルのサーフェイスでは厳しかった。

紐を締めすぎると締めた部分が痛くなったので、丁度よい締め具合を探すのに少し苦労した。
登りはゆるくても良いけど、下りはそれなりにしっかり締めたい。
雨であまり下りを攻めれなかったためか、あまり気にならなかったが、良いコンディションのときはまだ少し不安があるかな。

Pulsarシリーズについてはこちらがとてもわかりやすく、興味を持ったきっかけ。

ちなみに、salomon sense proは終了し、Pulsar proかs/labが後継シリーズのようなので、来季シューズを新調するならこのあたりからチョイスすることになりそう。
salomon のグリップとフィット感はちょっと他とは違う気がするな。
そんなに色々履いて試してみたことはないんだけど。。


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